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公開番号
2024145368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057689
出願日
2023-03-31
発明の名称
トイレシステム
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
5/0285 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 使用者の血流量の評価結果を提供することができるトイレシステムにおいて、使用者の実際の血流量をより正しく反映した評価結果を提供することができるトイレシステムを提供する。
【解決手段】 本発明は、使用者が着座する着座面を有する便座と、前記使用者の血流情報を反映する物理量を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて前記使用者の血流量を評価する血流量評価部と、前記血流量評価部によって評価された前記使用者の前記血流量を出力する血流量出力部と、を備え、前記血流量評価部は、所定の条件を満たす時間帯について所定の合計時間に至るまで集積させた前記センサの測定結果に基づいて前記使用者の前記血流量を評価するようになっていることを特徴とするトイレシステムである。
【選択図】 図11
特許請求の範囲
【請求項1】
使用者が着座する着座面を有する便座と、
前記使用者の血流情報を反映する物理量を測定するセンサと、
前記センサの測定結果に基づいて前記使用者の血流量を評価する血流量評価部と、
前記血流量評価部によって評価された前記使用者の前記血流量を出力する血流量出力部と、
を備え、
前記血流量評価部は、所定の条件を満たす時間帯について所定の合計時間に至るまで集積させた前記センサの測定結果に基づいて前記使用者の前記血流量を評価するようになっている
ことを特徴とするトイレシステム。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記所定の条件とは、前記センサの測定信号に基づく安定判別用信号が一旦安定状態になった、という条件である
ことを特徴とする請求項1に記載のトイレシステム。
【請求項3】
前記所定の条件とは、前記センサの測定信号に基づく安定判別用信号が安定状態を維持している、という条件である
ことを特徴とする請求項1に記載のトイレシステム。
【請求項4】
前記所定の条件とは、前記使用者が前記便座に所定の着座時間を超えて着座していて、且つ、前記センサの測定信号に基づく安定判別用信号が安定状態を維持している、という条件である
ことを特徴とする請求項1に記載のトイレシステム。
【請求項5】
前記血流量出力部は、前記血流量評価部によって直近に評価された血流量と、過去において評価された血流量と、の比較結果を出力可能である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレシステム。
【請求項6】
前記血流量出力部は、前記血流量評価部によって直近に評価された血流量と、所定の閾値と、の比較結果を出力可能である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレシステム。
【請求項7】
前記血流量出力部は、前記血流量評価部が前記所定の条件を満たす時間帯について前記所定の合計時間に至るまで集積させた前記センサの測定結果に基づいて前記使用者の前記血流量を評価しない場合には、前記使用者の血流量を出力しない
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレシステム。
【請求項8】
前記測定センサは、前記便座に設けられ、前記使用者の脚部に向けて光を照射して反射光を検知する光学センサである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の健康指標の1つとして、血流量の評価結果、を提供することができるトイレシステムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、便座に着座したトイレの使用者の血流情報を測定し、当該測定結果に基づいて健康指標を算出して出力する(例えば表示端末に表示させる)システムを開示している。
【0003】
特許文献2は、下肢における虚血等の血行障害を把握するために、下肢の血流量を測定する計測装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-68396号公報
特開2016-573133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、便座に着座したトイレの使用者の血流状態から、当該使用者の複数の健康指標を算出(判定、診断)することができる。
【0006】
具体的には、動的光散乱法(Dynamic Light Scattering)に基づいて、使用者の太腿部裏側の皮膚内の血流状態を測定できるレーザセンサを便座に取り付け、当該レーザセンサの出力信号にフーリエ変換等を施すことによって、脈波、血流量、心拍数、等の複数の健康指標を算出することができる。
【0007】
図6は、レーザセンサの出力信号の一例である。これは、レーザドップラー血流計測法による信号であって、皮膚血液灌流(末梢血流)の振動を示している。
【0008】
図7は、図6のような信号をウェーブレット変換したグラフの一例である。周波数領域A(0.0095~0.021Hz)に、血管内皮の神経原性活動が現われ、周波数領域B(0.021~0.052Hz)に、血管壁の神経原性活動が現われ、周波数領域C(0.052~0.145Hz)に、血管平滑筋の神経原性活動が現われ、周波数領域D(0.145~0.6Hz)に、呼吸活動が現われ、周波数領域E(0.6~2Hz)に、心拍活動が現われる。
【0009】
ここで、ある程度の正確性(信頼性)を伴う健康指標を算出するために必要とされるレーザセンサの出力信号の量、すなわち、レーザセンサによる測定時間は、健康指標毎に異なる。
【0010】
例えば、「心拍数」については、10秒(の測定時間)に対応する出力波形信号から、ある程度の正確性(信頼性)を伴う算出値を得ることができる。一方、「血管年齢」や「リラックスレベル(ストレス状態)」についてある程度の正確性(信頼性)を伴う算出値を得るためには、30秒~60秒(の測定時間)に対応する出力波形信号を用いることが要求される。
(【0011】以降は省略されています)
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