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公開番号
2024143120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055628
出願日
2023-03-30
発明の名称
ポンプ制御装置および低温液体供給システム
出願人
東京瓦斯株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F17C
13/02 20060101AFI20241003BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】吐出圧力の減少を抑制しながら、払出ポンプから吐出される低温液体の質量流量を高くする。
【解決手段】低温液体を貯蔵するタンクから払い出される低温液体の熱量に関する情報を取得する熱量取得部と、取得した熱量に基づいて、タンクに設けられ低温液体を払い出す払出ポンプが払い出す低温液体の質量流量を制御する制御部と、を備えるポンプ制御装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
低温液体を貯蔵するタンクから払い出される低温液体の熱量に関する情報を取得する熱量取得部と、
取得した前記熱量に基づいて、前記タンクに設けられ低温液体を払い出す払出ポンプが払い出す低温液体の質量流量を制御する制御部と、
を備えるポンプ制御装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記熱量に基づいて、前記払出ポンプの各々が単位時間あたりに払い出す低温液体の質量流量である定格質量流量を設定して、当該払出ポンプの各々を制御することを特徴とする請求項1に記載のポンプ制御装置。
【請求項3】
前記熱量に関する情報は、前記タンク内の低温液体の熱量を定期的に測定した結果であることを特徴とする請求項2に記載のポンプ制御装置。
【請求項4】
前記熱量取得部は、前記タンクに供給される低温液体が産出された産出地において測定された低温液体の熱量である産地測定熱量を取得し、
前記制御部は、前記産地測定熱量に基づいて前記定格質量流量を設定することを特徴とする請求項2に記載のポンプ制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記タンク内の低温液体の熱量が大きくなるにつれて、前記定格質量流量を大きくすることを特徴とする請求項2に記載のポンプ制御装置。
【請求項6】
低温液体を貯蔵する低温タンクと、
前記低温タンクに貯蔵されている低温液体を需要先に払出すための複数の払出ポンプと、
前記低温タンク内の低温液体の熱量に関する情報を取得する熱量取得部と、
取得した前記熱量に基づいて、各々の前記払出ポンプが払い出す低温液体の質量流量の上限となる最大質量流量を設定するポンプ制御装置と、
を備える低温液体供給システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ制御装置および低温液体供給システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
LNG基地では、LNGタンクに貯蔵された液化天然ガス(Liquefied Natural Gas、以下、「LNG」と称す)を気化して、一般家庭やガス発電施設などの需要先に供給する運用を行っている。LNG基地には、LNGを気化する気化器があり、この気化器へのLNGの送液は、LNGタンク内に設けられる複数のポンプがLNGを汲み上げることによって行われる。
例えば、特許文献1には、払い出しに必要な台数の払出ポンプを運転し1台がトリップしても予備ポンプが起動するまでの間、支障なくLNGをガス消費先に払い出すことができるLNG基地の払出ポンプ装置を提供するために、払出ポンプの払出側に、低温液のまま加圧して貯蔵するLNGホルダを設け、本来の払い出しに必要な台数の払出ポンプを運転し、そのうちの1台がポンプトリップして停止しても予備の払出ポンプが起動するまで、LNGホルダからLNGを供給する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-318499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、LNGを汲み上げる払出ポンプの運転には、運転に必要な電力の費用や払出ポンプの定期的な点検修理を行う費用等のコストがかかる。そのため、払出ポンプの運転台数を減少させると、コストの削減を図ることができる。
LNGや液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas、以下、「LPG」と称す)等の低温液体を払い出す払出ポンプの運転台数を削減する方法として、各々の払出ポンプから吐出される低温液体の質量流量を増やすることが考えられる。しかしながら、単に、払出ポンプから流れる低温液体の質量流量を増加させると、吐出圧力が低下する。そして、払出ポンプの吐出圧力の減少は、払出ライン上でLNGが留まってしまう原因となりうる。
本発明の目的は、吐出圧力の減少を抑制しながら、払出ポンプから吐出される低温液体の質量流量を高くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が適用されるポンプ制御装置は、低温液体を貯蔵するタンクから払い出される低温液体の熱量に関する情報を取得する熱量取得部と、取得した前記熱量に基づいて、前記タンクに設けられ低温液体を払い出す払出ポンプが払い出す低温液体の質量流量を制御する制御部と、を備えるポンプ制御装置である。
ここで、前記制御部は、前記熱量に基づいて、前記払出ポンプの各々が単位時間あたりに払い出す低温液体の質量流量である定格質量流量を設定して、当該払出ポンプの各々を制御することを特徴とすることができる。
また、前記熱量に関する情報は、前記タンク内の低温液体の熱量を定期的に測定した結果であることを特徴とすることができる。
また、前記熱量取得部は、前記タンクに供給される低温液体が産出された産出地において測定された低温液体の熱量である産地測定熱量を取得し、前記制御部は、前記産地測定熱量に基づいて前記定格質量流量を設定することを特徴とすることができる。
また、前記制御部は、前記タンク内の低温液体の熱量が大きくなるにつれて、前記定格質量流量を大きくすることを特徴とすることができる。
【0006】
他の観点から捉えると、本発明が適用される低温液体供給システムは、低温液体を貯蔵する低温タンクと、前記低温タンクに貯蔵されている低温液体を需要先に払出すための複数の払出ポンプと、前記低温タンク内の低温液体の熱量に関する情報を取得する熱量取得部と、取得した前記熱量に基づいて、各々の前記払出ポンプが払い出す低温液体の質量流量の上限となる最大質量流量を設定するポンプ制御装置と、を備える低温液体供給システムである。
【発明の効果】
【0007】
本願の発明によると、吐出圧力の減少を抑制しながら、払出ポンプから吐出される低温液体の質量流量を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態が適用されるLNG供給システムの全体構成の一例を示す図である。
本実施の形態に係る全体制御装置の機能構成の一例を示す図である。
全体制御装置が行う処理の一例を示す図である。
ポンプ制御部で行われる制御例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<LNG供給システム1の全体構成>
図1は、本実施の形態が適用されるLNG供給システム1の全体構成の一例を示す図である。
本実施の形態が適用されるLNG供給システム1は、低温液体の一例としてのLNGを貯蔵するLNGタンク10と、LNGタンク10にLNGを供給するLNG受入ライン11と、LNGの熱量を計測するガスクロマトグラフ12と、LNGタンク10内のLNGの液密度を計測する液密度計13と、LNGタンク10に貯蔵されているLNGを払い出す複数のポンプ20-1、20-2、20-3、20-4、20-5と、を備える。また、LNG供給システム1は、LNGを気化させる気化器50(図1の例では、2つの気化器50-1と50-2)と、LNGタンク10から払い出されたLNGを気化器50-1、50-2に払い出すための管路である払出ライン40と、払出ライン40に流れるLNGの流量を調整する流量調整弁71-1、71-2と、払出ライン40を流れるLNGの流量を計測する流量計72-1、72-2と、気化器50によって気化されたNG(Natural Gas)を需要先に送る幹線導管60とを備える。さらに、LNG供給システム1は、LNG供給システム1の全体を制御する全体制御装置30を備える。
【0010】
LNGタンク10は、例えば、LNGを貯蔵する内槽と、その周囲に設けられる外槽と、内槽と外槽との間に設けられ、保冷材(例えば、パーライト)が充填される保冷層とを備えた地下式の二重殻タンクである。
(【0011】以降は省略されています)
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