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公開番号2024142751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055061
出願日2023-03-30
発明の名称転写シート、物品の製造方法および離型フィルム付物品
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 7/06 20190101AFI20241003BHJP(積層体)
要約【課題】コーナー部における転写シートの浮きを抑制すること、スプリングバッグによる離型フィルムの部分剥離を抑制すること、および離型フィルムを転写層から良好に剥離可能であること、を同時に満たす転写シートを提供する。
【解決手段】転写シートは、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、上記離型フィルムのループスティフネスが、0.18N/15mm以下であり、上記離型フィルムおよび上記転写層の剥離強度が、0.7N/25mm以下であり、上記ループスティフネスをXとし、上記剥離強度をYとした場合に、上記Xおよび上記Yは、Y≧0.67X+0.17を満たす、転写シートを提供する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
転写シートであって、
前記転写シートは、離型フィルムと、前記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、
前記離型フィルムのループスティフネスが、0.18N/15mm以下であり、
前記離型フィルムおよび前記転写層の剥離強度が、0.7N/25mm以下であり、
前記ループスティフネスをXとし、前記剥離強度をYとした場合に、前記Xおよび前記Yは、Y≧0.67X+0.17を満たす、転写シート。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記転写シートは、ラッピング加工に用いられる、請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】
前記転写層は、前記離型フィルム側から、第1保護層および第2保護層を、厚さ方向において、この順に有する、請求項1に記載の転写シート。
【請求項4】
前記第1保護層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含む、請求項3に記載の転写シート。
【請求項5】
前記第2保護層は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物を含む、請求項3に記載の転写シート。
【請求項6】
前記第1保護層は、紫外線吸収剤および光安定剤の少なくとも一方を含有する、請求項3に記載の転写シート。
【請求項7】
前記第2保護層は、紫外線吸収剤および光安定剤の少なくとも一方を含有する、請求項3に記載の転写シート。
【請求項8】
前記転写層は、前記第2保護層の前記第1保護層とは反対側の面に、意匠層を有する、請求項3に記載の転写シート。
【請求項9】
前記転写シートは、外装品の製造に用いられる、請求項1に記載の転写シート。
【請求項10】
複数の面を有する被着体と、請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載された転写シートと、を準備する準備工程と、
前記被着体における前記複数の面に対して、ローラーを用いて、前記転写シートにおける前記転写層を、順次貼り合わせるラッピング加工工程と、
を有する、物品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、転写シート、物品の製造方法および離型フィルム付物品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
金属部材および樹脂部材等の被着体に、転写シートにおける転写層(転写シートから転写される層)を転写することで、被着体を加飾することが知られている。例えば特許文献1には、アルミニウム基材の外面に酸化皮膜層が配され、その外面に加飾層が配されており、該加飾層の表面に模様が施されている雨樋が開示されている。具体的に、特許文献1には、アルマイト処理したアルミニウム基材の外面に、水圧転写処理で加飾層を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-12283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の面を有する被着体に、転写シートにおける転写層を転写する際に、転写シートにおける離型フィルムのコシ(スティフネス)に起因して、被着体のコーナー部において、転写シートが被着体から浮くことがある。また、転写シートを被着体に密着させた後に、離型フィルムのコシに起因して、離型フィルムが転写層から部分的に剥離することがある(スプリングバックによる離型フィルムの部分剥離)。さらに、転写シートには、転写シートを被着体に密着させた後に、離型フィルムを転写層から良好に剥離可能であることが求められている。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、コーナー部における転写シートの浮きを抑制すること、スプリングバックによる離型フィルムの部分剥離を抑制すること、および、離型フィルムを転写層から良好に剥離可能であること、を両立した転写シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示においては、転写シートであって、上記転写シートは、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、上記離型フィルムのループスティフネスが、0.18N/15mm以下であり、上記離型フィルムおよび上記転写層の剥離強度が、0.7N/25mm以下であり、上記ループスティフネスをXとし、上記剥離強度をYとした場合に、上記Xおよび上記Yは、Y≧0.67X+0.17を満たす、転写シートを提供する。
【0007】
本開示においては、複数の面を有する被着体と、上述した転写シートと、を準備する準備工程と、上記被着体における上記複数の面に対して、ローラーを用いて、上記転写シートにおける上記転写層を、順次貼り合わせるラッピング加工工程と、を有する、物品の製造方法を提供する。
【0008】
本開示においては、複数の面を有する被着体と、上記複数の面に追従して配置された転写層と、上記転写層に追従して配置された離型フィルムと、を有し、
前記離型フィルムのループスティフネスが、0.18N/15mm以下であり、
前記離型フィルムおよび前記転写層の剥離強度が、0.7N/25mm以下であり、
前記ループスティフネスをXとし、前記剥離強度をYとした場合に、前記Xおよび前記Yは、Y≧0.67X+0.17を満たす、離型フィルム付物品を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示においては、コーナー部における転写シートの浮きを抑制すること、スプリングバックによる離型フィルムの部分剥離を抑制すること、および、離型フィルムを転写層から良好に剥離可能であること、を両立した転写シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示における転写シートを例示する概略断面図である。
本開示におけるループスティフネスの測定方法の概略を説明する説明図である。
本開示におけるラッピング加工工程を例示する概略側面図である。
図3におけるA-A断面図、B-B断面図、C-C断面図、D-D断面図、およびE-E断面図である。
各ローラーの軸方向を説明する説明図である。
本開示における離型フィルム付物品の一部、および、本開示における物品の一部を例示する概略断面図である。
実施例1~5および比較例1~3における、ループスティフネスおよび剥離強度の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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