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公開番号2024142517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054675
出願日2023-03-30
発明の名称オーディオ制御方法およびオーディオデータ処理装置
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類H04R 3/00 20060101AFI20241003BHJP(電気通信技術)
要約【課題】オーディオデータに対する処理の内容の切り替えを、適切なタイミングで行う。
【解決手段】車載オーディオ装置10は、オーディオデータのオーディオレベルを検出する。車載オーディオ装置10は、オーディオデータの処理に関するモードを第1モードから第2モードに切り替える指示を受けた場合に、オーディオレベルが所定の条件を満たしているかを判定する。車載オーディオ装置10は、オーディオレベルが所定の条件を満たした場合に、オーディオデータに対して行われる処理を、前記第1モードに沿った処理から第2モードに沿った処理に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータにより実現されるオーディオ制御方法であって、
オーディオデータのオーディオレベルを検出し、
前記オーディオデータの処理に関するモードを第1モードから第2モードに切り替える指示を受けた場合に、前記オーディオレベルが所定の条件を満たしているかを判定し、
前記オーディオレベルが前記所定の条件を満たした場合に、前記オーディオデータに対して行われる処理を、前記第1モードに沿った処理から前記第2モードに沿った処理に切り替える、
オーディオ制御方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記所定の条件を満たすか否かは、前記オーディオレベルの時間的推移に基づいて判定される、
請求項1記載のオーディオ制御方法。
【請求項3】
前記所定の条件は、基準時点までの所定期間に渡る前記オーディオレベルの平滑値が第1所定値以下であることを含む、
請求項2記載のオーディオ制御方法。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記基準時点に連続する所定数のサンプリング時刻における前記オーディオレベルが第2所定値以下であることを含む、
請求項3記載のオーディオ制御方法。
【請求項5】
前記オーディオデータは、車両に搭載された車載オーディオ装置で音を発生させるためのデータであり、
前記第1モードと前記第2モードとは、前記車両の各座席における乗員の有無に基づいて切り替えられる、
請求項1記載のオーディオ制御方法。
【請求項6】
前記車両は、前記オーディオデータに基づく音が出力される第1スピーカ群および第2スピーカ群を備え、
前記第1モードでは、前記第1スピーカ群および前記第2スピーカ群から前記音が出力され、前記第2モードでは、前記第1スピーカ群のみから前記音が出力される、
請求項5記載のオーディオ制御方法。
【請求項7】
前記モードの切り替えは、サラウンド設定、イコライザ設定またはエフェクタ設定の少なくともいずれかに関する処理パラメータの値の切り替えに対応する、
請求項1記載のオーディオ制御方法。
【請求項8】
前記オーディオデータに基づく音が出力される空間の環境の変化に基づいて、前記第1モードから前記第2モードに切り替える指示を出力することを更に含む、
請求項1記載のオーディオ制御方法。
【請求項9】
前記第1モードから前記第2モードに切り替える指示は、ユーザによる前記モードの切り替え操作である、
請求項1記載のオーディオ制御方法。
【請求項10】
オーディオデータのオーディオレベルを検出する検出部と、
前記オーディオデータの処理に関するモードを第1モードから第2モードに切り替える指示を受けた場合に、前記オーディオレベルが所定の条件を満たしているかを判定する判定部と、
前記オーディオレベルが前記所定の条件を満たした場合に、前記オーディオデータに対して行われる処理を、前記第1モードに沿った処理から前記第2モードに沿った処理に切り替えるモード切替部と、
を備えるオーディオデータ処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、オーディオ制御方法およびオーディオデータ処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、音が出力される場の環境、音の種類、またはユーザの好み等に応じて、オーディオデータに対して行う処理の内容を変更する技術が知られている。例えば下記特許文献1は、人体センサを用いて車両の各座席における乗員の有無を検出し、乗員の有無に応じて車両に設けられた複数のスピーカ各々からの音の出力を調整し、適正な音場とする手法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-24785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば1つの楽曲等、連続する音の出力中に処理の内容を切り替えると、ユーザに違和感を与える可能性がある。ユーザに違和感を与えるのを防止するために、例えば出力前の音データを解析して音の切り替わりのタイミングを事前に検出する方法も採用され得るが、処理が複雑となりコストアップにつながる。
【0005】
本開示の一つの態様は、オーディオデータに対する処理の内容の切り替えを、適切なタイミングで行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係るオーディオ制御装置は、コンピュータにより実現されるオーディオ制御方法であって、オーディオデータのオーディオレベルを検出し、前記オーディオデータの処理に関するモードを第1モードから第2モードに切り替える指示を受けた場合に、前記オーディオレベルが所定の条件を満たしているかを判定し、前記オーディオレベルが前記所定の条件を満たした場合に、前記オーディオデータに対して行われる処理を、前記第1モードに沿った処理から前記第2モードに沿った処理に切り替える。
【0007】
また、本開示のひとつの態様に係るオーディオデータ処理装置は、オーディオデータのオーディオレベルを検出する検出部と、前記オーディオデータの処理に関するモードを第1モードから第2モードに切り替える指示を受けた場合に、前記オーディオレベルが所定の条件を満たしているかを判定する判定部と、前記オーディオレベルが前記所定の条件を満たした場合に、前記オーディオデータに対して行われる処理を、前記第1モードに沿った処理から前記第2モードに沿った処理に切り替えるモード切替部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態にかかる車載オーディオ装置10の構成を例示する図である。
車両Cにおけるスピーカ19の配置を例示する図である。
オーディオレベルの時間的推移を模式的に示す図である。
車載オーディオ装置10の制御装置11の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態にかかる車載オーディオ装置10Aの構成を示すブロック図である。
第3変形例にかかる車載オーディオ装置10Bの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A:実施形態
A-1:システム構成
図1は、実施形態にかかる車載オーディオ装置10の構成を例示する図である。車載オーディオ装置10は、自動車等の車両C(図2参照)に搭載され、スピーカ19(19-1~19-N、Nは2以上の整数)から車両Cの車室内に音を出力する。スピーカ19から出力される音(以下、「出力音」と称する場合がある)は、例えばCD(Compact Disc)またはスマートフォン等に記憶された楽曲データの再生音、ラジオ放送の音声、テレビ放送等の動画の音声、ナビゲーション装置の案内音声またはハンズフリー通話による通話音声等である。
【0010】
車載オーディオ装置10は、制御装置11、記憶装置12、入力装置13、オーディオデータ取得装置14、複数のアンプ17(17-1~17-N)および複数のスピーカ19(19-1~19-N)を備える。また、車載オーディオ装置10には、車両Cに搭載されたカメラ51が接続される。車載オーディオ装置10とカメラ51との接続には、CAN(Controller Area Network)が用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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