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公開番号2024142366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054481
出願日2023-03-30
発明の名称ワイパ駆動装置及びワイパ駆動方法
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類H02P 6/08 20160101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】往路方向で発生する負荷と復路方向で発生する負荷とに応じて、モータを適切に制御できるようにする。
【解決手段】ワイパアームを駆動するモータと、モータに対する負荷状態を判定するための指標値を生成し、当該指標値を基に、前記モータに対する負荷状態が低負荷状態か高負荷状態かを判定する負荷状態判定部と、モータを3相通電と2相通電とに切り替えて駆動する駆動制御部とを備える。駆動制御部は、モータに対する負荷状態が高負荷状態であると判定された場合、ワイパアームを往路方向に移動させる期間では、モータを3相通電で駆動し、ワイパアームを復路方向に移動させる期間では、モータを2相通電で駆動する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
ワイパアームを駆動するモータと、
前記モータに対する負荷状態を判定するための指標値を生成し、当該指標値を基に、前記モータに対する負荷状態が低負荷状態か高負荷状態かを判定する負荷状態判定部と、
前記モータを3相通電と2相通電とに切り替えて駆動する駆動制御部と、を備え、
前記駆動制御部は、
前記モータに対する負荷状態が高負荷状態であると判定された場合、
前記ワイパアームを往路方向に移動させる期間では、前記モータを3相通電で駆動し、
前記ワイパアームを復路方向に移動させる期間では、前記モータを2相通電で駆動する
ワイパ駆動装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記負荷状態判定部は、低負荷状態から高負荷状態への変化を検出する第1閾値と、高負荷状態から低負荷状態への変化を検出する第2閾値とを設定し、
前記第1閾値は前記第2閾値より大きい値とする
請求項1に記載のワイパ駆動装置。
【請求項3】
前記負荷状態判定部は、前記モータに対する負荷状態を判定するための指標値として、負荷に応じて決定される値を積算した値を生成する請求項1に記載のワイパ駆動装置。
【請求項4】
前記負荷に応じて決定される値は、車速である請求項3に記載のワイパ駆動装置。
【請求項5】
前記3相通電は、前記2相通電より制動力が大きい請求項1に記載のワイパ駆動装置。
【請求項6】
ワイパアームを駆動するモータを備えたワイパ駆動方法であって、
前記モータに対する負荷状態を判定するための指標値を生成し、当該指標値を基に、前記モータに対する負荷状態が低負荷状態か高負荷状態かを判定する工程と、
前記モータに対する負荷状態が高負荷状態であると判定された場合、前記ワイパアームを往路方向に移動させる期間では、前記モータを3相通電で駆動し、前記ワイパアームを復路方向に移動させる期間では、前記モータを2相通電で駆動する工程と、
を含むワイパ駆動方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパ駆動装置及びワイパ駆動方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、モータ制御において、負荷の大きさに応じて、例えば、フリーレス駆動方式と、矩形波駆動方式のように、異なる駆動方式に切り替えるモータ制御装置が知られている。ここで、フリーレス駆動方式は、矩形波駆動方式ではOFF相となる間に、中間のデューティ比となるPWM(Pulse Width Modulation)相を出力して、作動音を低下するようにした駆動方式である。フリーレス駆動方式は、矩形波駆動方式に比べて、低出力となる。特許文献1では、モータに対する負荷が小さい場合にはフリーレス駆動方式でモータを駆動し、負荷が大きい場合には矩形波駆動方式でモータを駆動するように、駆動方式の切り替え制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-48401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータに対する負荷は、モータの回転方向に対して反対方向となるトルクを付加するものと、モータの回転方向と同方向のトルクを付加するものがある。例えば、ワイパ装置の場合、ワイパアームはフロントウィンドウの下縁から頂点側に向かって移動し(往路)、上反転位置に達すると、ワイパアームの動きが反転し、頂点側から下縁に向かって移動する(復路)。走行時にワイパを作動させると、往路では、走行風の方向がワイパアームの移動方向と同じになるため、ワイパアームを駆動するモータの回転方向と同方向のトルクを与える負荷となる。これに対して、復路では、走行風の方向がワイパアームの移動方向と反対方向になるため、ワイパアームを駆動するモータの回転方向と反対方向のトルクを与える負荷となる。
【0005】
モータの回転方向に対して反対方向となるトルクを与える負荷の場合には、モータの出力を増大させることで対処できる。ところが、モータの回転方向と同方向のトルクを発生させる負荷に対しては、モータに制動力を与えるような処理が必要になる。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明は、ワイパアームを往路方向で発生する負荷と復路方向で発生する負荷とに応じて、モータを適切に制御できるようにしたワイパ駆動装置及びワイパ駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、ワイパアームを駆動するモータと、前記モータに対する負荷状態を判定するための指標値を生成し、当該指標値を基に、前記モータに対する負荷状態が低負荷状態か高負荷状態かを判定する負荷状態判定部と、前記モータを3相通電と2相通電とに切り替えて駆動する駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、前記モータに対する負荷状態が高負荷状態であると判定された場合、前記ワイパアームを往路方向に移動させる期間では、前記モータを3相通電で駆動し、前記ワイパアームを復路方向に移動させる期間では、前記モータを2相通電で駆動する。
【0008】
このように構成することで、往路方向で発生する負荷と復路方向で発生する負荷とに応じて、モータを適切に制御できる。
【0009】
本発明の態様2は、態様1の装置において、前記負荷状態判定部は、低負荷状態から高負荷状態への変化を検出する第1閾値と、高負荷状態から低負荷状態への変化を検出する第2閾値とを設定し、前記第1閾値は前記第2閾値より大きい値とする。
【0010】
このように構成することで、駆動モードが頻繁に変化することが防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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