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公開番号
2024141929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053811
出願日
2023-03-29
発明の名称
金型
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類
B22D
17/22 20060101AFI20241003BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】 製造工数を増大させることなく、抜け勾配を設けることによる大型化がより抑制されたケースを成形することができる金型を提供すること。
【解決手段】 金型1は、固定型10と、可動型20と、内側コア30とを備える。内側コア30は下側コア40及び上側コア50を含む。下側コア40にはケース100の底壁部101の内表面を成形するための第三キャビティ壁面421が形成され、上側コア50にはケース100の上壁部102の内表面を成形するための第四キャビティ壁面521が形成される。第三キャビティ壁面421は、型開時に下側コア40が第一セット位置から後方に移動する際に抜け勾配を形成するように後方に対して傾斜し、第四キャビティ壁面521は、型開時に上側コア50が第二セット位置から前方に移動する際に抜け勾配を形成するように前方に対して傾斜している。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
第一壁部と、前記第一壁部に平行であり且つ前記第一壁部に対面配置した第二壁部と、前記第一壁部から前記第二壁部に向かって立設した第三壁部と、前記第一壁部から前記第二壁部に向かって立設するとともに前記第三壁部に対面配置した第四壁部と、を備え、前記第一壁部、前記第二壁部、前記第三壁部、及び前記第四壁部によって内部に空間が形成される中空成形品を成形するための金型であって、
前記第一壁部の外表面を成形するための第一キャビティ壁面が形成された第一型と、
前記第二壁部の外表面を成形するための第二キャビティ壁面が形成され、前記第一型に接近する型閉方向及び離間する型開方向に相対的に移動可能であり、型閉状態であるときに前記第二キャビティ壁面が前記第一キャビティ壁面に平行に対面するように前記第一型に対して配置される第二型と、
前記中空成形品の内表面を成形するための壁面が形成され、前記型閉状態であるときに前記第一キャビティ壁面と前記第二キャビティ壁面との間に配置する内側コアと、を備え、
前記内側コアは、前記第一壁部の内表面を成形するための第三キャビティ壁面が形成された第一コアと、前記第二壁部の内表面を成形するための第四キャビティ壁面が形成された第二コアとを含み、
前記第一コアは、前記型閉状態であるときに前記第三キャビティ壁面が前記第一キャビティ壁面に平行に対面する第一セット位置に配置するとともに、型開時に前記第一セット位置から前記型開方向とは異なる方向である第一方向に移動するように構成され、
前記第二コアは、前記型閉状態であるときに前記第四キャビティ壁面が前記第二キャビティ壁面に平行に対面する第二セット位置に配置するとともに、型開時に前記第二セット位置から前記第一方向とは反対方向である第二方向に移動するように構成され、
前記第三キャビティ壁面は、前記型開き時に前記第一コアが前記第一セット位置から前記第一方向に移動する際に抜け勾配を形成するように前記第一方向に対して傾斜し、
前記第四キャビティ壁面は、前記型開き時に前記第二コアが前記第二セット位置から前記第二方向に移動する際に抜け勾配を形成するように前記第二方向に対して傾斜する、
ように構成された、金型。
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【請求項2】
請求項1に記載の金型であって、
前記第三キャビティ壁面は、前記型開方向及び前記第一方向に平行な平面に表される前記第三キャビティ壁面の法線方向と前記第一方向とのなす角が鈍角であるように前記第一方向に対して傾斜し、前記第四キャビティ壁面は、前記型開方向及び前記第二方向に平行な平面に表される前記第四キャビティ壁面の法線方向と前記第二方向とのなす角が鈍角であるように第二方向に対して傾斜する、金型。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の金型であって、
前記第一コア及び前記第二コアには、前記型閉状態であるときに互いに対面接触する接触面がそれぞれ形成され、
前記第一コアの前記接触面は、前記第一コアが前記第一セット位置から前記第一方向に移動するときに抜け勾配を形成するように前記第一方向に対して傾斜し、
前記第二コアの前記接触面は、前記第二コアが前記第二セット位置から前記第二方向に移動するときに抜け勾配を形成するように前記第二方向に対して傾斜する、
ように構成された、金型。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の金型であって、
前記第三壁部の外表面を成形するための第五キャビティ壁面が形成され、前記型閉方向及び前記第一方向に直交する第三方向及びその反対方向である第四方向に移動可能な第三コアと、
前記第四壁部の外表面を成形するための第六キャビティ壁面が形成され、前記第三方向及び前記第四方向に移動可能な第四コアと、
をさらに備え、
前記型閉状態であるときに、前記第一型と前記第二型と前記第三コアと前記第四コアとによって断面矩形状の空洞が形成されるとともに前記空洞内に前記第一セット位置に位置する前記第一コア及び前記第二セット位置に位置する前記第二コアが配置される、金型。
【請求項5】
請求項4に記載の金型であって、
前記第一コアには、前記第一コアが前記第一セット位置に位置するときに前記型閉状態である前記第三コアの前記第五キャビティ壁面に対面配置する第七キャビティ壁面と前記第四コアの前記第六キャビティ壁面に対面配置する第八キャビティ壁面が形成され、
前記第二コアには、前記第二コアが前記第二セット位置に位置するときに前記型閉状態である前記第三コアの前記第五キャビティ壁面に対面配置する第九キャビティ壁面と前記第四コアの前記第六キャビティ壁面に対面配置する第十キャビティ壁面が形成され、
前記第七キャビティ壁面及び前記第九キャビティ壁面により前記第三壁部の内表面が成形され、前記第八キャビティ壁面及び前記第十キャビティ壁面により前記第四壁部の内表面が成形される、金型。
【請求項6】
請求項5に記載の金型であって、
前記第七キャビティ壁面及び前記第八キャビティ壁面は、前記第一コアが前記第一セット位置から前記第一方向に移動するときに抜け勾配が形成されるように前記第一方向に対して傾斜し、
前記第九キャビティ壁面及び前記第十キャビティ壁面は、前記第二コアが前記第二セット位置から前記第二方向に移動するときに抜け勾配が形成されるように前記第二方向に対して傾斜する、金型。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、金型に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
燃料電池を収容するケースをダイカスト成形する場合、成形品であるケースを金型から離型するための抜け勾配が金型に設定される。このためケースは金型に設定された抜け勾配の影響によって拡がるように成形され、それによりケースが大型化する。こうしたケースの大型化を抑制するため、特許文献1では、図14に示すように第一ケースXと第二ケースYとに分割されたケースCを開示する。第一ケースXは、第一側壁X1とこの第一側壁X1の周縁部から立ち上がる一対の第一対向側壁X2,X2を有する。第二ケースYは、第二側壁Y1とこの第二側壁Y1の周縁部から立ち上がる一対の第二対向側壁Y2,Y2を有する。第一対向側壁X2の端部と第二対向側壁Y2の端部が接合されることにより。ケースCが完成する。一対の第一対向側壁X2は、金型に設定された抜け勾配の影響によって、互いに広がるように第一側壁X1に対して傾斜する。同様に、一対の第二対向側壁Y2は、金型に設定された抜け勾配の影響によって、互いに広がるように第二側壁Y1に対して傾斜する。
【0003】
特許文献1に開示のケースCによれば、それぞれの対向側壁X2,Y2は抜け勾配の影響により拡がるように傾斜するが、ケースCが分割されているためそれぞれの分割ケース(第一ケースXと第二ケースY)の傾斜量は一体的に成形されるケースの傾斜量よりも小さい。よって、第一ケースXと第二ケースYとを接合することにより完成するケースCの傾斜量を相対的に小さくすることができ、その結果、抜け勾配の影響によるケースの大型化が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-228376号公報
【発明の概要】
【0005】
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1に開示のケースによれば、抜け勾配を設けることによるケースの大型化を抑制することができるものの、ケースの小型化に関してさらなる改善が求められる。また、ケースを2分割しているために、分割されたケースを接合する工程が必要であり、製造工数が増大する。
【0006】
本開示は、製造工数を増大させることなく、抜け勾配を設けることによる大型化がより抑制されたケースを成形することができる金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る金型は、第一壁部と、第一壁部に平行であり且つ第一壁部に対面配置した第二壁部と、第一壁部から第二壁部に向かって立設した第三壁部と、第一壁部から第二壁部に向かって立設するとともに第三壁部に対面配置した第四壁部と、を備え、第一壁部、第二壁部、第三壁部、及び第四壁部によって内部に空間が形成される中空成形品を成形するための金型である。斯かる中空成形品は、燃料電池を収容するケースに用いることができる。
【0008】
本開示に係る金型は、第一型と、第二型と、内側コアとを含む。第一型には中空成形品の第一壁部の外表面を成形するための第一キャビティ壁面が形成される。第二型には第二壁部の外表面を成形するための第二キャビティ壁面が形成される。第二型は、第一型に接近する型閉方向及び離間する型開方向に相対的に移動可能であり、型閉状態であるときに第二キャビティ壁面が第一キャビティ壁面に平行に対面するように第一型に対して配置される。内側コアには、中空成形品の内表面を成形するための壁面が形成される。内側コアは、型閉状態であるときに第一キャビティ壁面と第二キャビティ壁面との間に配置する。
【0009】
内側コアは、中空成形品の第一壁部の内表面を成形するための第三キャビティ壁面が形成された第一コアと、第二壁部の内表面を成形するための第四キャビティ壁面が形成された第二コアとを含む。第一コアは、型閉状態であるときに第三キャビティ壁面が第一キャビティ壁面に平行に対面する第一セット位置に配置するとともに、型開時に第一セット位置から型開方向とは異なる方向である第一方向に移動するように構成される。第二コアは、型閉状態であるときに第四キャビティ壁面が第二キャビティ壁面に平行に対面する第二セット位置に配置するとともに、型開時に第二セット位置から第一方向とは反対方向である第二方向に移動するように構成される。そして、第三キャビティ壁面は、型開き時に第一コアが第一セット位置から第一方向に移動する際に抜け勾配を形成するように第一方向に対して傾斜するように構成され、第四キャビティ壁面は、型開き時に第二コアが第二セット位置から第二方向に移動することができるように第二方向に対して傾斜するように構成される。
【0010】
本開示によれば、製造工数を増大させることなく、抜け勾配を設けることによる大型化がより抑制されたケースを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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