TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024139057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049842
出願日
2023-03-27
発明の名称
炭素系製品の製造方法
出願人
イビデン株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C04B
35/532 20060101AFI20241002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 アチェソン炉を用いた黒鉛化(加熱)だけでなく、製造プロセス全体でリードタイム短縮、熱エネルギーのロス低減に貢献できる炭素系製品の製造方法を提供する。
【解決手段】 原ブロックが一対の電極間に配置され、前記原ブロックの周囲を囲む詰粉が配置された詰粉領域と、さらに前記詰粉領域を囲む断熱層と、を有する加熱炉を準備し、前記電極に電流を流し、前記原ブロックを加熱する加熱工程を含む炭素系製品の製造方法であって、前記原ブロックは炭素質粒子と、前記炭素質粒子を互いに結合する炭素前駆体からなるバインダと、からなり、前記詰粉領域は、前記電極に電流を流す方向である通電方向に前記原ブロックと隣り合う第1の領域と、前記通電方向の軸に沿って前記原ブロック及び前記第1の領域を囲む第2の領域と、からなり、前記加熱工程の初期段階において、ρ1>ρ2であり前記第1の領域よりも前記第2の領域の方が体積当たりの発熱量が大きいことを特徴とする炭素系製品の製造方法。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
原ブロックが一対の電極間に配置され、前記原ブロックの周囲を囲む詰粉が配置された詰粉領域と、さらに前記詰粉領域を囲む断熱層と、を有する加熱炉を準備し、
前記電極に電流を流し、前記原ブロックを加熱する加熱工程を含む炭素系製品の製造方法であって、
前記原ブロックは炭素質粒子と、前記炭素質粒子を互いに結合する炭素前駆体からなるバインダと、からなり、
前記詰粉領域は、
前記電極に電流を流す方向である通電方向に前記原ブロックと隣り合う第1の領域と、
前記通電方向の軸に沿って前記原ブロック及び前記第1の領域を囲む第2の領域と、
からなり、
前記加熱工程の初期段階において、ρ
1
>ρ
2
であり前記第1の領域よりも前記第2の領域の方が体積当たりの発熱量が大きいことを特徴とする炭素系製品の製造方法。
ρ
1
:原ブロックの固有抵抗
ρ
2
:詰粉領域の固有抵抗
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記原ブロックの前記加熱工程の過程でρ
1
<ρ
2
となり前記第2の領域よりも前記第1の領域の方が体積当たりの発熱量が大きくなることを特徴とする請求項1に記載の炭素系製品の製造方法。
【請求項3】
前記炭素系製品の水銀圧入法における累積細孔容積が全細孔容積の50%となる細孔径は、50~500μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭素系製品の製造方法。
【請求項4】
前記原ブロックは、前記炭素質粒子と前記バインダとが2次粒子を形成し、前記2次粒子の平均粒子径は50~1000μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭素系製品の製造方法。
【請求項5】
前記原ブロックは直方体であり最も長い方向を前記通電方向に向けて配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の炭素系製品の製造方法。
【請求項6】
前記記載の炭素系製品の製造方法は、
前記炭素質粒子と前記バインダとを混錬し、炭素前駆体を得る混錬工程と、
前記炭素前駆体を成形し前記原ブロックを得る成形工程と、
前記原ブロックを加熱する請求項1又は2に記載の加熱工程と、
からなることを特徴とする炭素系製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素系製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
黒鉛材料をはじめとする炭素製品は、製品の製造段階で高温の熱処理を必要とする。黒鉛材料においては、炭素前駆体の成形体を焼成し、さらに3000℃前後で黒鉛化するため、非常に大きなエネルギーを必要とし、原価低減や、リードタイムの短縮が課題となっている。
特に黒鉛化工程では、詰粉の加熱に多大の投入電力を要し、高温処理後における大量の詰粉の排除、処分処理を要し、連続化による稼動性向上の障害となっている。
【0003】
特許文献1には、このような望ましくない現象の原因となる詰粉の充填を取り止めて黒鉛化工程の原価低減およびリードタイム短縮を行うことのできる黒鉛ブロックの製造方法として、少なくとも炭素材料骨材とバインダとを含有して形成された原ブロックを通電可能にして電極間に保持し、大気よりも酸素の少ない雰囲気中で、かつ前記原ブロックおよび電極の周囲に詰粉不存在の下で原ブロックに通電加熱を行って黒鉛化処理を行い、以って黒鉛ブロックを形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-292375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
黒鉛ブロックは、骨材であるコークスとバインダであるピッチを混錬したのち、適宜粉砕し、成形、焼成および黒鉛化のプロセスを経て製造される。特許文献1に記載された発明は、黒鉛化工程のみの原価低減、リードタイム短縮に関する発明であり、焼成以前の工程を含め、総合的に原価低減やリードタイムを短縮することが考慮されていない。
【0006】
本発明では、アチェソン炉を用いた黒鉛化(加熱)だけでなく、製造プロセス全体でリードタイム短縮、熱エネルギーのロス低減に貢献できる炭素系製品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の炭素系製品の製造方法は、以下の通りである。
【0008】
(1)原ブロックが一対の電極間に配置され、前記原ブロックの周囲を囲む詰粉が配置された詰粉領域と、さらに前記詰粉領域を囲む断熱層と、を有する加熱炉を準備し、
前記電極に電流を流し、前記原ブロックを加熱する加熱工程を含む炭素系製品の製造方法であって、
前記原ブロックは炭素質粒子と、前記炭素質粒子を互いに結合する炭素前駆体からなるバインダと、からなり、
前記詰粉領域は、
前記電極に電流を流す方向である通電方向に前記原ブロックと隣り合う第1の領域と、
前記通電方向の軸に沿って前記原ブロック及び前記第1の領域を囲む第2の領域と、
からなり、
前記加熱工程の初期段階において、ρ
1
>ρ
2
であり前記第1の領域よりも前記第2の領域の方が体積当たりの発熱量が大きいことを特徴とする炭素系製品の製造方法。
ρ
1
:原ブロックの固有抵抗
ρ
2
:詰粉領域の固有抵抗
【0009】
また、本発明の炭素系製品の製造方法は、以下の態様であることが好ましい。
【0010】
(2)前記原ブロックの前記加熱工程の過程でρ
1
<ρ
2
となり前記第2の領域よりも前記第1の領域の方が体積当たりの発熱量が大きい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
イビデン株式会社
配線基板
3日前
イビデン株式会社
配線基板
16日前
イビデン株式会社
配線基板
16日前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
17日前
イビデン株式会社
プリント配線板
18日前
イビデン株式会社
部品内蔵基板及びその製造方法
18日前
イビデン株式会社
バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
24日前
イビデン株式会社
凍結保存液
16日前
イビデン株式会社
植物賦活剤
18日前
イビデン株式会社
構造体及び該構造体を備えた二酸化炭素回収装置
16日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
25日前
株式会社トクヤマ
セメント系固化材
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付コンクリート
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
1か月前
三菱マテリアル株式会社
cBN焼結体
2か月前
東京窯業株式会社
熱処理治具の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
セメント系硬化体の製造方法
1か月前
東レ株式会社
多孔質炭素板およびその製造方法
2か月前
株式会社大木工藝
活性炭成形体の製造方法
1か月前
MUマテックス株式会社
骨材組成物
1か月前
品川リフラクトリーズ株式会社
不定形耐火物
3か月前
戸田建設株式会社
半水石膏を主材とする充填材
2か月前
TOTO株式会社
複合材料
3か月前
TOTO株式会社
複合材料
3か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
個人
石材調建材パネル
2か月前
MUマテックス株式会社
セメント組成物
1か月前
株式会社大川構造設計
硬化物の製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
溶射膜
3か月前
株式会社日本触媒
分散剤
2か月前
長崎県
多孔質陶磁器の製造方法
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用表面美観向上剤
3か月前
続きを見る
他の特許を見る