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公開番号
2024137676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023211539
出願日
2023-12-14
発明の名称
インクジェット記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20240927BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】定着ベルトの温度が急激に上昇した場合でも、定着ベルトの温度上昇を抑制できるインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】上ヒータ110の温度制御を行うために、上ベルトの温度を検知する上温調用センサ310が設けられている。CPU1100は、インクがシートに浸透するのに最適な目標温度に上ベルトの温度を維持させるために、上温調用センサ310の検知結果に基づき温調制御を行う。また、上ベルトの温度を上ヒータ110により加熱される照射領域で検知する上ヒータ用温度センサ210が設けられている。上ヒータ110は、上ヒータ用温度センサ210の検知結果に基づいて異常温度検知回路211により、CPU1100による温調制御に関わらず交流電源900から上ヒータ110への通電を遮断する。これにより、上ベルトに対する加熱停止と加熱開始が切り替えられる。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出してシートに画像を形成する画像形成部と、
無端状で複数のローラにより張架される第一ベルトと、
前記第一ベルトに当接し、ニップ部を形成する第二ベルトと、
前記第一ベルトの内側に配置され、前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記第一ベルトと前記第二ベルトにより挟持搬送する際に加熱するために、前記ニップ部を非接触で加熱するヒータと、
前記複数のローラのうちの1つのローラであって、シートの搬送方向において前記複数のローラのうち最上流に配置される第一ローラと、
前記複数のローラのうちの1つのローラであって、前記搬送方向において前記ヒータにより加熱される前記第一ベルトの領域である照射領域の下流に配置され、前記ニップ部を通過するシートを分離する第二ローラと、
前記第一ベルトの内周面において、前記照射領域の温度を検知する第一温度検知部材と、
前記複数のローラのうちの1つのローラであって、前記第一ベルトの回転方向において、前記第一ローラよりも上流且つ前記第二ローラよりも下流の間に配置される第三ローラと、
前記第一ベルトの回転方向において、前記第二ローラよりも下流且つ前記第三ローラよりも上流までの間の前記第一ベルトの温度を検知する第二温度検知部材と、を備える、
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第一温度検知部材は、非接触で前記照射領域の温度を検知する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記ニップ部に向けて前記ヒータの輻射熱を反射するリフレクタをさらに備える、
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記第一温度検知部材は、前記搬送方向において前記リフレクタの外側に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記ヒータに通電するための電源回路と、
前記第二温度検知部材により検知される温度に基づいて、前記第一ベルトの温度が所定の目標温度になるように、前記電源回路による前記ヒータへの通電を制御する制御部と、
を備え、
前記ヒータは、
前記第一温度検知部材により検知される温度が閾値以下の場合に、前記電源回路による通電が行われ、
前記第一温度検知部材により検知される温度が前記閾値を超えた場合、前記制御部による通電の制御に関わらず、前記電源回路による通電が遮断される、
ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記第二温度検知部材は、前記第一ベルトの外周面の温度を検知する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記ヒータは、第1のベルトヒータであり、
前記搬送方向において、前記第一ベルトの内側で前記第1のベルトヒータに並べて配置され、前記ニップ部を非接触で加熱する第2のベルトヒータと、
前記第一ベルトの前記ニップ部に向けて、前記第2のベルトヒータの輻射熱を反射する第2のリフレクタと、
前記第一ベルトの内側に前記第一ベルトに対し非接触に配置され、前記第2のベルトヒータが前記第一ベルトを加熱する第2の照射領域の温度を検知する第三温度検知部材と、
前記第2のベルトヒータに通電するための第2の電源回路と、を備え、
前記制御部は、前記第三温度検知部材により検知される温度に基づいて、前記第一ベルトの温度が所定の目標温度になるように、前記第2の電源回路による前記第2のベルトヒータへの通電を制御し、
前記第2のベルトヒータは、
前記第三温度検知部材により検知される温度が閾値以下の場合に、前記第2の電源回路による通電が行われ、
前記第三温度検知部材により検知される温度が前記閾値を超えた場合、前記制御部による通電の制御に関わらず、前記第2の電源回路による通電が遮断される、
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記リフレクタの外側に配設され、前記リフレクタの温度変化に応じて、前記ヒータに通電可能な通電状態と、前記電源と前記ヒータとの間を遮断する遮断状態とを切り替え可能なサーモスイッチを備え、
前記サーモスイッチは、前記リフレクタの温度が前記閾値よりも高い温度以上に上昇した場合に、前記通電状態から前記遮断状態に切り替える、
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
前記第一ベルトの回転を検知するための回転検知センサと、
前記ヒータへの通電のオンとオフとを切り替え可能なリレー回路と、を備え、
前記制御部は、前記回転検知センサにより前記第一ベルトの回転が検知されない場合、前記第二温度検知部材により検知される温度に関わらず、前記リレー回路により前記ヒータへの通電をオンからオフに切り替える、
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
【請求項10】
前記第一温度検知部材は、前記搬送方向に関し前記リフレクタよりも上流に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクにより形成された画像をシートに定着させるインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インクをシートに向けて吐出してシートに画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、インクにより画像が形成されたシートに対し熱及び圧力を加えることで、インクをシートに浸透させてインクの定着性をあげるために加熱装置が用いられている。こうした加熱装置の一例として、ヒータを有する加熱部材によって加熱された定着ローラと、定着ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラとを備え、定着ニップ部においてシートを挟持搬送しながら圧力及び熱を加える熱定着方式が知られている。
【0003】
従来、電子写真方式の画像形成装置の場合であるが、定着ローラの温度を検知するサーミスタの検知結果に基づきヒータの温度制御が行われている。また、ヒータの温度を検知するサーミスタの検知結果に基づいて、ヒータの温度が所定の温度以上になった場合は、ヒータの電力供給を停止する制御が行われている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-53310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近のインクジェット記録装置では、定着ローラの代わりに無端状の定着ベルトを用い、また加圧ローラの代わりに無端状の加圧ベルトを用いることによって、シートに対し効率よく圧力及び熱を加える所謂ロングニップ構成の加熱装置が用いられている。こうした加熱装置では、定着ベルトをできる限り速く高温に立ち上げるべく、定着ベルトはヒータにより直接加熱されている。
【0006】
定着ベルトをヒータで直接加熱する場合、例えば定着ベルトが停止するなどの何らかの異常が生じて定着ベルトの温度が急激に上昇した場合に、定着ベルトの温度が高くなり過ぎて定着ベルトが熱変形する虞があった。これは、定着ベルトの温度上昇が急激である故に、ヒータの温度を検知するサーミスタの検知結果に基づいてヒータの電力供給を停止する制御を行うのでは、定着ベルトの温度上昇を抑制するのに間に合わないからである。そこで、従来から、定着ベルトの温度が急激に上昇した場合でも、定着ベルトの温度上昇を抑制できる装置が望まれていたが、未だそのような装置は提案されていない。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、定着ベルトの温度が急激に上昇した場合でも、定着ベルトの温度上昇を抑制できるインクジェット記録装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出してシートに画像を形成する画像形成部と、無端状で複数のローラにより張架される第一ベルトと、前記第一ベルトに当接し、ニップ部を形成する第二ベルトと、前記第一ベルトの内側に配置され、前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記第一ベルトと前記第二ベルトにより挟持搬送する際に加熱するために、前記ニップ部を非接触で加熱するヒータと、前記複数のローラのうちの1つのローラであって、シートの搬送方向において前記複数のローラのうち最上流に配置される第一ローラと、前記複数のローラのうちの1つのローラであって、前記搬送方向において前記ヒータにより加熱される前記第一ベルトの領域である照射領域の下流に配置され、前記ニップ部を通過するシートを分離する第二ローラと、前記第一ベルトの内周面において、前記照射領域の温度を検知する第一温度検知部材と、前記複数のローラのうちの1つのローラであって、前記第一ベルトの回転方向において、前記第一ローラよりも上流且つ前記第二ローラよりも下流の間に配置される第三ローラと、前記第一ベルトの回転方向において、前記第二ローラよりも下流且つ前記第三ローラよりも上流までの間の前記第一ベルトの温度を検知する第二温度検知部材と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出してシートに画像を形成する画像形成部と、無端状で複数のローラにより張架される第一ベルトと、前記第一ベルトに当接し、ニップ部を形成する第二ベルトと、前記第一ベルトの内側に配置され、前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記第一ベルトと前記第二ベルトにより挟持搬送する際に加熱するために、前記ニップ部を非接触で加熱するヒータと、前記複数のローラのうちの1つのローラであって、シートの搬送方向において前記複数のローラのうち最上流に配置される第一ローラと、前記複数のローラのうちの1つのローラであって、前記搬送方向において前記ヒータにより加熱される前記第一ベルトの領域である照射領域の下流に配置され、前記ニップ部を通過するシートを分離する第二ローラと、前記第一ベルトの内周面において、前記照射領域の温度を検知する第一温度検知部材と、前記第一ベルトの回転方向において、前記照射領域の下流端から前記照射領域の上流端までの間の前記第一ベルトの温度を検知する第二温度検知部材と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第一ベルトの温度が急激に上昇した場合でも、第一ベルトの温度上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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