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公開番号2024137119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048511
出願日2023-03-24
発明の名称乗物用外装部品
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類F21S 43/20 20180101AFI20240927BHJP(照明)
要約【課題】電磁波の透過性低下を抑制しつつ、低コストでカバーの装飾部を発光させることができる体格の小さい乗物用外装部品を提供する。
【解決手段】乗物用外装部品としての発光エンブレム12は、乗物に搭載されたレーダ装置11におけるミリ波の送信方向の前方に位置するカバー13及びハウジング14を備えている。ハウジング14は、カバー13におけるレーダ装置11側の面を覆うものである。発光エンブレム12は、ハウジング14の内部に配置された発光部24からの光がカバー13の装飾部15に照射されることにより、装飾部15を発光させる。ハウジング14の内部には、発光部24が設けられた平板状の基板25が配置される。基板25は、レーダ装置11におけるミリ波の送信範囲を囲むように環状に延びている。ハウジング14の内部には発光部24からの光が装飾部15に向かうよう上記光を反射させるレンズ26が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に搭載されたレーダ装置における電磁波の送信方向の前方に位置するカバー及びハウジングを備え、前記ハウジングは前記カバーにおける前記レーダ装置側の面を覆うものであって、前記ハウジングの内部に配置された発光部からの光が前記カバーの装飾部に照射されることにより、前記装飾部を発光させる乗物用外装部品において、
前記ハウジングの内部には前記発光部が設けられた平板状の基板が配置され、
前記基板は、前記電磁波の送信範囲の外側に配置されており、
前記ハウジングの内部には前記発光部からの光が前記装飾部に向かうよう前記光を反射させるレンズが配置されている乗物用外装部品。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、前記カバーの外縁に対応する位置で前記カバーに向けて突出するフランジと、そのフランジよりも前記カバーの中央寄りの位置で前記カバーに向けて突出するよう屈曲された突出部と、を備え、
前記基板及び前記レンズは、前記突出部と前記フランジとの間に配置されており、
前記レンズには、前記発光部からの光を前記カバーの装飾部に向かうよう反射させる反射面と、その反射面によって反射した光が通過することによって前記光を前記突出部における前記フランジ寄りの角を避けるように屈折させる屈折面と、が形成されている請求項1に記載の乗物用外装部品。
【請求項3】
前記カバーの装飾部には、入射した光を透過及び拡散させる光拡散層が形成されている請求項1又は2に記載の乗物用外装部品。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記カバーの外縁に対応する位置で前記カバーに向けて突出するフランジと、そのフランジよりも前記カバーの中央寄りの位置で前記カバーに向けて突出するよう屈曲された突出部と、を備え、
前記基板及び前記レンズは、前記突出部と前記フランジとの間に配置されており、
前記ハウジングの突出部であって前記カバーとの対向する箇所には、前記カバーの装飾部で反射した光を入射したとき、その入射した光を反射及び拡散させる白色層が形成されている請求項1に記載の乗物用外装部品。
【請求項5】
前記カバーの装飾部には、入射した光を透過及び拡散させる光拡散層が形成されている請求項4に記載の乗物用外装部品。
【請求項6】
前記カバー及び前記ハウジングは、エンブレムを形成するカバー及びハウジングである請求項1又は2に記載の乗物用外装部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用外装部品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の乗物には、車外の物体を検出するためのミリ波等の電磁波を送受信するレーダ装置が搭載されている。レーダ装置は、上記電磁波を車外に向けて送信し、車外の物体に当たって反射した上記電磁波(反射波)を受信する。レーダ装置は、上記電磁波の送受信を通じて車外の物体を検出する。乗物におけるレーダ装置の電磁波の送信方向の前方には、レーダ装置を車外から見えにくくするために、エンブレム等の乗物用外装部品を取り付けることが考えられる。
【0003】
上記乗物用外装部品は、レーダ装置における電磁波の送信方向の前方に位置するカバー及びハウジングを備えている。カバー及びハウジングは、上記電磁波を透過させることが可能な材料によって形成されている。ハウジングは、カバーにおけるレーダ装置側の面を覆うものである。上記カバーは、乗物用外装部品に意匠性を持たせるための装飾部を備えている。こうした乗物用外装部品としては、装飾部の意匠性を高めるためにカバーの装飾部に光を照射して同装飾部を光輝表示させる発光エンブレムが知られている。
【0004】
特許文献1の実施例1には、乗物用外装部品(発光エンブレム)におけるカバーの後ろ側、すなわちレーダ装置側に、板状の導光体を配置するとともに、その導光体に向けて光を照射するための発光部を有する基板を上記導光体の外縁部に配置することが記載されている。この場合、発光部から導光体に入射された光が導光体内で拡散することにより、導光体全体が明るく光る。その結果、カバーの装飾部が導光体からの光を受けて均一に光輝表示される。
【0005】
また、特許文献1の実施例2には、乗物用外装部品(発光エンブレム)におけるカバーの後ろ側であって、レーダ装置から送信される電磁波の送信範囲の外側に発光部を有する基板を配置し、且つ、その発光部からの光をカバーの装飾部に向けて直接的に照射することが記載されている。発光部を有する基板を上述したように配置するのは、そうした基板はレーダ装置から送信された電磁波を透過させにくいためである。この場合、特許文献1の実施例1のような導光体を省略することができるため、乗物用外装部品の構成が簡略化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-93378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の実施例1のように乗物用外装部品の後ろ側に導光体を配置すると、レーダ装置から送信された電磁波が導光体を通過する。導光体が電磁波を通過させることが可能な材料で形成されているとしても、レーダ装置から送信された電磁波が上記導光体を通過する際に減衰する分、乗物用外装部品における電磁波の透過性が低下する。
【0008】
また、特許文献1の実施例2のように、上記導光体を省略すれば乗物用外装部品における電磁波の透過性低下を抑制できる。この場合、レーダ装置から送信される電磁波の送信範囲の外側に発光部を配置するとともに、その発光部からの光がカバーの装飾部に向かうように発光部を指向させなければならない。上記発光部からカバーの装飾部に向けて光を照射する場合、その装飾部に対する発光部からの光の照射方向に偏りが生じるため、カバーの装飾部を均一に光輝表示させることは難しい。また、発光部からの光がカバーの装飾部に向かうように上記発光部を指向させるためには、発光部を有する基板を可撓性を有するものとし、発光部からの光を上述したように指向させるべく上記基板を曲げることが考えられる。しかし、可撓性を有する基板は高価であるため、乗物用外装部品の製造コストが高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
次に、上記課題を解決する乗物用外装部品の各態様について記載する。
(態様1)
乗物に搭載されたレーダ装置における電磁波の送信方向の前方に位置するカバー及びハウジングを備え、前記ハウジングは前記カバーにおける前記レーダ装置側の面を覆うものであって、前記ハウジングの内部に配置された発光部からの光が前記カバーの装飾部に照射されることにより、前記装飾部を発光させる乗物用外装部品において、前記ハウジングの内部には前記発光部が設けられた平板状の基板が配置され、前記基板は、前記電磁波の送信範囲の外側に配置されており、前記ハウジングの内部には前記発光部からの光が前記装飾部に向かうよう前記光を反射させるレンズが配置されている乗物用外装部品。
【0010】
上記構成によれば、発光部が設けられた平板状の基板は、前記ハウジングの内部で電磁波の送信範囲の外側に配置されている。発光部はカバーの装飾部に向けて指向していないとしても、発光部からの光はレンズで反射することによってカバーの装飾部に向けて照射される。これにより、カバーの装飾部が発光させられる。従って、装飾部に発光部の光を照射するため、発光部を装飾部に向けて指向させるべく、高価な可撓性を有する基板を採用する必要がない。その結果、乗物用外装部品の製造コストを低く抑えることができる。言い換えれば、乗物用外装部品におけるカバーの装飾部を低コストで発光させることができる。また、カバーの装飾部とレーダ装置との間に導光体を配置しなくても、カバーの装飾部に発光部からの光を照射して装飾部を発光させることができる。この場合、レーダ装置から送信される電磁波が上記導光体を通過しない分、その通過に伴って乗物用外装部品における電磁波の透過性が低下することを抑制できる。更に、上記導光体を配置しなくてもよい分、乗物用外装部品の体格を小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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