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公開番号2024137113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048501
出願日2023-03-24
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B62D 6/00 20060101AFI20240927BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】中立の向きであるべき走行装置に中立ずれ状態が発生したことを、オペレータ等が容易に認識可能な作業車の提供。
【解決手段】機体と、操向可能な前の走行装置と、操向可能な後の走行装置と、前の走行装置と後の走行装置との夫々に対する操向制御を可能であるとともに、操向制御の態様が異なる複数の操向モードを有する操向制御装置と、前の走行装置の向き及び後の走行装置の向きを検出する検出部と、報知部と、が備えられている。複数の操向モードに、前の走行装置と後の走行装置との一方を操向可能状態に設定し、かつ、前の走行装置と後の走行装置との他方を非操向状態に設定する操向モードが含まれる。報知部は、検出部の検出結果に基づいて、非操向状態に設定された走行装置の向きが中立の向きに対して予め設定された閾値以上にずれている中立ずれ状態が発生したことに応じて発報する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
機体と、
前記機体の前部に支持されるとともに操向可能な前の走行装置と、
前記機体の後部に支持されるとともに操向可能な後の走行装置と、
前記前の走行装置と前記後の走行装置との夫々に対する操向制御を可能であるとともに、前記操向制御の態様が異なる複数の操向モードを有する操向制御装置と、
前記前の走行装置の向き及び前記後の走行装置の向きを検出する検出部と、
報知部と、が備えられ、
前記複数の操向モードに、前記前の走行装置と前記後の走行装置との一方を操向可能状態に設定し、かつ、前記前の走行装置と前記後の走行装置との他方を非操向状態に設定する前記操向モードが含まれ、
前記報知部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記前の走行装置と前記後の走行装置とのうち前記非操向状態に設定された走行装置の向きが中立の向きに対して予め設定された閾値以上にずれている中立ずれ状態が発生したことに応じて発報する作業車。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記報知部は、前記中立ずれ状態が発生してから予め設定された時間が経過した後に発報するように構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記報知部は、前記中立ずれ状態が発生し、かつ、前記機体が停車状態である場合に発報するように構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項4】
前記機体に、圃場に対して作業を行う作業装置が備えられ、
前記報知部は、前記中立ずれ状態が発生し、かつ、前記作業装置が作業を行っていない非作業状態である場合に発報するように構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項5】
前記報知部は、前記非操向状態に設定された前記走行装置の中立からのずれの度合いに応じて発報の態様を変更するように構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項6】
前記複数の操向モードに、前記非操向状態に設定された前記走行装置の向きを前記中立の向きに変更するための向き修正モードが含まれ、
前記操向制御装置の前記操向モードを前記向き修正モードへ切替える操作を受け付ける切替操作具が備えられている請求項1に記載の作業車。
【請求項7】
前記報知部に、前記切替操作具に装着された表示灯が含まれ、
前記表示灯は、点滅によって発報するように構成されている請求項6に記載の作業車。
【請求項8】
前記操向制御装置は、前記操向可能状態に設定された前記走行装置の向きが前記中立の向きではなくても、前記向き修正モードへ切替え可能に構成されている請求項6に記載の作業車。
【請求項9】
前記操向制御装置は、前記向き修正モードのとき、前記非操向状態に設定されていた前記走行装置を前記操向可能状態に設定し、前記操向可能状態に設定されていた前記走行装置を前記非操向状態に設定する請求項6に記載の作業車。
【請求項10】
前記操向制御装置は、前記向き修正モードによる前記走行装置の前記中立の向きへの変更が完了したら、前記向き修正モードから元の前記操向モードに戻る請求項6から9の何れか一項に記載の作業車。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示された作業車(文献では「作業車両」)において、前の走行装置(文献では「前車輪」)と後の走行装置(文献では「後車輪」)との夫々が操向可能に構成されている。前の走行装置と後の走行装置との夫々に対する操向制御を可能な操向制御装置(文献では「制御部」)が備えられ、操向制御装置は、操向制御の態様が異なる複数の操向モードを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-248919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、操向制御装置が前の走行装置と後の走行装置との一方を操向制御するとき、前の走行装置と後の走行装置との他方の向きは左右に対して中立の向きに設定される。しかし、中立の向きに設定された走行装置に、例えば外力が掛かったり、油圧回路の作動油にリークが発生したりすると、中立の向きに設定された走行装置が中立の向きから左右にずれる(中立ずれ状態が発生する)可能性が考えられる。このような場合に、オペレータ等が、中立ずれ状態の発生に気付かないまま作業を継続すると、好ましくない。
【0005】
本発明の目的は、中立の向きであるべき走行装置に中立ずれ状態が発生したことを、オペレータ等が容易に認識可能な作業車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業車では、機体と、前記機体の前部に支持されるとともに操向可能な前の走行装置と、前記機体の後部に支持されるとともに操向可能な後の走行装置と、前記前の走行装置と前記後の走行装置との夫々に対する操向制御を可能であるとともに、前記操向制御の態様が異なる複数の操向モードを有する操向制御装置と、前記前の走行装置の向き及び前記後の走行装置の向きを検出する検出部と、報知部と、が備えられ、前記複数の操向モードに、前記前の走行装置と前記後の走行装置との一方を操向可能状態に設定し、かつ、前記前の走行装置と前記後の走行装置との他方を非操向状態に設定する前記操向モードが含まれ、前記報知部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記前の走行装置と前記後の走行装置とのうち前記非操向状態に設定された走行装置の向きが中立の向きに対して予め設定された閾値以上にずれている中立ずれ状態が発生したことに応じて発報することを特徴とする。
【0007】
本発明によると、検出部が前の走行装置の向きと後の走行装置の向きとを検出する。そして、報知部が、検出部の検出結果に基づいて、中立の向きであるべき走行装置に中立ずれ状態が発生したことを報知する。このことから、オペレータ等が中立ずれ状態の発生に気付かないまま作業を継続する虞が回避される。これにより、中立の向きであるべき走行装置に中立ずれ状態が発生したことを、オペレータ等が容易に認識可能な作業車が実現される。
【0008】
本発明において、前記報知部は、前記中立ずれ状態が発生してから予め設定された時間が経過した後に発報するように構成されていると好適である。
【0009】
本構成であれば、作業中の発報が抑制され、作業の中断による効率低下を抑制することができる。
【0010】
本発明において、前記報知部は、前記中立ずれ状態が発生し、かつ、前記機体が停車状態である場合に発報するように構成されていると好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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