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公開番号
2024137080
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048450
出願日
2023-03-24
発明の名称
ガス充填レセプタクル装置及び振動制御装置
出願人
株式会社SUBARU
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20240927BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】燃料ガス充填時の凍結の問題を解決可能なガス充填レセプタクルを提供する。
【解決手段】燃料ガスを車両の燃料ガスタンクに供給するための充填ノズルに連結されるように設けられるレセプタクルと、前記レセプタクルから前記燃料ガスタンクまでの間の前記燃料ガスの供給経路上に設けられ、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に形成される結氷を破砕する振動部材と、前記振動部材の振動を制御する振動制御装置と、を備え、前記振動制御装置は、前記燃料ガスを供給中又は供給完了後における前記充填ノズルに関する情報を前記充填ノズルから受信する充填ノズル情報受信部と、前記レセプタクルの周囲の外気温及び湿度を含む情報を検出するレセプタクル情報検出部と、前記充填ノズル情報受信部により受信した前記充填ノズルに関する情報と、前記レセプタクル情報検出部により検出した情報と、に基づいて、前記振動部材の振動要否を判定する判定部と、を含むガス充填レセプタクル装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料ガスを車両の燃料ガスタンクに供給するための充填ノズルに連結されるように設けられるレセプタクルと、
前記レセプタクルから前記燃料ガスタンクまでの間の前記燃料ガスの供給経路上に設けられ、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に形成される結氷を破砕する振動部材と、
前記振動部材の振動を制御する振動制御装置と、を備え、
前記振動制御装置は、
前記燃料ガスを供給中又は供給完了後における前記充填ノズルに関する情報を前記充填ノズルから受信する充填ノズル情報受信部と、
前記レセプタクルの周囲の外気温及び湿度を含む情報を検出するレセプタクル情報検出部と、
前記充填ノズル情報受信部により受信した前記充填ノズルに関する情報と、前記レセプタクル情報検出部により検出した情報と、に基づいて、前記振動部材の振動要否を判定する判定部と、
を含むことを特徴とするガス充填レセプタクル装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記充填ノズル情報受信部により受信される前記充填ノズルに関する情報は、前記充填ノズルの温度情報を含み、
前記レセプタクル情報検出部により検出される情報は、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に存在する水蒸気の露点温度情報を含む、
請求項1に記載のガス充填レセプタクル装置。
【請求項3】
前記充填ノズル情報受信部は、前記充填ノズルが他車両のレセプタクルに対して前記燃料ガスを直前に供給した前回供給時情報を含み、
前記レセプタクル情報検出部により検出される情報は、前記レセプタクルの周囲の外気温及び湿度に基づいて算出される、前記充填ノズルに付着した水分の推定乾燥時間情報を含む、
請求項1に記載のガス充填レセプタクル装置。
【請求項4】
前記レセプタクルの任意の位置に設けられ、前記レセプタクルと前記充填ノズルとの距離を計測する距離センサをさらに備え、
前記レセプタクル情報検出部により検出される情報は、前記距離センサにより計測された距離情報を含み、
前記判定部は、前記距離センサにより計測された前記距離情報に基づき、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に形成された結氷が解氷されたかどうかの判定、及び、前記振動部材の振動態様を決定することを含む、請求項1に記載のガス充填レセプタクル装置。
【請求項5】
レセプタクルから燃料ガスタンクまでの間の燃料ガスの供給経路上に設けられて前記供給経路に形成される結氷を破砕する振動部材の振動を制御する振動制御装置であって、
一つ又は複数のプロセッサと、前記一つ又は複数のプロセッサに通信可能に接続される一つ又は複数のメモリと、を備え、
前記一つ又は複数のプロセッサは、
車両の前記レセプタクルに連結して前記燃料ガスを前記燃料ガスタンクに供給するための充填ノズルに関する情報を受信し、
前記レセプタクルの周囲の外気温及び湿度を含む前記レセプタクルに関する情報を検出し、
受信した前記充填ノズルに関する情報と、検出した前記レセプタクルに関する情報と、に基づいて、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に形成される結氷を破砕する前記振動部材の振動処理の要否を判定する、
ことを特徴とする振動制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス充填レセプタクル装置及び振動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ガス消費装置にガスを供給するために使用されるガス充填ノズルと嵌合する吸引用ノズルにおいて、吸引用ノズルを振動させるための振動機構部を備える吸引装置を開示する。この吸引装置の構成により、ガス充填ノズルの内側の水分を移動させて吸引用ノズルの吸引口から吸引し、レセプタクルとノズルとの間の水分の凍結による不具合の発生を抑制している。
【0003】
特許文献2は、ガス供給対象に所定のガスを供給するガス供給システムにおいて、レセプタクルとノズルとの嵌合部温度を温度センサによって監視し、この嵌合部に凍結の可能性があると判断した場合には、圧縮機からの高温ガスを利用してノズルを昇温させることを開示する。
【0004】
特許文献3は、レセプタクルをガス供給ノズルに挿入するときに、水分除去部の接触部が挿入されるレセプタクルに対して中心軸に沿って相対的に移動することで、レセプタクルの外周面に付着している水滴を先端部からガス供給ノズルの内部に入れないようにし、ガス供給ノズルとレセプタクルとの接続部分における空気中の水分の凍結を抑制し、ガス供給後に、レセプタクルからガス供給ノズルを容易に取り外すことができるようにすることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2013/038445号公報
特開2011-002052号公報
特開2013-164142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記先行技術で指摘されるように、燃料ガス充填ステーションにて燃料電池車に燃料ガスを充填する際に、冷えた充填ノズルに生じた結露が凍結して、充填ノズルが車両のレセプタクルから外せなくなる課題が知られている。この課題を解決するための手段として、特許文献2に挙げられるような昇温手段や、特許文献1及び特許文献3に挙げられるような、水滴を吸引する構成等が知られている。
【0007】
しかしながら、特許文献2に開示される昇温手段では、外気温等により、昇温開始から解凍完了までの時間が一定でない等の問題がある。また、ヒーターで消費されるエネルギー損失の問題もある。
【0008】
特許文献1及び特許文献3に挙げられる、水滴を吸引する構成は、車両のレセプタクル周りがどのような構造でも対応可能なディスペンサ構造とする必要があり、普及等の観点からすべての課題解決のために時間を要することが予想される。
【0009】
本開示は上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、本開示の目的とするところは、車両側の簡易な構成により、燃料ガス充填時の凍結の問題を解決可能な、ガス充填レセプタクルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本開示の一実施形態におけるガス充填レセプタクル装置は、燃料ガスを車両の燃料ガスタンクに供給するための充填ノズルに連結されるように設けられるレセプタクルと、前記レセプタクルから前記燃料ガスタンクまでの間の前記燃料ガスの供給経路上に設けられ、前記充填ノズルと前記レセプタクルとの間に形成される結氷を破砕する振動部材と、前記振動部材の振動を制御する振動制御装置と、を備え、前記振動制御装置は、前記燃料ガスを供給中又は供給完了後における前記充填ノズルに関する情報を前記充填ノズルから受信する充填ノズル情報受信部と、前記レセプタクルの周囲の外気温及び湿度を含む情報を検出するレセプタクル情報検出部と、前記充填ノズル情報受信部により受信した前記充填ノズルに関する情報と、前記レセプタクル情報検出部により検出した情報と、に基づいて、前記振動部材の振動要否を判定する判定部と、を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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