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公開番号2024136341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047433
出願日2023-03-24
発明の名称真空遮断器の操作機構
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人,個人
主分類H01H 33/666 20060101AFI20240927BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】可動接点と固定接点との間の距離を精度良く調整できるようにすること。
【解決手段】真空遮断器(1)の操作機構(20)は、遮断ばね(22)の弾性力をリンク機構(21)を介して伝達し、固定接点(14)及び可動接点(12)を開極する。操作機構は、絶縁性ガスが充填される内部空間を形成する隔壁(2a)を貫通しつつリンク機構と可動接点とを接続するロッド部材(24)と、隔壁の外側であってロッド部材の延出方向中間部に設けられる接圧調整部(25)と、リンク機構の開極動作を規制した状態で、可動接点を変位させる接点間距離調整部(52)とを備えている。接点間距離調整部は、ロッド部材における隔壁と接圧調整部との間に力を加えて可動接点を変位させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遮断ばねの弾性力がリンク機構を介して伝達することで可動接点及び固定接点を開極する真空遮断器の操作機構であって、
絶縁性ガスが充填される内部空間を形成する隔壁を貫通しつつ前記リンク機構と前記可動接点とを接続するロッド部材と、
前記隔壁の外側であって前記ロッド部材の延出方向中間部に設けられる接圧調整部と、
前記リンク機構の開極動作を規制した状態で、前記可動接点を変位させる接点間距離調整部とを備え、
前記接点間距離調整部は、前記ロッド部材における前記隔壁と前記接圧調整部との間に力を加えて前記可動接点を変位させることを特徴とする真空遮断器の操作機構。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記接点間距離調整部は、前記隔壁に装着されることを特徴とする請求項1に記載の真空遮断器の操作機構。
【請求項3】
前記接点間距離調整部は、前記隔壁に装着される雄ねじ部と、前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部とを備え
前記雌ねじ部は、回転操作されることで中心軸方向に移動して前記可動接点を変位させることを特徴とする請求項1に記載の真空遮断器の操作機構。
【請求項4】
前記隔壁には、前記ロッド部材を貫通しつつ該ロッド部材との間の気密を維持するガスシールが装着され、
前記雄ねじ部は、前記ガスシールに一体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の真空遮断器の操作機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉接点を有する真空遮断器の操作機構に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される真空遮断器は、戻しばねの蓄勢力によりシャフト及びシャフトに固着されるレバーを回動し、絶縁ロッドを押し下げて可動接点が固定接点から離反する。レバーの一端には絶縁ロッドが連結され、他端にはピンが取り付けられる。各接点の消耗量を測定するため、ナットに螺着される調整ボルトが用いられる。調整ボルトを回してピンを下降させると、レバーが回動して絶縁ロッドが上昇し、接点が開極状態から閉極状態に移行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-310133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、レバーを含む回動機構を介して絶縁ロッドを押し下げて可動接点を固定接点から離反するので、かかる回動機構の加工公差や組み立て公差によって、該離反での可動接点の変位に誤差が発生し易くなる。このため、調整ボルトの操作で各接点の距離を調整するときに、可動接点の位置決め精度が低くなり、各接点間の距離を精度良く調整することが困難になる、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、可動接点と固定接点との間の距離を精度良く調整することができる真空遮断器の操作機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様の真空遮断器の操作機構は、遮断ばねの弾性力がリンク機構を介して伝達することで可動接点及び固定接点を開極する真空遮断器の操作機構であって、絶縁性ガスが充填される内部空間を形成する隔壁を貫通しつつ前記リンク機構と前記可動接点とを接続するロッド部材と、前記隔壁の外側であって前記ロッド部材の延出方向中間部に設けられる接圧調整部と、前記リンク機構の開極動作を規制した状態で、前記可動接点を変位させる接点間距離調整部とを備え、前記接点間距離調整部は、前記ロッド部材における前記隔壁と前記接圧調整部との間に力を加えて前記可動接点を変位させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接点間距離調整部によりロッド部材における可動接点に近い位置に力を加えて各接点間の距離を調整することができる。これにより、接点間距離調整部と可動接点との間にて加工公差や組み立て公差が生じる構成を少なくすることができる。この結果、接点間距離調整部による可動接点の変位の誤差を抑制して可動接点の位置決め精度を高め、各接点間の距離を精度良く調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る操作機構が適用された真空遮断器の部分概略斜視図である。
図1の縦断面図である。
接点間距離調整部の分解斜視図である。
接点間距離調整前に閉極した状態の図2と同様の断面図である。
接点間距離調整中の状態の図2と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る操作機構が適用された真空遮断器について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
【0010】
本発明は、例えば、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS:Cubicle-Type Gas Insulated Switchgear、以下では単に「開閉装置」という)を構成する真空遮断器に適用される。しかしながら、本発明が適用される開閉装置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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