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公開番号2024135835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046718
出願日2023-03-23
発明の名称ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 21/21 20060101AFI20240927BHJP(情報記憶)
要約【課題】素子の位置決めの精度を向上可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】一つの実施形態に係るディスク装置は、磁気ディスクと、ロードビームと、第1の突起と、フレキシャと、スライダと、第2の素子とを備える。前記第1の突起は、回転軸から第1の方向に離間した位置で前記ロードビームから突出する。前記フレキシャは、前記ロードビームに取り付けられた取付部と、回転可能に前記第1の突起に支持された実装部と、を有する。前記スライダは、前記実装部に実装され、前記磁気ディスクに情報を読み書きする第1の素子と、前記記録面に向く浮上面と、を有する。前記第2の素子は、前記浮上面の幾何中心から前記第1の方向に離間するとともに前記スライダに取り付けられる。前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置は、前記スライダの幾何中心と前記第2の素子の重心との間に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
記録面を有する磁気ディスクと、
回転軸まわりに回転可能なロードビームと、
前記回転軸から当該回転軸と直交する第1の方向に離間した位置で前記ロードビームから突出する第1の突起と、
前記ロードビームに取り付けられた取付部と、前記取付部に対して回転可能に前記第1の突起に支持された実装部と、を有するフレキシャと、
前記実装部に実装され、前記磁気ディスクに情報を読み書きするよう構成された第1の素子と、前記第1の素子が前記磁気ディスクに情報を読み書きするときに前記記録面に向くよう構成された浮上面と、を有する、スライダと、
前記浮上面の幾何中心から前記第1の方向に離間するとともに前記スライダに取り付けられた第2の素子と、
を具備し、
前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置は、前記スライダの幾何中心と前記第2の素子の重心との間に位置する、
ディスク装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2の素子は、前記スライダのうち前記浮上面の反対側に位置する面から突出する、
請求項1のディスク装置。
【請求項3】
前記第2の素子は、前記記録面にレーザ光を照射するよう構成された、
請求項2のディスク装置。
【請求項4】
前記実装部に実装されたピエゾ素子、
をさらに具備する請求項1のディスク装置。
【請求項5】
前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置と前記スライダの幾何中心との間の距離は、前記第2の素子の重心と前記スライダの幾何中心との間の距離と前記第2の素子の質量との積を、前記実装部及び前記スライダの質量の合計と前記第2の素子の質量との和で除した値である、
請求項1のディスク装置。
【請求項6】
前記第1の方向の反対の第2の方向における前記スライダの端は、前記第2の方向における前記浮上面の端から前記第2の方向に離間しており、
前記スライダは、前記第2の方向における前記浮上面の端と前記第2の方向における当該スライダの端との間に位置するとともに前記浮上面よりも前記記録面から離間するよう構成された第2の突起、をさらに有する、
請求項1のディスク装置。
【請求項7】
前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第2の突起の重心と前記浮上面の幾何中心との間の距離は、前記第2の素子の重心と前記浮上面の幾何中心との間の距離と前記第2の素子の質量との積を、前記第2の突起の質量で除した値である、
請求項6のディスク装置。
【請求項8】
前記第1の方向と直交し且つ前記浮上面に沿う方向において、前記第2の突起の両端は、前記スライダの両端の内側に位置する、
請求項6のディスク装置。
【請求項9】
前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置は、前記スライダの幾何中心から前記第1の方向に15μm以上離間した、
請求項1乃至請求項8のいずれか一つのディスク装置。
【請求項10】
前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置と前記スライダの幾何中心との間の距離は、前記第1の方向における前記第2の素子の長さの10%よりも大きい、
請求項1乃至請求項8のいずれか一つのディスク装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ディスク装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブのようなディスク装置では、スライダのヘッド素子が磁気ディスクに対して情報を読み書きする。また、スライダにレーザダイオードのような付加的な素子が取り付けられたディスク装置も知られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8896970号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スライダは、例えばロードビームの突起に回転可能に支持される。しかし、スライダに付加的な素子が取り付けられることで、スライダの全体の重心が、当該スライダが突起に支持される位置からズレてしまう虞がある。当該ズレは、スライダのヘッド素子の位置決めの精度を低下させてしまう虞がある。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、素子の位置決めの精度を向上可能なディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施形態に係るディスク装置は、磁気ディスクと、ロードビームと、第1の突起と、フレキシャと、スライダと、第2の素子とを備える。前記磁気ディスクは、記録面を有する。前記ロードビームは、回転軸まわりに回転可能である。前記第1の突起は、前記回転軸から当該回転軸と直交する第1の方向に離間した位置で前記ロードビームから突出する。前記フレキシャは、前記ロードビームに取り付けられた取付部と、前記取付部に対して回転可能に前記第1の突起に支持された実装部と、を有する。前記スライダは、前記実装部に実装され、前記磁気ディスクに情報を読み書きするよう構成された第1の素子と、前記第1の素子が前記磁気ディスクに情報を読み書きするときに前記記録面に向くよう構成された浮上面と、を有する。前記第2の素子は、前記浮上面の幾何中心から前記第1の方向に離間するとともに前記スライダに取り付けられる。前記浮上面と直交する方向に見た投影面において、前記第1の突起が前記実装部に当接する位置は、前記スライダの幾何中心と前記第2の素子の重心との間に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係るHDDを分解して示す例示的な斜視図である。
図2は、第1の実施形態の磁気ディスク及びHSAを示す例示的な平面図である。
図3は、第1の実施形態のHGAの一部を示す例示的な平面図である。
図4は、第1の実施形態の磁気ディスク及びHGAを示す例示的な断面図である。
図5は、第2の実施形態に係るHGAの一部を示す例示的な平面図である。
図6は、第2の実施形態の磁気ディスク及びHGAを示す例示的な断面図である。
図7は、第2の実施形態の一つの変形例に係るHGAの一部を示す例示的な平面図である。
図8は、第2の実施形態の他の変形例に係るHGAの一部を示す例示的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0009】
図1は、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)10を分解して示す例示的な斜視図である。HDD10は、ディスク装置の一例であり、電子機器、記憶装置、外部記憶装置、又は磁気ディスク装置とも称され得る。
【0010】
図1に示すように、HDD10は、筐体11と、複数の磁気ディスク12と、スピンドルモータ13と、ヘッドスタックアセンブリ(HSA)14と、ボイスコイルモータ(VCM)15と、ランプロード機構16と、プリント回路板(PCB)17とを有する。なお、HDD10は、この例に限られない。
(【0011】以降は省略されています)

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