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公開番号2024134922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045374
出願日2023-03-22
発明の名称画像読取装置、画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/047 20060101AFI20240927BHJP(電気通信技術)
要約【課題】用紙の種類によらず副走査倍率のバラツキを抑制することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、用紙が載置される原稿トレイと、原稿トレイに載置された用紙を所定の搬送方向に搬送するADFと、用紙が載置される原稿台ガラスと、第1画像読取ユニット111と、第1画像読取ユニット111を、ADFにより搬送される用紙を読み取らせるADF読取モードと、原稿台ガラスに載置される前記用紙を読み取らせる圧板読取モードと、で動作させるCPU902と、ADF読取モードによる読取結果である第1読取画像と圧板読取モードによる読取結果である第2読取画像とに基づいて、第2読取画像に対する第1読取画像の搬送方向の長さの差である副走査倍率を補正するための副走査倍率補正値を生成する画像読取コントローラ912と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
用紙が載置される原稿トレイと、
前記原稿トレイに載置された前記用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
用紙が載置される原稿台ガラスと、
前記搬送手段により搬送される前記用紙と前記原稿台ガラスに載置される前記用紙とを読み取ることができる第1画像読取手段と、
前記第1画像読取手段を、前記搬送手段により搬送される前記用紙を読み取らせる第1読取モードと、前記原稿台ガラスに載置される前記用紙を読み取らせる第2読取モードと、で動作させる第1制御手段と、
前記第1読取モードによる読取結果である第1読取画像と前記第2読取モードによる読取結果である第2読取画像とに基づいて、前記第2読取画像に対する前記第1読取画像の前記搬送方向の長さの差である副走査倍率を補正するための副走査倍率補正値を生成する第2制御手段と、を備えることを特徴とする、
画像読取装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第2制御手段は、前記副走査倍率補正値により前記搬送手段による前記用紙の搬送速度を調整することで副走査倍率を補正することを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1制御手段は、前記第1読取モードと前記第2読取モードとで、前記第1画像読取手段に前記用紙の同じ面を読み取らせることを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記原稿トレイには、前記搬送方向に直交する第2方向に設けられ、載置された前記用紙の前記第2方向を規制する2つの規制板が設けられており、
前記第1画像読取手段は、前記2つの規制板の間隔と前記第2読取画像から得られる前記第2方向の長さとにより前記原稿トレイに載置された前記用紙の向き判定し、前記第1読取モードと前記第2読取モードとで前記用紙の向きが一致していなければ、用紙の向きを合わせるようにユーザに通知することを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記用紙は、前記搬送方向の異なる位置に2つのパッチ画像が印字されており、
前記第2制御手段は、前記第1読取モードによる読取結果から得られる前記2つのパッチ画像の距離と、前記第2読取モードによる読取結果から得られる前記2つのパッチ画像の距離とから、前記副走査倍率補正値を生成することを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記第2制御手段は、前記第2読取モードによる読取結果から得られる前記2つのパッチ画像の距離に、前記第1読取モードによる読取結果から得られる前記2つのパッチ画像の距離を合わせるような前記副走査倍率補正値を生成することを特徴とする、
請求項5記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記搬送手段により搬送される前記用紙を読み取ることができる第2画像読取手段をさらに備えており、
前記第2制御手段は、前記第1読取画像に代えて、前記第2画像読取手段による第3読取画像と前記第2読取画像とに基づいて、前記副走査倍率補正値を生成することを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記用紙は、表面と裏面のそれぞれの四隅に4つのパッチ画像が印字されており、
前記第2画像読取手段は、前記用紙の、前記第1画像読取手段が読み取る面とは異なる面の画像を読み取り、
前記副走査倍率補正値に基づいて前記副走査倍率を補正した後に、前記搬送手段により搬送される前記用紙を前記第1画像読取手段と前記第2画像読取手段とで読み取って得られるそれぞれの面の読取画像に基づいて、前記用紙に印字される画像の幾何特性を補正するための補正値を生成する第3制御手段をさらに備えることを特徴とする、
請求項7記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記第3制御手段は、前記用紙の表裏面の画像の印字位置のズレを補正するための前記補正値を生成することを特徴とする、
請求項8記載の画像読取装置。
【請求項10】
前記用紙は、表面と裏面のそれぞれに、前記4つのパッチ画像の他に、表面と裏面とを識別するための識別画像が印字されていることを特徴とする、
請求項8記載の画像読取装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙に印字された画像を読み取って、該画像の印字位置を検出するための画像読取装置、及びこのような画像読取装置を備える画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置により画像が印字された用紙は、画像の印字位置等の幾何特性の調整のために、画像読取装置で読み取られることがある。この場合、用紙は、印字位置を検出するためのパッチ画像が印字される。パッチ画像が印字された用紙を、以下、「テストチャート」という。画像読取装置は、テストチャートに印字されたパッチ画像を読み取り、その読取結果から、パッチ画像の印字位置を検出する。画像読取装置は、検出した印字位置と理想的な印字位置との差分により、印字位置を調整するための補正値を導出する。画像形成装置は、この補正値に基づいて用紙に印字する画像の印字位置を調整する。画像形成装置が両面印刷を行う場合には、表面と裏面のそれぞれの画像の印字位置を調整することで、表裏面に印字される画像の印字位置のズレが補正可能である。
【0003】
画像読取装置は、自動搬送装置(以下、「ADF(Auto Document feeder)」という)を備えることで、用紙を搬送しながら該用紙の読み取りが可能となる。ADFが画像の読み取り機能を備えることで、画像読取装置は、用紙の両面に印字された画像を、用紙を一度搬送することで読み取ることができる。特許文献1には、このようなADFを備えた画像読取装置が開示される。この画像読取装置は、両面にパッチ画像が印字されたテストチャートをADFにより一度搬送することで、両面のパッチ画像を読み取ることができる。両面のパッチ画像を一度の搬送で読み取ることができるため、ユーザの利便性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-145377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ADFを備える画像読取装置は、通常、用紙の搬送方向に直交する方向を主走査方向として、一定のタイミングで生成する主走査同期信号に同期して、主走査方向に1ラインずつ読取処理を行う。この場合、用紙の搬送方向が副走査方向となる。用紙を搬送しながら読み取る場合、読取結果(読取画像)から得られる用紙及び画像の搬送方向の長さが、実際の用紙及び画像の搬送方向の長さとは異なってしまう。これは、画像の印字位置や表裏面の印字位置のズレ等の画像の幾何特性の正確な検出を妨げてしまう。
【0006】
読取結果から得られる用紙及び画像の長さと実際の用紙及び画像の長さとの搬送方向(副走査方向)の差(副走査倍率)を補正するために、画像読取装置には、副走査倍率補正値が設定される。副走査倍率補正値により副走査倍率の補正を行うことで、正確な幾何特性の検出が可能となる。
【0007】
ADFは、用紙の坪量の違いにより搬送負荷が変化する場合や、用紙の表面性の違いにより搬送効率が変化する場合がある。そのためにADFが用紙を一定の速度で搬送するように制御しても、用紙の種類により搬送速度にバラツキが生じる。用紙の種類による搬送速度のバラツキは、用紙の種類毎の副走査倍率のバラツキとなる。画像読取装置は、機体毎に、副走査倍率補正値を予め保持している。しかし用紙の種類により副走査倍率が変化するために、すべての種類の用紙について同じ副走査倍率補正値により副走査倍率を効果的に補正することは困難である。副走査倍率が正確に補正できない場合、印字する画像の幾何特性の補正の精度が低下する。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、用紙の種類によらず副走査倍率のバラツキを抑制することができる画像読取装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像読取装置は、用紙が載置される原稿トレイと、前記原稿トレイに載置された前記用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、用紙が載置される原稿台ガラスと、前記搬送手段により搬送される前記用紙と前記原稿台ガラスに載置される前記用紙とを読み取ることができる第1画像読取手段と、前記第1画像読取手段を、前記搬送手段により搬送される前記用紙を読み取らせる第1読取モードと、前記原稿台ガラスに載置される前記用紙を読み取らせる第2読取モードと、で動作させる第1制御手段と、前記第1読取モードによる読取結果である第1読取画像と前記第2読取モードによる読取結果である第2読取画像とに基づいて、前記第2読取画像に対する前記第1読取画像の前記搬送方向の長さの差である副走査倍率を補正するための副走査倍率補正値を生成する第2制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、用紙の種類によらず副走査倍率のバラツキを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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