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公開番号2024134435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044740
出願日2023-03-20
発明の名称複合多芯ケーブル
出願人株式会社プロテリアル
代理人弁理士法人平田国際特許事務所
主分類H01B 7/00 20060101AFI20240926BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】細径でかつ捻りや曲げに対する耐久性が高い複合多芯ケーブルを提供する。
【解決手段】複合多芯ケーブル1は、同軸線2と絶縁電線3を含む複数本の電線4を2層以上に撚り合わせて構成されたケーブルコア5と、ケーブルコア5の周囲を覆う一括シールド層7と、一括シールド層7の周囲を覆うシース8と、を備え、ケーブルコア5の空隙率が30%以下であり、一括シールド層7が、ケーブルコア5の撚り方向と同じ方向に複数本の金属素線を螺旋状に巻き付けて構成されており、ケーブルコア5の最外層を構成する電線4の撚りピッチP1と、最外層よりも一層内側の層の電線4の撚りピッチP2との比率P2/P1が、0.3以上0.6以下であり、ケーブルコア5の最外層を構成する電線4の撚りピッチP1と、一括シールド層7の金属素線の巻きピッチP3との差が2mm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
同軸線と絶縁電線を含む複数本の電線を2層以上に撚り合わせて構成されたケーブルコアと、
前記ケーブルコアの周囲を覆う一括シールド層と、
前記一括シールド層の周囲を覆うシースと、を備え、
前記ケーブルコアの空隙率が30%以下であり、
前記一括シールド層が、前記ケーブルコアの撚り方向と同じ方向に複数本の金属素線を螺旋状に巻き付けて構成されており、
前記ケーブルコアの最外層を構成する前記電線の撚りピッチP1と、前記最外層よりも一層内側の層の前記電線の撚りピッチP2との比率P2/P1が、0.3以上0.6以下であり、
前記ケーブルコアの前記最外層を構成する前記電線の撚りピッチP1と、前記一括シールド層の金属素線の巻きピッチP3との差が2mm以上である、
複合多芯ケーブル。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記シースの外径が1mm以上2mm以下である、
請求項1に記載の複合多芯ケーブル。
【請求項3】
前記ケーブルコアの前記最外層を構成する前記電線の層心径をPD1としたとき、P1/PD1が12以上18以下である、
請求項1に記載の複合多芯ケーブル。
【請求項4】
前記一括シールド層の層心径をPD3としたとき、P3/PD3が6以上14以下である、
請求項1に記載の複合多芯ケーブル。
【請求項5】
前記ケーブルコアの前記最外層は、複数本の前記絶縁電線を含み、前記絶縁電線同士が周方向に隣り合わないように配置されている、
請求項1に記載の複合多芯ケーブル。
【請求項6】
前記ケーブルコアの前記最外層は、2本の前記絶縁電線を含み、周方向において前記絶縁電線の間の一方に配置される前記同軸線の本数が、他方に配置される前記同軸線の本数と異なる、
請求項5に記載の複合多芯ケーブル。
【請求項7】
前記ケーブルコアは、第1同軸線と第1絶縁電線とを撚り合わせた内層と、前記内層の周囲に、前記第1同軸線よりも外径が大きい第2同軸線、及び前記第1絶縁電線よりも外径が大きい第2絶縁電線を螺旋状に撚り合わせた外層と、を有する2層構造となっている、
請求項1に記載の複合多芯ケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合多芯ケーブルに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
同軸線と絶縁電線と含む複数本の電線を撚り合わせ、その周囲にシールド層とシースとを設けた複合多芯ケーブルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-56649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内視鏡や医療用のカテーテルケーブル等として用いられる複合多芯ケーブルでは、患者の身体への負荷を低減するために、できるだけ外径が細いことが望まれる。しかしながら、外径を細くするために複数本の電線を強く束ね密集させてしまうと、複合多芯ケーブルの使用時に捻りや曲げが加えられた際に、電線間の隙間が少なく機械的ストレスの逃げ場がなくなってしまい、捻りや曲げに対する耐久性が低下してしまうおそれがあるという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、細径でかつ捻りや曲げに対する耐久性が高い複合多芯ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決することを目的として、同軸線と絶縁電線を含む複数本の電線を2層以上に撚り合わせて構成されたケーブルコアと、前記ケーブルコアの周囲を覆うシールド層と、前記シールド層の周囲を覆うシースと、を備え、前記ケーブルコアの空隙率が30%以下であり、前記シールド層が、前記ケーブルコアの撚り方向と同じ方向に複数本の金属素線を螺旋状に巻き付けて構成されており、前記ケーブルコアの最外層を構成する前記電線の撚りピッチP1と、前記最外層よりも一層内側の層の前記電線の撚りピッチP2との比率P2/P1が、0.3以上0.6以下であり、前記ケーブルコアの前記最外層を構成する前記電線の撚りピッチP1と、前記シールド層の金属素線の巻きピッチP3との差が2mm以上である、複合多芯ケーブルを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、細径でかつ捻りや曲げに対する耐久性が高い複合多芯ケーブルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施の形態に係る複合多芯ケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
本発明の一変形例に係る複合多芯ケーブルの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
屈曲試験を説明する図である。
捻回試験を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る複合多芯ケーブル1の長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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