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公開番号2024134028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044104
出願日2023-03-20
発明の名称車両用灯具
出願人スタンレー電気株式会社
代理人個人
主分類F21S 41/675 20180101AFI20240926BHJP(照明)
要約【課題】ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターン、及びそれ以外の配光パターンのいずれかに切換可能な車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具であって、投影レンズ20と、ロービーム用配光パターンに対応する第1光度分布又はハイビーム用配光パターンに対応する第2光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第1光度分布形成手段40と、前記ロービーム用配光パターン及び前記ハイビーム用配光パターン以外の配光パターンに対応する第3光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第2光度分布形成手段30と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
投影レンズと、
ロービーム用配光パターンに対応する第1光度分布又はハイビーム用配光パターンに対応する第2光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第1光度分布形成手段と、
前記ロービーム用配光パターン及び前記ハイビーム用配光パターン以外の配光パターンに対応する第3光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第2光度分布形成手段と、を備え、
前記第1光度分布形成手段は、光源と、前記光源が発光した光を前記投影レンズの焦点近傍に集光させる光学素子と、可動ミラーと、前記可動ミラーを、前記光学素子が集光した光の光路上の第1光入射位置又は前記光学素子が集光した光の光路外の第1退避位置に配置する可動ミラー駆動機構と、を備え、
前記第1光度分布は、前記光学素子が集光し前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーで反射された後、前記投影レンズの後方焦点面に到達する反射光、及び前記光学素子が集光し前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーで反射されることなく前記投影レンズの後方焦点面に直接到達する直接光により形成され、
前記第2光度分布は、前記光学素子が集光し前記第1退避位置に配置された前記可動ミラーで反射されることなく前記投影レンズの後方焦点面に直接到達する直接光により形成され、
前記第2光度分布形成手段は、個別に点消灯制御可能な複数領域を含む発光装置と、前記発光装置を、前記光学素子が集光した光の光路中の第2光入射位置又は前記光学素子が集光した光の光路外の第2退避位置に配置する発光装置駆動機構と、を備え、
前記発光装置は、その発光面が前記投影レンズの後方焦点面に沿った状態で前記第2光入射位置に配置され、
前記第3光度分布は、前記第2光入射位置に配置された前記発光装置により形成される車両用灯具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1光度分布を形成する場合、
前記可動ミラーは、前記第1光入射位置に配置され、
前記発光装置は、前記第2退避位置に配置され、
前記第2光度分布を形成する場合、
前記可動ミラーは、前記第1退避位置に配置され、
前記発光装置は、前記第2退避位置に配置され、
前記第3光度分布を形成する場合、
前記可動ミラーは、前記第1退避位置に配置され、
前記発光装置は、前記第2光入射位置に配置される請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第1光度分布、前記第2光度分布、前記第3光度分布を形成しない場合、
前記可動ミラーは、前記第1光入射位置に配置され、
前記発光装置は、前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーの下方の位置である前記第2退避位置に配置される請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記発光装置は、前記光学素子が集光した光の透過不透過を制御可能な複数領域を含むLCDであり、
前記第3光度分布は、前記光学素子が集光し前記第2光入射位置に配置された前記LCDを透過する光により形成される請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記第1光度分布を形成する場合の前記光源の光出力、前記第2光度分布を形成する場合の前記光源の光出力、前記第3光度分布を形成する場合の前記光源の光出力は、この順に大きくなる請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記発光装置は、半導体発光素子群を含むマトリックス光源であり、
前記第3光度分布は、前記第2光入射位置に配置された前記マトリックス光源により形成される請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記半導体発光素子の実装ピッチは50μm以下である請求項6に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記投影レンズの後方焦点面は、平面形状である請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記光源及び前記光学素子により構成される光学系は、前記投影レンズの光軸の上方に配置されており、
前記光学系の光軸は、前記投影レンズの光軸に対して前方斜め下方に向かって傾斜している請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項10】
前記ロービーム用配光パターン及び前記ハイビーム用配光パターン以外の配光パターンは、マスク対象物を照射しない非照射領域及びマスク対象物以外を照射する照射領域を含むADB用配光パターンである請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンを切換可能な車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-119184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターン以外の配光パターンを形成する場合、当該配光パターンを形成可能に構成された別の車両用灯具を用意しなければならないという問題がある。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターン、及びそれ以外の配光パターンのいずれかに切換可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる車両用灯具は、投影レンズと、ロービーム用配光パターンに対応する第1光度分布又はハイビーム用配光パターンに対応する第2光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第1光度分布形成手段と、前記ロービーム用配光パターン及び前記ハイビーム用配光パターン以外の配光パターンに対応する第3光度分布を前記投影レンズの後方焦点面近傍に形成する第2光度分布形成手段と、を備え、前記第1光度分布形成手段は、光源と、前記光源が発光した光を前記投影レンズの焦点近傍に集光させる光学素子と、可動ミラーと、前記可動ミラーを、前記光学素子が集光した光の光路上の第1光入射位置又は前記光学素子が集光した光の光路外の第1退避位置に配置する可動ミラー駆動機構と、を備え、前記第1光度分布は、前記光学素子が集光し前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーで反射された後、前記投影レンズの後方焦点面に到達する反射光、及び前記光学素子が集光し前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーで反射されることなく前記投影レンズの後方焦点面に直接到達する直接光により形成され、前記第2光度分布は、前記光学素子が集光し前記第1退避位置に配置された前記可動ミラーで反射されることなく前記投影レンズの後方焦点面に直接到達する直接光により形成され、前記第2光度分布形成手段は、個別に点消灯制御可能な複数領域を含む発光装置と、前記発光装置を、前記光学素子が集光した光の光路中の第2光入射位置又は前記光学素子が集光した光の光路外の第2退避位置に配置する発光装置駆動機構と、を備え、前記発光装置は、その発光面が前記投影レンズの後方焦点面に沿った状態で前記第2光入射位置に配置され、前記第3光度分布は、前記第2光入射位置に配置された前記発光装置により形成される。
【0007】
このような構成により、ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターン、及びそれ以外の配光パターンのいずれかに切換可能な車両用灯具を提供することができる。
【0008】
これは、第2光度分布形成手段、すなわち、個別に点消灯制御可能な複数領域を含む発光装置と、この発光装置を、光学素子が集光した光の光路中の第2光入射位置又は光学素子が集光した光の光路外の第2退避位置に配置する発光装置駆動機構と、を備えていることによるものである。
【0009】
上記車両用灯具において、前記第1光度分布を形成する場合、前記可動ミラーは、前記第1光入射位置に配置され、前記発光装置は、前記第2退避位置に配置され、前記第2光度分布を形成する場合、前記可動ミラーは、前記第1退避位置に配置され、前記発光装置は、前記第2退避位置に配置され、前記第3光度分布を形成する場合、前記可動ミラーは、前記第1退避位置に配置され、前記発光装置は、前記第2光入射位置に配置されてもよい。
【0010】
また、上記車両用灯具において、前記第1光度分布、前記第2光度分布、前記第3光度分布を形成しない場合、前記可動ミラーは、前記第1光入射位置に配置され、前記発光装置は、前記第1光入射位置に配置された前記可動ミラーの下方の位置である前記第2退避位置に配置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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