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公開番号2024134022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044096
出願日2023-03-20
発明の名称インクジェットプリンタおよび印刷方法
出願人ローランドディー.ジー.株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240926BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ユーザの所望するくぼみを備えた印刷物を印刷するインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ10は、輪郭部領域11aにインクを吐出させる輪郭部吐出制御部93と、外側部領域11bにインクを吐出させる外側部吐出制御部94とを備えている。輪郭部吐出制御部93によりインクを吐出したあと、外側部吐出制御部94によりインクを吐出することにより、くぼみHLを備えるくぼみ印刷パターンPTが印刷される。輪郭部領域11aに先にインクを吐出することにより、外側部領域11bに吐出されたインクがくぼみHLに広がることが抑制される。
【選択図】図9D
特許請求の範囲【請求項1】
くぼみと、前記くぼみを囲む輪郭部と、平面視にて前記輪郭部の外側である外側部と、を備えるくぼみ印刷パターンを印刷するインクジェットプリンタであって、
メディアが載置されるプラテンと、
前記メディアに向けてインクを吐出するインクヘッドと、
前記メディアと前記インクヘッドとを相対移動させる移動機構と、
前記インクヘッドおよび前記移動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記メディア上における前記輪郭部が形成される領域である輪郭部領域に前記インクを吐出させる輪郭部吐出制御部と、
前記輪郭部領域に前記インクが吐出された後に、前記メディア上における前記外側部が形成される領域である外側部領域に前記インクを吐出させる外側部吐出制御部と、を備えている、インクジェットプリンタ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記インクに光を照射する照射装置を備え、
前記制御装置は、前記照射装置を制御する照射制御部を備え、
前記照射制御部は、前記輪郭部吐出制御部により吐出した前記インクが前記輪郭部領域に着弾してから、前記照射装置により光が照射されるまでの時間である第1照射時間よりも、前記外側部吐出制御部により吐出した前記インクが前記外側部領域に着弾してから、前記照射装置により光が照射されるまでの時間である第2照射時間の方が長くなるように、前記照射装置を制御する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項3】
前記インクに光を照射する照射装置を備え、
前記照射装置は、前記輪郭部吐出制御部により吐出した前記インクが前記輪郭部領域に着弾してから、前記照射装置により光が照射されるまでの時間である第1照射時間よりも、前記外側部吐出制御部により吐出した前記インクが前記外側部領域に着弾してから、前記照射装置により光が照射されるまでの時間である第2照射時間の方が長くなるように配置されている、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項4】
前記インクに光を照射する照射装置を備え、
前記制御装置は、前記照射装置を制御する照射制御部を備え、
前記照射制御部は、前記輪郭部領域に着弾した前記インクに向けて前記照射装置が照射する光の強度である第1照射強度よりも、前記外側部領域に着弾した前記インクに向けて前記照射装置が照射する光の強度である第2照射強度の方が弱くなるように、前記照射装置を制御する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項5】
前記インクを乾燥させる乾燥装置を備え、
前記制御装置は、前記乾燥装置を制御する乾燥制御部を備え、
前記乾燥制御部は、前記輪郭部領域に前記インクが着弾してから前記乾燥装置により前記インクが乾燥されるまでの時間である第1乾燥時間よりも、前記外側部領域に前記インクが着弾してから前記乾燥装置により前記インクが乾燥されるまでの時間である第2乾燥時間の方が長くなるように前記乾燥装置を制御する請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項6】
前記インクを乾燥させる乾燥装置を備え、
前記乾燥装置は、前記輪郭部領域に前記インクが着弾してから前記乾燥装置により前記インクが乾燥されるまでの時間である第1乾燥時間よりも、前記外側部領域に前記インクが着弾してから前記乾燥装置により前記インクが乾燥されるまでの時間である第2乾燥時間の方が長くなるように配置されている、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項7】
前記インクを乾燥させる乾燥装置を備え、
前記制御装置は、前記乾燥装置を制御する乾燥制御部を備え、
前記乾燥制御部は、前記輪郭部領域に着弾した前記インクを前記乾燥装置により乾燥するときの温度である第1乾燥温度よりも、前記外側部領域に着弾した前記インクを前記乾燥装置により乾燥するときの温度である第2乾燥温度の方が低くなるように、前記乾燥装置を制御する請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項8】
前記制御装置は、
印刷データに基づく画像層を形成するインクを吐出する画像吐出制御部を備え、
前記輪郭部吐出制御部および前記外側部吐出制御部は、前記画像吐出制御部により吐出されたインクで形成された前記画像層にインクを吐出する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項9】
前記輪郭部吐出制御部および/または前記外側部吐出制御部は、前記輪郭部吐出制御部により前記インクヘッドがインクを吐出するときの単位面積あたりのインク吐出量である第1吐出量よりも、前記外側部吐出制御部により前記インクヘッドがインクを吐出するときの単位面積当たりのインク吐出量である第2吐出量が多くなるように前記インクヘッドを制御する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項10】
くぼみと、前記くぼみを囲む輪郭部と、平面視にて前記輪郭部の外側である外側部と、を備えるくぼみ印刷パターンをメディアに印刷する印刷方法であって、
前記メディアにおける前記輪郭部が形成される領域である輪郭部領域にインクを吐出させる輪郭部印刷工程と、
前記輪郭部印刷工程の後に、前記メディアにおける前記外側部が形成される領域である外側部領域に前記インクを吐出させる外側部印刷工程と、を含む印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットプリンタおよび印刷方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、印刷物において、ユーザの所望する外観を実現するために、メディア上にくぼみを形成する印刷が知られている。例えば、特許文献1には、微小開口(くぼみ)が配列された透明樹脂インクのパターンを転写したインクジェット記録用樹脂メディアが開示されている。係るパターンは、微小開口が多数配列されたものであり、微小開口部には透明樹脂インクが吐出されていない。したがって、微小開口部は、くぼんでいる。インクジェット記録用樹脂メディアは、透明樹脂インクのパターンにより光沢を備え、好ましい外観を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-14458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように微小開口が配列されるようにインクを吐出すると、インクが硬化または乾燥する前に、微小開口部にインクが流れ込み、微小開口の形状が所望の通りに形成されない虞がある。
【0005】
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの所望するくぼみを備えた印刷物を印刷するインクジェットプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るインクジェットプリンタは、くぼみと、前記くぼみを囲む輪郭部と、平面視にて前記輪郭部の外側である外側部と、を備えるくぼみ印刷パターンを印刷するインクジェットプリンタであって、メディアが載置されるプラテンと、前記メディアに向けてインクを吐出するインクヘッドと、前記メディアと前記インクヘッドとを相対移動させる移動機構と、前記インクヘッドおよび前記移動機構を制御する制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記メディア上における前記輪郭部が形成される領域である輪郭部領域に前記インクを吐出させる輪郭部吐出制御部と、前記輪郭部領域に前記インクが吐出された後に、前記メディア上における前記外側部が形成される領域である外側部領域に前記インクを吐出させる外側部吐出制御部と、を備えている。
【0007】
本発明のインクジェットプリンタでは、前記くぼみ印刷パターンの印刷にあたって、前記輪郭部吐出制御部が前記インクヘッドを制御し、前記メディアの前記輪郭部領域にインクが吐出させる。その後、前記外側部吐出制御部が前記インクヘッドを制御し、前記メディアの前記外側部領域にインクが吐出させる。前記輪郭部領域に先に前記インクが吐出されることにより、前記輪郭部領域に吐出されたインクは、前記外側部領域に吐出されたインクよりも先に硬化または乾燥する。したがって、前記外側部領域に吐出されたインクは、前記輪郭部領域に吐出されて先に硬化または乾燥したインクにせき止められる。よって、前記外側部領域に吐出されたインクが前記輪郭部の内側に広がることが抑制される。すなわち、メディア上における前記くぼみが形成される領域に前記インクが流れ込むことが抑制され、前記くぼみの形状が変化することが抑制される。したがって、所望の形状のくぼみを形成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの所望するくぼみを備えた印刷物を印刷するインクジェットプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るプリンタの正面図である。
第1実施形態に係るキャリッジおよび照射装置の平面図である。
第1実施形態に係るプリンタの制御装置のブロック図である。
図4(a)は、輪郭部領域にインクが吐出されたときのメディアおよびインクの平面図であり、図4(b)は、輪郭部領域にインクが吐出されたときのメディアの断面図である。
図5(a)は、外側部領域にインクが吐出されたときのメディアおよびインクの平面図であり、図5(b)は、外側部領域にインクが吐出されたときのメディアの断面図である。
図6(a)は、輪郭部が形成された後、外側部領域にインクが吐出されたときのくぼみの拡大断面図であり、図6(b)は、図6(a)の状態から時間が経過したときの図である。
くぼみの形状を示す部分断面図である。
第1実施形態に係るくぼみ印刷パターンを印刷する手順を示すフローチャートである。
画像層の一部が形成されるときのプリンタの動きを表す模式図である。
輪郭部が形成されるときのプリンタの動きを表す模式図である。
外側部領域にインクが吐出されるときのプリンタの動きを表す模式図である。
外側部の一部が形成されるときのプリンタの動きを表す模式図である。
第2実施形態に係るプリンタの正面図である。
第2実施形態に係るキャリッジおよびヒータの平面図である。
第2実施形態に係るプリンタの制御装置のブロック図である。
第2実施形態に係るくぼみ印刷パターンを印刷する手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」という。)について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
(【0011】以降は省略されています)

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