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公開番号
2024133806
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023043775
出願日
2023-03-20
発明の名称
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子及びそれよりなる改質剤
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
27/06 20060101AFI20240926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 圧縮硬度に優れるウレタンフォームを提供することを可能とし、ポリウレタンフォーム用改質剤として有用性を有するポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子を提供する。
【解決手段】 ポリ塩化ビニル系樹脂及び界面活性剤を含むポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子であって、乾燥物の粉砕粒子であり、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、界面活性剤としてスルホコハク酸塩0.01~1.0質量部を含み、平均粒子径が0.1~15μmであるポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ塩化ビニル系樹脂及び界面活性剤を含むポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子であって、乾燥物の粉砕粒子であり、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、界面活性剤としてスルホコハク酸塩0.01~1.0質量部を含み、平均粒子径が0.1~15μmであることを特徴とするポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子。
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【請求項2】
スルホコハク酸塩が、スルホコハク酸二カリウム塩、スルホコハク酸二ナトリウム塩、スルホコハク酸二アンモニウム塩及びスルホコハク酸二トリエタノールアンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子。
【請求項3】
乾燥物が、噴霧乾燥物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子。
【請求項4】
請求項1に記載のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子であることを特徴とするポリウレタンフォーム用改質剤。
【請求項5】
少なくともイソアネート成分、ポリオール成分、発泡剤及び請求項1に記載のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子を含むポリウレタンフォーム形成性組成物の発泡体であることを特徴とするポリウレタンフォーム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子及びそれよりなる改質剤に関するものであり、更に詳細にはポリウレタン用、特に硬度に優れるポリウレタンフォーム用の改質剤として有用なポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子及びその用途に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは主にイソシアネートとポリオールとの反応により製造され、車両・家具のクッション材や建築、貯蔵タンク、船舶等における断熱材や構造材等の幅広い用途に使用されている。そして、ポリウレタンフォームの硬度物性向上を目的としてポリマーポリオールが提案されている。
【0003】
そのようなポリマーポリオールとしては、特定の官能基数、水酸基価、末端のポリオキシエチレン含量の複数のポリオールを特定の比率で含有するポリオール中でエチレン性不飽和化合物を重合させてなるポリマーポリオール(例えば特許文献1参照。)、特定の水酸基価のポリオール中でエチレン性不飽和化合物を重合させてなるポリマーポリオール(例えば特許文献2参照。)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平3-81314号公報
特開2003-226734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1、2に提案のポリマーポリオールは、ポリオール中でモノマーを重合するため、モノマーがポリオール組成物中に残存し、ポリウレタンフォームの物性低下及び臭気の原因の一つになっている。
【0006】
そこで、ポリウレタンフォームの物性低下、臭気等の課題を有することなく硬度物性の向上が可能となるポリウレタンフォームの出現が期待されてきた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題について鋭意検討を重ねた結果、特定量のスルホコハク酸塩を含み、特定の平均粒子径を有するポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子が、圧縮硬度に優れるポリウレタンフォーム向けの改質剤として優れた適性を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち、本発明は、ポリ塩化ビニル系樹脂及び界面活性剤を含むポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子であって、乾燥物の粉砕粒子であり、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、界面活性剤であるスルホコハク酸塩0.01~1.0質量部を含み、平均粒子径が0.1~15μmであることを特徴とするポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子に関するものである。
【0009】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
【0010】
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂粒子は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、界面活性剤であるスルホコハク酸塩を0.01~1.0質量部含有するものであり、例えば回収の際の乾燥物の粉砕粒子であって、平均粒子径が0.1~15μmのものである。粉砕粒子とする前の乾燥物は、例えばポリ塩化ビニル系樹脂を重合した後の重合反応液・重合スラリー等を噴霧乾燥等の乾燥工程に処することにより得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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