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公開番号2024133747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043692
出願日2023-03-20
発明の名称建築部材の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04C 2/04 20060101AFI20240926BHJP(建築物)
要約【課題】電気設備等を設置する際の作業をより容易かつ確実に行わせることができる建築部材を得る。
【解決手段】図2(a)に示されるように、表面に導線部収容用凹部11Aが形成された基部111が、先端からモルタルを射出するノズル100Aを用いてモルタルの造形を行う3Dプリンタを用いて造形される(基部造形工程)。その後、図2(b)に示されるように、前記のモルタルの代わりに金属で造形を行う3Dプリンタにおけるノズル100Bを用い、導線部収容用凹部11Aのある箇所に導線部(配線部)12が形成される(配線部配置工程)。次に、図2(c)に示されるように、図2(b)の構造の上にモルタル用のノズル100Aを用いてカバー部112を造形することによって、建築部材10が得られる(カバー部造形工程)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の一部において一方の側から他方の側に向けた電気的接続を行う配線部が設けられた部分となる建築部材の製造方法であって、
前記建築部材は、絶縁性の材料である主材料で構成された基部と、前記配線部とが組み合わされて構成され、
前記配線部が収容される凹部を具備する前記基部を3Dプリンタを用いて造形する基部造形工程と、
前記凹部に前記配線部を配置する配線部配置工程と、
を具備することを特徴とする建築部材の製造方法。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記配線部は金属で構成された線状の導体部であり、
前記配線部配置工程において、前記導体部は、前記凹部において3Dプリンタを用いて造形されて形成され、
前記導体部が形成された前記基部の上に、前記主材料で構成されたカバー部を3Dプリンタを用いて造形するカバー部造形工程を具備することを特徴とする請求項1に記載の建築部材の製造方法。
【請求項3】
前記配線部は、導体である芯線が絶縁性の被覆層で覆われた電線ケーブルであり、
前記配線部配置工程において、前記凹部に前記電線ケーブルが載置され、
前記電線ケーブルが配置された前記基部の上に、前記主材料で構成されたカバー部を3Dプリンタを用いて造形するカバー部造形工程を具備することを特徴とする請求項1に記載の建築部材の製造方法。
【請求項4】
前記配線部は、導体である芯線が絶縁性の被覆層で覆われた電線ケーブルが箱状の筐体の内部に複数設けられた配線ケースであり、
前記配線部配置工程において、前記凹部に前記配線ケースが嵌合されて設置されることを特徴とする請求項1に記載の建築部材の製造方法。
【請求項5】
前記配線ケースの内部において、前記電線ケーブルは、複数の前記電線ケーブルが束ねられた構成が前記電線ケーブルの延伸方向からみた外側で外側被覆層によって覆われたケーブルアッシーの形態とされて設けられたことを特徴とする請求項4に記載の建築部材の製造方法。
【請求項6】
建築物の一部において一方の側と他方の側を接続する配管が設けられた部分となる建築部材の製造方法であって、
前記建築部材は、主材料で構成された基部と、前記配管とが組み合わされて構成され、
前記配管が収容される凹部を具備する前記基部を3Dプリンタを用いて造形する基部造形工程と、
前記基部の上に前記配管を配置する配管配置工程と、
を具備することを特徴とする建築部材の製造方法。
【請求項7】
前記主材料はモルタルであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の建築部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の一部となる建築部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、CADデータに基づいて樹脂材料等で構成された所望の形状の構造物を製造する3Dプリンタが普及しつつある。この場合にはこの構造物を製造するための切削加工等が不要となるため、3Dプリンタは様々な分野の構造物を製造するために用いられている。例えば、特許文献1には、建築物の一部(建築部材)を3Dプリンタを用いて製造することが記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の建築部材は、電気設備を収容する電気室建屋の一部である。ここでは、特に電気設備を収容する部分が設けられたポーラスコンクリート製の建築部材が、3Dプリンタで製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-39193号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術における建築部材においては、各種の電気設備(電気設備に接続される電線ケーブル、配管等を含む)が設置される空間が設けられた。しかしながら、実際には、この空間内における電線ケーブル等の設置は、電気設備を設置する際の工事作業者の実作業によって行われ、例えば、電線ケーブル等の長さやレイアウトはこの工事作業者の裁量に委ねられるため、適切とはならない場合もあった。あるいは、このために工事作業者の負担が大きくなった。
【0006】
このため、電気設備等を設置する際の作業をより容易かつ確実に行わせることができる建築部材が求められた。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、建築物の一部において一方の側から他方の側に向けた電気的接続を行う配線部が設けられた部分となる建築部材の製造方法であって、前記建築部材は、絶縁性の材料である主材料で構成された基部と、前記配線部とが組み合わされて構成され、前記配線部が収容される凹部を具備する前記基部を3Dプリンタを用いて造形する基部造形工程と、前記凹部に前記配線部を配置する配線部配置工程と、を具備する。
前記配線部は金属で構成された線状の導体部であり、前記配線部配置工程において、前記導体部は、前記凹部において3Dプリンタを用いて造形されて形成され、前記導体部が形成された前記基部の上に、前記主材料で構成されたカバー部を3Dプリンタを用いて造形するカバー部造形工程を具備してもよい。
前記配線部は、導体である芯線が絶縁性の被覆層で覆われた電線ケーブルであり、前記配線部配置工程において、前記凹部に前記電線ケーブルが載置され、前記電線ケーブルが配置された前記基部の上に、前記主材料で構成されたカバー部を3Dプリンタを用いて造形するカバー部造形工程を具備してもよい。
前記配線部は、導体である芯線が絶縁性の被覆層で覆われた電線ケーブルが箱状の筐体の内部に複数設けられた配線ケースであり、前記配線部配置工程において、前記凹部に前記配線ケースが嵌合されて設置されてもよい。
前記配線ケースの内部において、前記電線ケーブルは、複数の前記電線ケーブルが束ねられた構成が前記電線ケーブルの延伸方向からみた外側で外側被覆層によって覆われたケーブルアッシーの形態とされて設けられてもよい。
本発明は、建築物の一部において一方の側と他方の側を接続する配管が設けられた部分となる建築部材の製造方法であって、前記建築部材は、主材料で構成された基部と、前記配管とが組み合わされて構成され、前記配管が収容される凹部を具備する前記基部を3Dプリンタを用いて造形する基部造形工程と、前記基部の上に前記配管を配置する配管配置工程と、を具備する。
前記主材料はモルタルであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上のように構成されているので、電気設備等を設置する際の作業をより容易かつ確実に行わせることができる建築部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施の形態に係る建築部材の斜視図である。
第1の実施の形態に係る建築部材の製造工程を示す斜視図である。
第1の実施の形態に係る建築部材の製造工程を示す断面図である。
第2の実施の形態に係る建築部材の構造を示す斜視図である。
第2の実施の形態に係る建築部材の製造工程を示す断面図である。
第3の実施の形態に係る建築部材の斜視図である。
第3の実施の形態に係る建築部材における各部品の構造を示す図である。
第3の実施の形態に係る建築部材において用いられるケーブルアッシーの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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