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公開番号2024133718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-02
出願番号2024112898,2022521638
出願日2024-07-12,2020-10-08
発明の名称カンナビジオールを含む経口医薬組成物およびその製造方法
出願人ブラックホーク パートナーズ リミテッド,BLACKHAWK PARTNERS LTD
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類A61K 31/05 20060101AFI20240925BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】肝毒性がないカンナビノイドを含む医薬組成物、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】カンナビジオールからなる第1の医薬活性部分と、グルタチオンからなる第2の医薬活性部分と、必要に応じて1つ以上の賦形剤と、で構成され、前記第2の医薬活性部分の前記第1の医薬活性部分に対するモル比が少なくとも1:1である経口医薬組成物を提供する。また、極性溶媒を用いて、大麻植物材料から1つ以上のカンナビノイドを含有する第1の画分を抽出する工程と、水を用いて、同じ大麻植物材料からグルタチオンを含む第2の画分を抽出する工程と、第1の画分と第2の画分を乾燥させて組み合わせて、医薬組成物を形成する工程と、を含む、医薬組成物を製造する方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カンナビジオールからなる第1の医薬活性部分と、
グルタチオンからなる第2の医薬活性部分と、
必要に応じて1つ以上の賦形剤と、
で構成され、
前記第2の医薬活性部分の前記第1の医薬活性部分に対するモル比が少なくとも1:1である経口医薬組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
大麻植物材料から請求項1に記載の経口医薬組成物を製造する方法であって、
i)極性溶媒を用いて、前記大麻植物材料からカンナビジオールを含有する第1の画分を抽出する工程と、
ii)水を用いて、同じ前記大麻植物材料からグルタチオンを含む第2の画分を抽出する工程と、
iii)前記第1の画分と前記第2の画分を乾燥させて組み合わせて、前記経口医薬組成物を形成する工程と、を含む、経口医薬組成物を製造する方法。
【請求項3】
前記極性溶媒がエタノールである請求項2に記載の経口医薬組成物を製造する方法。
【請求項4】
前記大麻植物材料が大麻植物細胞からなる請求項2または3に記載の経口医薬組成物を製造する方法。
【請求項5】
前記大麻植物材料が乾燥した大麻植物からなる請求項2または3に記載の経口医薬組成物を製造する方法。
【請求項6】
前記第1の画分および前記第2の画分を1つ以上の賦形剤と組み合わせて、前記経口医薬組成物を形成する請求項2~5のいずれか一項に記載の経口医薬組成物を製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大麻植物および大麻植物細胞から抽出されたカンナビノイドの医薬用途に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
歴史上、カンナビス・サティバ(大麻)は、娯楽目的で消費される違法薬物であった。これは主に、大麻に存在するカンナビノイドである精神活性化合物テトラヒドロカンナビノール(THC)の効果によるものである。しかし、大麻はまた、カンナビジオール、およびカンナビノールを含むがこれらに限定されない他の多数のカンナビノイドも含有している。
【0003】
大麻は喫煙されてきたが、植物の形あるいは樹脂として摂取されることもあった。最近では、大麻は様々な症状を治療するために摂取されており、その成功の程度は様々である。大麻は、違法性ゆえに、そのような治療用途であっても、一般的に、依然として喫煙、あるいは植物全体または樹脂を摂取することが含まれ、そのような治療用途の有効性に関する研究はほとんど行われていない。さらに、大麻は違法であるため、大麻の喫煙または摂取による潜在的な毒性または有益な効果に関する研究はほとんど、または全く行われていなかった。
【0004】
最近では、大麻は多くの法域で非犯罪化または合法化されてきており、その結果、植物全体および/または化学成分の潜在的な治療上のメリットが研究され始めている。さらに、様々なカンナビノイドを抽出し、単離し、単離されたカンナビノイドを利用して医薬組成物を製造する努力がなされてきた。そうすれば、適切なカンナビノイドが、他のカンナビノイドから独立して、特に、THCの精神活性作用を伴うことなく、容易に摂取可能な形態で提供され得るという利点がある。しかしながら、単離されたカンナビノイドが医薬組成物に使用され始めるにつれて、それらが肝毒性作用を有し得ることが分かってきた。
【0005】
主要なカンナビノイドの分子式を調べると、それらが肝臓のシトクロムp450酵素経路を介して代謝される可能性が最も高いことが分かる。この経路では、肝臓の酵素がカンナビノイドを肝臓内のグルタチオンと反応させ、カンナビノイドの環構造を開いて水溶性にする。こうしてできた水溶性化合物は、血流に吸収され、血液脳関門を通過することができる。
【0006】
肝臓のグルタチオン貯蔵量が欠乏している人、または追加の投薬を受けている人の場合、肝臓内のグルタチオンが不足し、カンナビノイドを効果的に代謝することができない可能性がある。これは、肝臓内のグルタチオン貯蔵量の完全な枯渇につながる可能性があり、酵素的解毒経路が、肝毒性の副作用につながる飽和状態となるおそれがある。一定期間、治療せずに放置すると、場合によっては、致命的な肝不全を引き起こす。このような肝毒性は、グルタチオンまたはグルタチオン分子の活性部分であるシステイン(アセチルシステインとして投与されることがある)の追加投与によって治療することができる。しかし、このような治療は時間との勝負であり、肝臓への影響が取り返しのつかないことになる前に治療を行う必要がある。これは、肝臓に取り返しのつかないダメージを受けるまで、患者が有害な副作用を経験しない可能性があるため、問題となる。
【0007】
グルタチオンは、体内のほとんどの細胞に十分な量存在するが、中には欠乏している人もいる。そのような人は、カンナビノイドをベースとした薬を服用すると、肝毒性作用に苦しむ可能性が高くなる。
【0008】
これに対する現在の解決策の一つは、単離されたカンナビノイドではなく、大麻植物の無傷の部分または完全なカンナビス・サティバ(大麻)細胞を使用することである。例えば、細胞培養環境において生産された大麻細胞は、単離されたカンナビノイドの代わりに使用することができる。完全な植物細胞は、植物源からであろうと細胞培養環境からであろうと、大麻植物の全ての成分を有する。特に、大麻植物およびその細胞は、本来、高レベルのグルタチオンを含む。したがって、完全な植物細胞を摂取することは、カンナビノイドと共にグルタチオンの供給源を提供し、これによってカンナビノイドの肝毒性作用が打ち消される。このようにして、以前は、一般的に無意識のうちにではあるが、完全な大麻細胞の使用により、肝毒性が回避されていた。大麻がグルタチオンを含有しているからこそ、カンナビノイドの潜在的な肝毒性作用が最近まで発見されなかった、あるいは研究されなかったことに注目すべきである。カンナビノイドの肝毒性作用は、カンナビノイドが大麻植物から分離され、医薬組成物に使用されて初めて明らかになってきたのである。
【0009】
しかしながら、完全な植物細胞は様々な状況において有用であるが、場合によっては、完全な植物細胞から医薬組成物を形成することが好ましくないこともある。例えば、適切なカンナビノイドの正確な投与を提供するために、1つ以上のカンナビノイドを含む医薬組成物を植物細胞から分離して提供させることが望ましい場合がある。これに照らして、肝毒性がない、1つ以上のカンナビノイドを含む改良された医薬組成物が必要とされている。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、
1つ以上のカンナビノイドからなる第1の医薬活性部分と、
グルタチオン、システイン、アセチルシステイン、アリイン、ブシラミン、カルボシステイン、ジェンコル酸、フェリニン、ランチオニン、メシステイン塩酸塩、ペニシラミンシステインジスルフィド、またはそれらの任意の機能的等価物のうちの1つ以上からなる第2の医薬活性部分と、
必要に応じて1つ以上の賦形剤と、
で構成され、
前記第2の医薬活性部分の前記第1の医薬活性部分に対するモル比が少なくとも0.5:1である経口医薬組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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