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公開番号
2024133692
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-02
出願番号
2024111463,2023104165
出願日
2024-07-11,2020-04-24
発明の名称
関節窩インプラント
出願人
エンコア メディカル エル ピー
,
Encore Medical, L.P.
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
A61F
2/40 20060101AFI20240925BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】肩関節置換手術に用いられる関節窩インプラントを改良する。
【解決手段】関節窩インプラント100は、本体110と、フィン150A-Dと、コレット130と、プラグ160とを含む。本体110は、貫通した中央開口112を有し、中央開口112にコレット130が挿入され、さらにコレット130の内側ねじ切りボアにプラグ160の外側ねじ切り部分がねじ結合する。フィン150A-Dの各々は、本体110のボス120のスロットの対応する1つと連結される。コレット130は可撓性アームを含む。プラグ160は、コレット130の可撓性アームと係合して、可撓性アームを移動させ、かつ、フィン150A-Dを第1の内側位置から第2の外側位置に向かって移動させ、それによって、本体110の患者の肩甲骨への固定を補助する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
関節窩インプラントであって、
プレートに連結され、前記プレートから延びるボスと、内側ねじ切りボアとを有する本体であって、前記ボスは、第1の位置から第2の位置に向かって移動するように構成された複数の可撓性部分を含む、本体と、
先端部分と外側ねじ切り部分とを含むプラグであって、前記プラグの前記外側ねじ切り部分は、前記本体の前記内側ねじ切りボアにねじ係合するように構成されて、前記プラグの回転により前記プラグが前記本体に対して第1の軸方向に移動し、かつ、前記先端部分が前記ボスの前記複数の可撓性部分に係合することより、複数の拡張可能部分が第1の位置から第2の位置に向かって移動し、前記関節インプラントの患者の骨への固定を補助する、プラグと、
を備える関節窩インプラント。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、関節窩インプラントに関する。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2019年4月25日に出願された米国仮特許出願第62/838,633号の利益および優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0003】
<背景技術>
肩関節置換手術(関節形成手術)は、多くの場合、肩関節の摩耗や損傷(例えば、関節炎および/または怪我)による痛みに苦しむ患者の治療に使用される。肩は、上腕骨(上腕の骨)、肩甲骨(肩の骨)、鎖骨(鎖骨)の3つの骨で構成される。上腕骨の一方の端にあるボールまたはヘッドが関節窩内に収まり、回転可能となる。肩関節置換手術では、損傷した部分を取り除き、プロテーゼと交換する。米国では毎年何万もの肩関節形成手術が行われているため、改良された関節窩インプラントの必要性が依然として存在する。本開示は、これらおよび他の問題および必要性を解決することを目的とする。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実装によれば、関節窩インプラントは、本体と、複数のフィンと、コレットと、プラグとを含む。本体は、貫通した中央開口を有し、プレートに連結され、かつ、そのプレートから延びるボスを含む。ボスは複数のスロットを含む。複数のフィンの各々は、本体のボスの複数のスロットの対応する1つと連結されて、複数のフィンの各々は、第1の略内側位置から第2の略外側位置に向かって移動するように構成される。コレットは、内側ねじ切りボアと複数の可撓性アームとを含む。コレットは、複数の可撓性アームの各々が本体のボスの複数のスロットの対応する1つに略隣接するように、本体の中央開口内に少なくとも部分的に収納されるように構成される。プラグには、外側ねじ切り部分と先端部分とを含む。プラグの外側ねじ切り部分は、コレットの内側ねじ切りボアとねじ係合するように構成されており、プラグの先端部分が、コレットの複数の可撓性アームと係合して、複数の可撓性アームを移動させ、かつ、複数のフィンを第1の略内側位置から第2の略外側位置に向かって移動させるように構成されて、それによって、本体の患者の肩甲骨への固定を補助する。
【0005】
本開示のいくつかの実装によれば、関節窩インプラントは、本体と、コレットと、プラグと、複数のフィンとを含む。本体は、貫通した中央開口を有する。コレットは、本体の中央開口内に収納されるように構成され、コレットは、内側ねじ切りボアと複数の可撓性アームとを有する。プラグは、コレットの内側ねじ切りボアにねじねじ係合するように構成されたねじ切り部分を含み、プラグは、プラグを回転させるようにツールによって係合され、プラグが第1の軸方向に移動して、複数の可撓性アームを中央開口の中心軸に対して半径方向外側に撓ませるように構成されている。複数のフィンは、複数の可撓性アームの撓みに応答して第1の位置から第2の略外側位置に向かって半径方向外側に移動して、本体の患者の肩甲骨への固定を補助するように構成されている。
【0006】
本開示のいくつかの実装によれば、患者の骨に関節窩インプラントを設置する方法は、骨に形成された空洞内に本体、コレット、および複数のフィンを配置することを含み、コレットは、内側ねじ切りボアを含む。その方法は、プラグを第1の回転方向に回転させることによって、プラグをコレットの内側ねじ切りボア内にねじ込むことにより、プラグを第1の軸方向に移動させることも含む。その方法は、プラグのテーパー状の先端が複数のフィンと係合するようにプラグをコレットの内側ねじ切りボアにねじ込み続けることにより、複数のフィンを第1の略内側位置から第2の略外側位置に向かって半径方向外向きに移動させて、関節窩インプラントを患者の骨に固定するのを補助すること、をさらに含む。
【0007】
本開示のいくつかの実装によれば、関節窩インプラントは、本体と、プラグとを含む。本体は、プレートに連結されて、プレートから延びるボスと、内側ねじ切りボアとを有する。ボスは、第1の位置から第2の位置に向かって移動するように構成された複数の可撓性部分を含む。プラグは、先端部分と外側ねじ切り部分とを含む。プラグの外側ねじ切り部分は、本体の内側ねじ切りボアにねじ係合するように構成されて、プラグの回転によりプラグが本体に対して第1の軸方向に移動し、かつ、先端部分がボスの複数の可撓性部分に係合することより、複数の拡張可能部分が第1の位置から第2の位置に向かって移動し、関節窩インプラントの患者の骨への固定を補助する。
【0008】
上記の要約は、本開示の各実装またはすべての態様を表現することを意図するものではない。本開示の追加の特徴および利点は、以下に記載される詳細な説明および図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントの第1の斜視組み立て図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1Aの関節窩インプラントの第2の斜視組み立て図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1Aの関節窩インプラントの分解図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントの本体の第1の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1A~2の関節窩インプラントの本体の第2の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントのコレットの第1の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントのコレットの第2の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1Aの関節窩インプラントの複数のフィンの1つの第1の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントの複数のフィンの1つの第2の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、代替フィンの第1の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、代替フィンの第2の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1A~2の関節窩インプラントのプラグの第1の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントのプラグの第2の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントの代替プラグの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図1A~2の関節窩インプラントの留め具の斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、第1の軸方向位置にプラグがあり、第1の略内側位置に複数のフィンがある、図1Aの関節窩インプラントの部分斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、プラグが第1の軸方向位置にあり、複数のフィンが第1の略内側位置にある、図1Aの関節窩インプラントの部分断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、プラグが第2の軸方向位置にある図1Aの関節窩インプラントの部分斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、プラグが第2の軸方向位置にある図1Aの関節窩インプラントの部分断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、プラグが第3の軸方向位置にあり、複数のフィンが第2の略外側位置にある、図1Aの関節窩インプラントの部分斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、プラグが第3の軸方向位置にあり、複数のフィンが第2の略外側位置にある、図1Aの関節窩インプラントの部分断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩部品に連結された図1Aの関節窩インプラントの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図12Aの関節窩インプラントおよび関節窩部品の分解図である。
は、本開示のいくつかの実装による、グレノスフィアに連結された図1Aの関節窩インプラントの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図14の関節窩インプラントおよびグレノスフィアの部分分解図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図16の関節窩インプラントの第1の分解斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、図16の関節窩インプラントの第2の分解斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、第1の略内側位置に複数の可撓性部分がある、図16の関節窩インプラントの第1の断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、複数の可撓性部分が図18Aの第1の略内側位置から離れて移動した、図16の関節窩インプラントの第2の断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、複数の可撓性部分が第2の略外側位置にある、図16の関節窩インプラントの第3の断面図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩部品に連結された図16の関節窩インプラントの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、グレノスフィアに連結された図16の関節窩インプラントの斜視図である。
は、本開示のいくつかの実装による、関節窩インプラントを設置する方法のプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、様々な変更および代替形態が可能であるが、特定の実装およびそれらの実施形態を例示として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかしながら、本開示は、開示された特定の形式に限定されることを意図するものではなく、逆に、本開示は、添付の特許請求の範囲によって規定されるように本開示の趣旨および範囲内にあるすべての変更、均等物、および代替物を網羅することを意図していることを理解されたい。
(【0011】以降は省略されています)
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