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公開番号
2024132922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2024030255
出願日
2024-02-29
発明の名称
PRDX4発現促進剤
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20240920BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】PRDX4発現促進剤を提供する。
【解決手段】本発明は、ユーカリ抽出物を有効成分として含むPRDX4発現促進剤を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーカリ抽出物を有効成分として含む、PRDX4発現促進剤。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
ユーカリ抽出物を有効成分として含む、カルボニル化抑制剤。
【請求項3】
ユーカリ抽出物を有効成分として含み、PRDX4発現を促進することによりカルボニル化を抑制する、カルボニル化抑制剤。
【請求項4】
ユーカリ抽出物を有効成分として含む、コラーゲン成熟又は輸送促進剤。
【請求項5】
ユーカリ抽出物を有効成分として含み、PRDX4発現を促進することによりコラーゲンの成熟又は輸送を促進する、コラーゲン成熟又は輸送促進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、PRDX4発現促進剤、特に、ユーカリ抽出物を有効成分として含むPRDX4発現促進剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
PRDX4(Peroxiredoxin 4、ペルオキシレドキシン4)は、抗酸化酵素のペルオキシレドキシンファミリーのメンバーであり、癌、動脈硬化、糖尿病などに対する抑制効果、創傷治療促進効果、炎症抑制効果等が報告されている(非特許文献1)。また、PRDX4はカルボニル化抑制を介して皮膚のくすみを改善することも報告されている(非特許文献2)。更に、PRDX4がコラーゲンの成熟及び輸送を促進することにより皮膚のハリに寄与する可能性も報告されている(非特許文献3)。これらの効果を奏するべくPRDX4を促進することができる物質の探索が望まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Journal of University of Occupational and Environmental Health, 34(1);27-39(2012)
第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会要旨集 一般演題2「皮膚老化」O-7より(2022年8月6日発表)
Molecular Cell. 2012 Oct 12;48(1):39-51.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、PRDX4発現促進剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らによる鋭意研究の結果、ユーカリ抽出物にPRDX4抑制効果があることが発見された。
【0006】
本願は以下の発明を提供する。
(1)ユーカリ抽出物を有効成分として含む、PRDX4発現促進剤。
(2)ユーカリ抽出物を有効成分として含む、カルボニル化抑制剤。
(3)ユーカリ抽出物を有効成分として含み、PRDX4発現を促進することによりカルボニル化を抑制する、カルボニル化抑制剤。
(4)ユーカリ抽出物を有効成分として含む、コラーゲン成熟又は輸送促進剤。
(5)ユーカリ抽出物を有効成分として含み、PRDX4発現を促進することによりコラーゲンの成熟又は輸送を促進する、コラーゲン成熟又は輸送促進剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明のPRDX4発現促進剤の投与により、PRDX4発現を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例実験3の結果であり、ユーカリ抽出物を添加した場合の線維芽細胞におけるPRDX4発現量(PRDX4/GAPDH)について、対照(control)を1.0とした相対値として示す(
**
P=0.0023(対応のないt検定))。
図2は、実施例実験4の結果であり、若齢者(20代~30代)及び高齢者の真皮1mm
2
におけるPRDX4陽性かつVimentin陽性の細胞数を示す(
*
P=0.05(Mann-Whitney検定))。
図3は、実施例実験4の結果であり、若齢者(20代~30代)及び高齢者の皮膚におけるI型コラーゲンシグナルの輝度値の相対値を示す(
**
P=0.01(Mann-Whitney検定))。
図4は、実施例実験4の結果であり、PRDX4陽性Vimentin陽性細胞とI型コラーゲンシグナルの輝度値との相関解析の結果を示す(スピアマンの順位相関係数)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、ユーカリ抽出物にPRDX4発現促進効果があるという本発明者らの発見に基づく。また、PRDX4発現はカルボニル化抑制効果やコラーゲン成熟及び輸送促進効果を示すことが知られている(非特許文献2、3)。したがって、本発明はユーカリ抽出物を有効成分として含む、PRDX4発現促進剤、カルボニル化抑制剤、コラーゲン成熟促進剤、及びコラーゲン輸送促進剤を提供する(以下、本発明のPRDX4発現促進剤、カルボニル化抑制剤、コラーゲン成熟促進剤、及びコラーゲン輸送促進剤をまとめて本発明の剤と総称することがある)。本発明のカルボニル化抑制剤は、PRDX4発現を促進することによりカルボニル化を抑制する。本発明のコラーゲン成熟促進剤は、PRDX4発現を促進することによりコラーゲンの成熟を促進する。本発明のコラーゲン輸送促進剤は、PRDX4発現を促進することによりコラーゲンの輸送を促進する。
【0010】
PRDX4発現促進は、例えば、本発明の剤を添加する前または本発明の剤を添加しない対照に比べて、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以、70%以上、80%以上、90%以上、100%以上、200%以上、300%以上、400%以上、又は500%以上高いPRDX4遺伝子発現量を示すことを指す。
(【0011】以降は省略されています)
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