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公開番号2024132490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043274
出願日2023-03-17
発明の名称液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル板振動方式の液体吐出ヘッドにおいてクロストークを抑制する。
【解決手段】同じ液体を吐出する複数のノズル2と、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路4と、複数の個別流路の各ノズル形成壁110にそれぞれ設けられる複数のアクチュエータ5と、ノズル形成壁と対向する側に位置する複数の個別流路の開口部4aに面し、前記同じ液体が流れる共通流路3とを備え、アクチュエータを駆動して個別流路内の液体をノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、共通流路3は、隔壁121によって互いに仕切られた複数の共通流路部3A,3Bによって構成され、複数の共通流路部は、互いに異なる個別流路の開口部に面している。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
同じ液体を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路と、
前記複数の個別流路の各ノズル形成壁にそれぞれ設けられる複数のアクチュエータと、
前記ノズル形成壁と対向する側に位置する前記複数の個別流路の開口部に面し、前記同じ液体が流れる共通流路とを備え、
前記アクチュエータを駆動して前記個別流路内の液体を前記ノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、
前記共通流路は、隔壁によって互いに仕切られた複数の共通流路部によって構成され、
前記複数の共通流路部は、互いに異なる個別流路の開口部に面していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記複数のアクチュエータを駆動する駆動回路は、該複数のアクチュエータが形成される基板上に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項3】
請求項2に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記複数のアクチュエータには、該アクチュエータごとに、前記駆動回路から延びる2つの駆動用配線が接続されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項4】
請求項3に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記駆動回路に接続される各アクチュエータの駆動用配線の一部又は全部を複数の層に分けて形成し、前記基板上又は前記基板内の同一平面上に並べて配置される配線の数を減らした構成を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項5】
請求項4に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記複数の層に分けて形成される複数の配線部は、前記駆動回路を構成する材料と同じ材料からなる第一の配線部と、前記アクチュエータを構成する材料と同じ材料からなる第二の配線部とを含むことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記駆動回路は、前記複数の共通流路部を仕切る前記隔壁上に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項7】
請求項2乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記駆動回路は、前記共通流路部ごとに異なる位置に配置される複数の駆動回路部によって構成され、
前記複数の駆動回路部は、それぞれが対応する共通流路部から前記同じ液体が供給される個別流路に対応したアクチュエータを駆動することを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記アクチュエータは、窒化アルミニウム(AlN)を含む圧電素子であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項9】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備えることを特徴とする液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
従来、同じ液体を吐出する複数のノズルと、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路と、複数の個別流路の各ノズル形成壁にそれぞれ設けられる複数のアクチュエータと、ノズル形成壁と対向する側に位置する複数の個別流路の開口部に面し、複数の個別流路へ供給する前記同じ液体を収容する共通流路とを備えた液体吐出ヘッドが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数のノズル及びアクチュエータが形成された振動板(ノズル形成壁)と、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室(個別流路)とを備える液体吐出ヘッドが開示されている。アクチュエータは、ノズルと同軸の円環形状に形成され、各圧力室内のインクを加圧するように駆動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、個別流路のノズル形成壁にアクチュエータが設けられる従来の液体吐出ヘッドでは、各個別流路内で生じるアクチュエータ駆動による液体の慣性流あるいは圧力波が他の個別流路に伝搬するクロストークが発生するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、同じ液体を吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の個別流路と、前記複数の個別流路の各ノズル形成壁にそれぞれ設けられる複数のアクチュエータと、前記ノズル形成壁と対向する側に位置する前記複数の個別流路の開口部に面し、前記同じ液体が流れる共通流路とを備え、前記アクチュエータを駆動して前記個別流路内の液体を前記ノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、前記共通流路は、隔壁によって互いに仕切られた複数の共通流路部によって構成され、前記複数の共通流路部は、互いに異なる個別流路の開口部に面していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、個別流路のノズル形成壁にアクチュエータが設けられる、いわゆるノズル板振動方式の液体吐出ヘッドにおいて、クロストークを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態におけるノズル板振動方式の液体吐出ヘッドを模式的に示す断面図。
同液体吐出ヘッドのノズル面を模式的に示す斜視図。
図1中の符号Xで示す破線で囲った部分の拡大断面図。
同液体吐出ヘッドの内部構造を模式的に示す平面図であり、C-C'断面の断面図。
同液体吐出ヘッドを構成する4つのヘッド部のうちの1つの内部構造を模式的に示す平面図であり、C-C'断面の断面図。
同液体吐出ヘッドの内部構造を模式的に示す正面図であり、A-A'断面の断面図。
同液体吐出ヘッドの内部構造を模式的に示す側面図であり、B-B'断面の断面図。
変形例1における圧電素子の配線部の配置(レイアウト)を模式的に説明するための平面図。
変形例1における液体吐出ヘッドの内部構造の一部を模式的に示す側面図であり、図8中のB-B'断面の断面図。
同液体吐出ヘッドの内部構造の一部を模式的に示す側面図であり、図8中のD-D'断面の断面図。
変形例2における駆動回路の配置(レイアウト)を模式的に説明するための平面図。
実施形態における印刷装置の概略説明図。
同印刷装置のヘッドユニットの一例の平面説明図。
他の印刷装置の要部平面説明図。
本例の印刷装置の要部側面説明図。
本例の液体吐出ユニットの要部平面説明図。
本例の液体吐出ユニットの正面説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を、液体を吐出する装置に設けられる液体吐出ヘッドに適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0009】
本実施形態における液体吐出ヘッドは、ノズルを有するノズル板に設けられるアクチュエータにより個別流路の圧力を変動させることにより個別流路内の液体をノズルから吐出するノズル板振動方式の液体吐出ヘッドである。ノズル板振動方式は、一般的なユニモルフ型ピエゾヘッド(圧力室のノズルが連通する壁部(ノズル形成壁)に対向する面を振動させて液体を吐出するもの)に比べて小さい力で液滴が飛ばせるという特徴があり、アクチュエータの省電力化を図ることができる。
【0010】
図1は、本実施形態におけるノズル板振動方式の液体吐出ヘッドを模式的に示す断面図である。
図2は、本実施形態の液体吐出ヘッドのノズル面を模式的に示す斜視図である。
液体吐出ヘッド1は、ノズル板110と、個別流路基板100と、共通流路基板120とを備えている。そのほか、液体吐出ヘッド1は、後述するように、フレーム部140なども備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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