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公開番号
2024132080
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042735
出願日
2023-03-17
発明の名称
電線の端末構造及びその製造方法
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
4/18 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電線の端末部に接続端子を設ける工程において加工時間の短縮及びコスト低減を図ることが可能な電線の端末構造及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電線10の端末構造1は、絶縁性材料から形成され、電線10の端末部11を折り返した状態で保持する電線保持部材2と、導電性材料から筒状に形成され、電線10の端末部11及び電線保持部材2が挿通される接続端子3とを備える。電線10の端末部11と接続端子3とが重なる部分には、電線10の端末部11と接続端子3とを貫通させて形成される貫通穴4が形成される。貫通穴4の周縁部分には、電線10の端末部11と接続端子3とが接触する電気的接続部55が形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
絶縁性材料から形成され、電線の端末部を折り返した状態で保持する電線保持部材と、
導電性材料から筒状に形成され、前記電線の端末部及び前記電線保持部材が挿通される接続端子と、を備え、
前記電線の端末部と前記接続端子とが重なる部分には、前記電線の端末部と前記接続端子とを貫通させて形成される貫通穴が形成され、
前記貫通穴の周縁部分には、前記電線の端末部と前記接続端子とが接触する電気的接続部が形成される、
電線の端末構造。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記電線保持部材は、
前記電線保持部材の前記接続端子への挿通方向の前端部に形成され、前記電線の端末部の折返部が巻き掛けられる巻掛部と、
前記電線保持部材における前記挿通方向の後端部に形成され、前記電線の端末部の先端部を係止する係止部と、を有する、
請求項1に記載の電線の端末構造。
【請求項3】
前記電線保持部材の前記係止部は、一対の挟持部から構成され、
一対の前記挟持部の少なくとも一方には、前記挿通方向と交差する方向に沿って延在して前記電線の端末部の抜けを防止するための抜け防止用リブが形成される、
請求項2に記載の電線の端末構造。
【請求項4】
一対の前記挟持部は、ヒンジ部を介して結合される、
請求項3に記載の電線の端末構造。
【請求項5】
前記電線保持部材には、係止突起が突出形成され、
前記接続端子には、前記係止突起が係止される係止穴が形成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電線の端末構造。
【請求項6】
前記接続端子の挿通方向の前端に形成される開口には、前記電線の端末部及び前記電線保持部材の移動を規制するガイド壁部が形成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電線の端末構造。
【請求項7】
絶縁性材料から形成される第1保持部材を、折り返した状態の電線の端末部に装着して、前記電線の端末部を折り返した状態で保持する工程と、
導電性材料から筒状に形成される第2保持部材に、前記電線の端末部及び前記第1保持部材を挿通して、前記第2保持部材を前記第1保持部材に装着する工程と、
前記電線の端末部と前記第2保持部材とが重なる部分に貫通させて貫通穴を形成する工程と、を備え、
前記貫通穴を形成する工程において、前記貫通穴の周縁部分において前記電線の端末部と前記第2保持部材とを接触させて、前記電線の端末部と前記第2保持部材とを電気的に接続させる、
電線の端末構造の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の端末構造及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
車両のアース等に用いられる電線の端末部には、電線圧着部を介して接続端子が設けられる(特許文献1参照)。平型の編組電線の場合には、一般的に、平型の編組電線の端末部を丸型形状に束ねた後に、その電線の端末部を電線圧着部に圧着し、また、電線の端末部をはんだ付け等により接続端子に対して固着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-138634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特に平型の編組電線の端末部に接続端子を設ける際には、電線の端末部を丸型形状に束ねる加工、その電線の端末部に電線圧着部を圧着する加工、はんだ付け等により電線の端末部を固着する加工等が必要であり、加工時間の短縮及びコスト低減の余地がある。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電線の端末部に接続端子を設ける工程において加工時間の短縮及びコスト低減を図ることが可能な電線の端末構造及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る電線の端末構造は、絶縁性材料から形成され、電線の端末部を折り返した状態で保持する電線保持部材と、導電性材料から筒状に形成され、電線の端末部及び電線保持部材が挿通される接続端子と、を備え、電線の端末部と接続端子とが重なる部分には、電線の端末部と接続端子とを貫通させて形成される貫通穴が形成され、貫通穴の周縁部分には、電線の端末部と接続端子とが接触する電気的接続部が形成される。
【0007】
本発明の態様に係る電線の端末構造の製造方法は、絶縁性材料から形成される第1保持部材を、折り返した状態の電線の端末部に装着して、電線の端末部を折り返した状態で保持する工程と、導電性材料から筒状に形成される第2保持部材に、電線の端末部及び第1保持部材を挿通して、第2保持部材を第1保持部材に装着する工程と、電線の端末部と第2保持部材とが重なる部分に貫通させて貫通穴を形成する工程と、を備え、貫通穴を形成する工程において、貫通穴の周縁部分において電線の端末部と第2保持部材とを接触させて、電線の端末部と第2保持部材とを電気的に接続させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電線の端末部に接続端子を設ける工程において加工時間の短縮及びコスト低減を図ることが可能な電線の端末構造及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る電線の端末構造の一例を示す斜視図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の一例を示す側断面図である。
電線の端末構造の車両への取付状態を示す斜視図である。
電線の端末構造の車両への取付状態を示す側断面図である。
電線保持部材の斜視図である。
図5とは反対側から見た電線保持部材の斜視図である。
接続端子の斜視図である。
接続端子の展開状態を示す斜視図である。
接続端子を図8に示す状態から一部折り曲げた状態を示す斜視図である。
電線保持部材を接続端子に挿通した状態を示す平面図である。
電線保持部材を接続端子に挿通した状態を示す側面図である。
電線保持部材を接続端子に挿通した状態を示す背面図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
一実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の一例を示す説明図である。
他の実施形態に係る電線の端末構造の車両への取付状態を示す側断面図である。
他の実施形態に係る電線保持部材を接続端子に挿通した状態を示す側面図である。
他の実施形態に係る電線の端末構造の製造方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本実施形態に係る電線の端末構造及びその製造方法について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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