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公開番号
2024130891
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040838
出願日
2023-03-15
発明の名称
窒化物半導体装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
29/80 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】結晶欠陥を低減して歩留まりを向上させることができる窒化物半導体装置を提供すること。
【解決手段】窒化物半導体装置10Aは、半導体基板11と、半導体基板11の上方に設けられた電子走行層16と、電子走行層16上に設けられた電子供給層18と、電子供給層18上の一部に設けられたゲート層22と、ゲート層22上に設けられたゲート電極24と、電子供給層18に接しているソース電極28およびドレイン電極30とを備える。半導体基板11は、平面視でゲート電極24と少なくとも部分的に重なる位置、平面視でソース電極28と少なくとも部分的に重なる位置、および平面視でドレイン電極30と少なくとも部分的に重なる位置のうちの少なくとも1つに設けられた1つまたは複数の凹部60を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に設けられ、第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、
前記電子走行層上に設けられ、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層と、
前記電子供給層上の一部に設けられ、第3窒化物半導体で構成されたゲート層と、
前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、
前記電子供給層に接しているソース電極およびドレイン電極と、を備え、
前記半導体基板は、
平面視で前記ゲート電極と少なくとも部分的に重なる位置、
平面視で前記ソース電極と少なくとも部分的に重なる位置、および
平面視で前記ドレイン電極と少なくとも部分的に重なる位置
のうちの少なくとも1つに設けられた1つまたは複数の凹部を含む、窒化物半導体装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記電子走行層は、平面視で前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部の位置に対応して前記電子走行層の下面に形成された1つまたは複数の凸部を含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板と前記電子走行層との間に設けられたバッファ層を備え、
前記バッファ層は、
前記半導体基板に接する前記バッファ層の下面に形成され、前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部に埋め込まれる1つまたは複数の凸部と、
前記電子走行層に接する前記バッファ層の上面に形成され、前記電子走行層の前記1つまたは複数の凸部が埋め込まれる1つまたは複数の凹部と、
を含む、請求項2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート電極、前記ソース電極、および前記ドレイン電極は各々、平面視で第1方向に長尺状に延在しており、
前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部は、
平面視で前記ゲート電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第1凹部と、
平面視で前記ソース電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第2凹部と、
平面視で前記ドレイン電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第3凹部と
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記第1凹部は、平面視で前記第1方向と直交する第2方向に前記ゲート電極の全体と重なっており、
前記ソース電極は、前記電子供給層と接するソースコンタクト部を含み、
前記第2凹部は、平面視で前記第2方向に前記ソースコンタクト部の全体と重なっており、
前記ドレイン電極は、前記電子供給層と接するドレインコンタクト部を含み、
前記第3凹部は、平面視で前記第2方向に前記ドレインコンタクト部の全体と重なっている、請求項4に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記ゲート層は、
ゲート層本体部と、
前記ゲート層本体部の第1側面から前記ソースコンタクト部に向かって延在する第1延在部と、
前記第1側面とは反対側の前記ゲート層本体部の第2側面から前記ドレインコンタクト部に向かって延在する第2延在部と、を含み、
前記第1凹部は、平面視で前記第2方向に前記ゲート層本体部の全体と重なっている、請求項5に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート電極、前記ソース電極、および前記ドレイン電極は各々、平面視で第1方向に長尺状に延在しており、
前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部は各々、平面視で前記第1方向と直交する第2方向に延在している、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記ゲート電極、前記ソース電極、および前記ドレイン電極は各々、平面視で第1方向に長尺状に延在しており、
前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部は、
平面視で前記ゲート電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第1凹部と、平面視で前記ソース電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第2凹部と、平面視で前記ドレイン電極と重なる位置にて前記第1方向に延在する第3凹部とのうちの少なくとも1つと、
平面視で前記第1方向と直交する第2方向に延在する第4凹部と、
を含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記ゲート電極、前記ソース電極、および前記ドレイン電極は各々、平面視で第1方向に長尺状に延在しており、
前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部は各々、前記ゲート層、前記ゲート電極、前記ソース電極、および前記ドレイン電極を含む単位トランジスタを平面視で囲む大きさで形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記半導体基板の前記1つまたは複数の凹部は各々、深さ方向に前記半導体基板の上面から徐々に幅狭となる断面テーパ状に形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。特許文献1は、窒化物半導体を用いたHEMT構造の一例を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-73506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HEMTデバイスは、半導体基板上に種々の窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることによって形成される。このとき、エピタキシャル成長の過程で、窒化物半導体層には貫通転位に起因した結晶欠陥が形成され得る。この結晶欠陥は、その結晶欠陥を通じて流れる電流リークを増加させる要因となり、ひいてはHEMTデバイスの歩留まりを低下させる要因となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様である窒化物半導体装置は、基板と、前記基板の上方に設けられ、第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、前記電子走行層上に設けられ、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層と、前記電子供給層上の一部に設けられ、第3窒化物半導体で構成されたゲート層と、前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、前記電子供給層に接しているソース電極およびドレイン電極と、を備える。前記基板は、平面視で前記ゲート電極と少なくとも部分的に重なる位置、平面視で前記ソース電極と少なくとも部分的に重なる位置、および平面視で前記ドレイン電極と少なくとも部分的に重なる位置のうちの少なくとも1つに設けられた1つまたは複数の凹部を含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示の窒化物半導体装置によれば、結晶欠陥を低減して歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態にかかる例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1のF2-F2線および図7のF2-F2線に沿った概略断面図である。
図3は、図1のF3領域の窒化物半導体装置の部分の拡大図である。
図4は、図3のF4領域の窒化物半導体装置の部分の拡大図である。
図5は、図4のF5-F5線に沿った概略断面図である。
図6は、図4のF6-F6線に沿った概略断面図である。
図7は、図1のF7領域の窒化物半導体装置の部分の概略平面図である。
図8は、例示的な基板凹部レイアウトを示す概略平面図である。
図9は、図8のF9-F9線に沿った概略断面図である。
図10は、凹凸構造の例示的な形状を示す図9の部分拡大断面図である。
図11は、図9の窒化物半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図13は、図12に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図14は、図13に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図15は、図14に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図16は、図15に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図17は、第2実施形態にかかる例示的な基板凹部レイアウトを示す概略平面図である。
図18は、図17の基板凹部レイアウトに基づいてバッファ層および電子走行層に形成された凹凸構造を有する窒化物半導体装置の概略断面図である。
図19は、変形例にかかる例示的な基板凹部レイアウトを示す概略平面図である。
図20は、別の変形例にかかる例示的な基板凹部レイアウトを示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本開示における窒化物半導体装置の種々の実施形態を説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするために、断面図ではハッチング線が省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図していない。
【0010】
<第1実施形態>
以下、図1~図16を参照して、第1実施形態にかかる窒化物半導体装置10Aについて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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