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公開番号
2024130565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040380
出願日
2023-03-15
発明の名称
印刷装置
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/17 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】廃液収容体と液体供給管との接触によって液体供給管に不具合が生じてしまうことを抑制することができる印刷装置を提供すること。
【解決手段】搬送部と、印刷ヘッドと、キャリッジと、液体収容体接続部と、液体供給管と、廃液を収容可能な廃液収容体を保持する保持部と、廃液を排出する排出口が形成されたノズルを有する排出部と、廃液収容体と液体供給管との接触を抑制する接触抑制部材と、を備える印刷装置であって、保持部は、搬送経路より上方、且つ、キャリッジの移動経路よりも搬送方向における下流において、印刷装置内の領域のうち、廃液収容体と重なる廃液収容体領域と、キャリッジの移動経路とが、搬送方向から見た場合に重なる位置に配置され、液体供給管は、搬送方向から見た場合、廃液収容体領域と重なっており、廃液収容体領域は、液体供給管と離間しており、排出部は、保持部に対して相対的に移動可能に設けられている、印刷装置。
【選択図】図18
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記印刷媒体に画像を印刷する印刷ヘッドと、
前記印刷媒体の搬送経路の上方において、前記搬送方向と交差する走査方向に向かって前記印刷ヘッドを前後に移動させるキャリッジと、
前記印刷ヘッドに供給される液体を収容する液体収容体が接続される液体収容体接続部と、
前記液体収容体接続部に接続され、前記液体収容体接続部を介して前記液体収容体から前記印刷ヘッドへ前記液体を供給する液体供給管と、
前記印刷ヘッドから排出される廃液を収容可能な廃液収容体を保持する保持部と、
前記廃液を排出する排出口が形成されたノズルを有する排出部と、
を備える印刷装置であって、
前記保持部は、前記搬送経路より上方、且つ、前記キャリッジの移動経路よりも前記搬送方向の下流において、前記印刷装置内の領域のうち、前記保持部に保持された前記廃液収容体と重なる廃液収容体領域と、前記移動経路の一部とが、前記搬送方向から見た場合に重なる位置に配置され、
前記液体供給管の一部は、重力方向から見た場合において、前記移動経路と前記廃液収容体領域との間に位置し、且つ、前記搬送方向から見た場合において、前記廃液収容体領域と重なっており、
前記廃液収容体領域は、前記液体供給管と離間しており、
前記排出部は、前記保持部に設けられており、且つ、前記排出部が前記廃液収容体に前記廃液を排出する位置として予め決められた第3位置と、前記排出部が前記廃液収容体に前記廃液を排出しない位置として予め決められた第4位置との間で移動可能である、
印刷装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記廃液収容体には、前記排出口から排出された前記廃液が前記廃液収容体の外部から前記廃液収容体の内部へ通る孔が形成されており、
前記保持部は、前記排出口から排出された前記廃液を前記廃液収容体が受ける位置として予め決められた第1位置と、前記排出口から排出された前記廃液を前記廃液収容体が受けない位置として予め決められた第2位置との間で移動可能に前記廃液収容体を保持し、
前記第1位置における前記廃液収容体と前記液体供給管との間の距離は、前記第2位置における前記廃液収容体と前記液体供給管との間の距離以上であり、
前記廃液収容体が有する面のうち前記搬送方向の面には、前記廃液収容体から前記搬送方向に突出する突出部が設けられており、
前記孔は、上方に向かって前記突出部の上面に開口しており、
前記ノズルは、重力方向に延伸しており、
前記排出口は、前記排出部が前記第3位置に位置する場合、前記第1位置に位置する前記廃液収容体の前記孔の上方に位置する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記廃液収容体には、前記排出口から排出された前記廃液が前記廃液収容体の外部から前記廃液収容体の内部へ通る孔が形成されており、
前記ノズルは、前記排出部が前記第4位置から前記第3位置へ移動した場合、前記保持部により保持された前記廃液収容体の前記孔と接続する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記排出部を前記第4位置から前記第3位置へ移動させる操作を受け付ける操作部と、
前記操作部により受け付けられた前記操作に応じて前記排出部を前記第4位置から前記第3位置へ移動させる移動機構と、
を備える請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記廃液収容体には、前記排出口から排出された前記廃液が前記廃液収容体の外部から前記廃液収容体の内部へ通る孔が形成されており、
前記孔は、前記廃液収容体が有する面のうち前記搬送方向の面に形成されており、
前記第3位置は、前記第4位置よりも前記搬送方向の上流に位置する、
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記廃液収容体には、前記排出口から排出された前記廃液が前記廃液収容体の外部から前記廃液収容体の内部へ通る孔が形成されており、
前記孔は、前記廃液収容体が有する面のうち前記走査方向の面に形成されており、
前記第3位置は、前記第4位置よりも前記走査方向の上流に位置する、
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記排出部よりも上方に設けられる、
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項8】
上方に開口する筐体と、
前記筐体の開口を上方から開閉可能に覆うカバーと、
を備え、
前記操作部は、前記カバーであり、
前記移動機構は、前記カバーの動きに応じて、前記排出部を前記第4位置から前記第3位置へ移動させる、
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記移動機構は、前記筐体の開口を前記カバーによって閉じる過程において、上方から前記排出部に接触するガイド面を有し、
前記ガイド面は、下方への移動に応じて前記排出部を前記第4位置から前記第3位置に向かってガイドする、
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記廃液収容体には、前記排出口から排出された前記廃液が前記廃液収容体の外部から前記廃液収容体の内部へ通る孔が形成されており、
前記孔は、前記廃液収容体の上面に形成されている、
請求項4に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷媒体に画像を印刷する印刷装置についての研究、開発が行われている。
【0003】
これに関し、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、搬送方向に搬送される印刷媒体に画像を印刷する印刷ヘッドと、印刷媒体の搬送経路の上方において、搬送方向と交差する走査方向に向かって印刷ヘッドを前後に移動させるキャリッジと、印刷ヘッドに供給される液体を収容する液体収容体が接続される液体収容体接続部と、液体収容体接続部に接続され、液体収容体接続部を介して液体収容体から印刷ヘッドへ液体を供給する液体供給管と、印刷ヘッドから排出される廃液を収容する廃液収容体とを保持する保持部と、廃液を排出する排出口が形成されたノズルを有する排出部とを備えた印刷装置であって、保持部は、搬送経路より上方、且つ、キャリッジの移動経路よりも搬送方向の下流において、印刷装置内の領域のうち、保持部に保持された廃液収容体と重なる廃液収容体領域と、当該移動経路の一部とが、搬送方向から見た場合に重なる位置に配置され、液体供給管の一部は、重力方向から見た場合において、当該移動経路と廃液収容体領域との間に位置し、且つ、搬送方向から見た場合において、廃液収容体領域と重なっている印刷装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-187888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に記載の印刷装置は、印刷装置への廃液収容体の取り付け、取り外し等において、廃液収容体と液体供給管との接触が発生してしまうことがあった。これは、液体供給管に不具合を生じさせてしまうことがあり、望ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本開示の一態様は、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記印刷媒体に画像を印刷する印刷ヘッドと、前記印刷媒体の搬送経路の上方において、前記搬送方向と交差する走査方向に向かって前記印刷ヘッドを前後に移動させるキャリッジと、前記印刷ヘッドに供給される液体を収容する液体収容体が接続される液体収容体接続部と、前記液体収容体接続部に接続され、前記液体収容体接続部を介して前記液体収容体から前記印刷ヘッドへ前記液体を供給する液体供給管と、前記印刷ヘッドから排出される廃液を収容可能な廃液収容体を保持する保持部と、前記廃液を排出する排出口が形成されたノズルを有する排出部と、を備える印刷装置であって、前記保持部は、前記搬送経路より上方、且つ、前記キャリッジの移動経路よりも前記搬送方向の下流において、前記印刷装置内の領域のうち、前記保持部に保持された前記廃液収容体と重なる廃液収容体領域と、前記移動経路の一部とが、前記搬送方向から見た場合に重なる位置に配置され、前記液体供給管の一部は、重力方向から見た場合において、前記移動経路と前記廃液収容体領域との間に位置し、且つ、前記搬送方向から見た場合において、前記廃液収容体領域と重なっており、前記廃液収容体領域は、前記液体供給管と離間しており、前記排出部は、前記保持部に設けられており、且つ、前記排出部が前記廃液収容体に前記廃液を排出する位置として予め決められた第3位置と、前記排出部が前記廃液収容体に前記廃液を排出しない位置として予め決められた第4位置との間で移動可能である、印刷装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る印刷装置1の外観の一例を示す斜視図である。
印刷装置1に取り付けられた状態の廃液収容体WFBの外観の一例を示す斜視図である。
図1に示した印刷装置1のカバーCVが筐体BXに対して開かれている様子の一例を示す斜視図である。
図1に示した印刷装置1における筐体BX内の構成を示す上面図である。
図1に示した印刷装置1内の構成を示す断面図である。
図1に示した印刷装置1が備える印刷ヘッドHDの周辺の構成の一例を示す斜視図である。
実施形態に係る排出部OMの構成の一例を示す図である。
廃液収容体WFBを上方から下方に向かって保持部HLDに挿入する直前の廃液収容体WFBの様子の一例を示す側面図である。
図8に示した廃液収容体WFB及び排出部OMそれぞれの斜視図である。
廃液収容体WFBが第2位置に位置している様子の一例を示す側面図である。
図10に示した廃液収容体WFB及び排出部OMそれぞれの斜視図である。
廃液収容体WFBが第1位置に位置している様子の一例を示す側面図である。
図12に示した廃液収容体WFB及び排出部OMそれぞれの斜視図である。
第1位置よりも走査方向の下流に位置している第2位置に廃液収容体WFBが位置している様子の一例を示す図である。
廃液収容体WFBの構成の他の例を示す側面図である。
実施形態の変形例1に係る排出部OMの一例を示す側面図である。
図16に示した廃液収容体WFBとノズルNZとが接続している様子の一例を示す側面図である。
実施形態の変形例2に係る排出部OMの一例を示す側面図である。
図18に示した排出部OMのノズルNZ1が孔HL1と接続し、且つ、ノズルNZ2が孔HL2と接続している様子の一例を示す斜視図である。
排出部OM及び廃液収容体WFBとともに、操作部OPRとして機能するカバーCVの一例を示す側面図である。
上面に孔HL1及び孔HL2が形成されている場合の廃液収容体WFBの一例を示す斜視図である。
第1部材ENの回動によって孔HL1とノズルNZ1が接続し、且つ、孔HL2とノズルNZ2が接続している様子の一例を示す図である。
走査方向の面に孔HL1及び孔HL2が形成されている場合の廃液収容体WFBの一例を示す前面図である。
接触抑制部材WLとして機能する部位を有する保護部材PFの一例を示す図である。
保持部HLD上において第1位置に位置する廃液収容体WFBの様子の一例を示す上面図である。
第2位置よりも搬送方向と反対の方向の位置において廃液収容体WFBが保護部材PFと接触している様子の一例を示す上面図である。
接触抑制部材WLとして機能する隔壁WL2を印刷装置1が備えている場合の保持部HLDの一例を示す側面図である。
保持部HLDと一体に構成された隔壁WL2の構成の一例を示す斜視図である。
隔壁WL2が液体供給管TBと接触している様子の一例を示す側面図である。
被当接部SHT1を備えた廃液収容体WFBの構成の一例を示す前面図である。
被当接部SHT1が孔開放位置に位置し、廃液収容体WFBに形成された孔HL1及び孔HL2の両方が見えている様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<実施形態に係る印刷装置の概要>
まず、実施形態に係る印刷装置の概要について説明する。
【0010】
実施形態に係る印刷装置は、搬送部と、印刷ヘッドと、キャリッジと、液体収容体接続部と、液体供給管と、保持部と、排出部を備える。搬送部は、印刷媒体を搬送方向に搬送する。印刷ヘッドは、印刷媒体に画像を印刷する。キャリッジは、印刷媒体の搬送経路の上方において、搬送方向と交差する走査方向に向かって印刷ヘッドを前後に移動させる。液体収容体接続部は、印刷ヘッドに供給される液体を収容する液体収容体が接続される。液体供給管は、液体収容体接続部に接続され、液体収容体接続部を介して液体収容体から印刷ヘッドへ液体を供給する。保持部は、印刷ヘッドから排出される廃液を収容可能な廃液収容体を保持する。排出部は、廃液を排出する排出口が形成されたノズルを有する。また、保持部は、搬送経路より上方、且つ、キャリッジの移動経路よりも搬送方向の下流において、印刷装置内の領域のうち、保持部に保持された廃液収容体と重なる廃液収容体領域と、移動経路の一部とが、搬送方向から見た場合に重なる位置に配置される。また、液体供給管の一部は、重力方向から見た場合において、当該移動経路と廃液収容体領域との間に位置し、且つ、搬送方向から見た場合において、廃液収容体領域と重なっている。また、排出部の少なくとも一部は、搬送方向から見た場合において廃液収容体領域と重なっており、且つ、走査方向から見た場合において廃液収容体領域よりも搬送方向の下流に位置する。また、廃液収容体領域は、液体供給管と離間している。また、ノズルは、重力方向に向かって延伸している。そして、排出口は、重力方向のノズルの先端に形成されている。これにより、当該印刷装置は、ノズルが搬送方向と平行に延びている場合と比較して、液体供給管と廃液収容体との間の距離を広くすることができる。その結果、当該印刷装置は、廃液収容体と液体供給管との接触によって液体供給管に不具合が生じてしまうことを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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