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公開番号
2024129878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023039246
出願日
2023-03-14
発明の名称
メモリシステム
出願人
キオクシア株式会社
代理人
弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
主分類
G11C
11/56 20060101AFI20240920BHJP(情報記憶)
要約
【課題】信頼性の低下を抑制しつつ、データの書き込みに要する時間を削減する。
【解決手段】メモリシステムは、a(aは3以上の整数)ビットのデータを記憶可能なメモリセルを含む不揮発性メモリと、不揮発性メモリに接続されるコントローラと、を備える。コントローラは、メモリセルにb(bはa未満の正の整数)ビットのデータを記憶させる第1書込動作と、メモリセルに、更にcビット(cはa-bと等しい正の整数)のデータを記憶させる第2書込動作と、を不揮発性メモリに実行させることが可能である。第1書込動作を実行してからしきい値時間の経過前に第2書込動作を実行する場合、コントローラは、不揮発性メモリに、bビットのデータを入力せず、cビットのデータを入力する。第1書込動作を実行してからしきい値時間の経過後に第2書込動作を実行する場合、コントローラは、不揮発性メモリに、bビットのデータ及びcビットのデータを入力する。
【選択図】図35
特許請求の範囲
【請求項1】
a(aは3以上の整数)ビットのデータを記憶可能なメモリセルを含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに接続されるコントローラと
を備えるメモリシステムであって、
前記コントローラは、前記メモリセルへデータを書き込むために、
前記メモリセルにb(bはa未満の正の整数)ビットのデータを記憶させる第1書込動作と、
前記bビットのデータが記憶された前記メモリセルに、更にc(cはa-bと等しい正の整数)ビットのデータを記憶させる第2書込動作と、
を前記不揮発性メモリに実行させることが可能であり、
前記第1書込動作を実行してからしきい値時間の経過前に前記第2書込動作を実行する場合、前記第2書込動作に際して、前記コントローラは、前記不揮発性メモリに、前記bビットのデータを入力せず、前記cビットのデータを入力し、
前記第1書込動作を実行してから前記しきい値時間の経過後に前記第2書込動作を実行する場合、前記第2書込動作に際して、前記コントローラは、前記不揮発性メモリに、前記bビットのデータ及び前記cビットのデータを入力する
メモリシステム。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記不揮発性メモリは、前記第1書込動作が実行された前記メモリセルからデータを読み出す読出動作を実行可能であり、
前記コントローラは、前記第1書込動作を実行してから前記しきい値時間の経過前に前記第2書込動作を実行する場合、前記第2書込動作に際して、前記不揮発性メモリに前記読出動作を実行させ、前記読出動作によって読み出された前記データを前記コントローラに送信させずに、前記第2書込動作を実行させる
請求項1記載のメモリシステム。
【請求項3】
前記コントローラに接続された記憶装置を更に備え、
前記コントローラは、前記第1書込動作を実行してから前記しきい値時間の経過後に前記第2書込動作を実行する場合、前記第2書込動作に際して、前記記憶装置から前記bビットのデータを読み出し、前記bビットのデータを前記不揮発性メモリに入力する
請求項1記載のメモリシステム。
【請求項4】
前記不揮発性メモリは、前記第1書込動作が実行された前記メモリセルからデータを読み出す読出動作を実行可能であり、
前記コントローラは、前記第1書込動作を実行してから前記しきい値時間の経過後に前記第2書込動作を実行する場合、前記第2書込動作に際して、前記不揮発性メモリに前記読出動作を実行させ、前記読出動作によって読み出された前記データを前記コントローラに送信させ、
前記コントローラは、前記送信されたデータに基づくデータを前記bビットのデータとして前記不揮発性メモリに入力する
請求項1記載のメモリシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記bビットのデータを前記不揮発性メモリに入力する前に、前記送信されたデータに対して誤り検出/訂正を実行する
請求項4記載のメモリシステム。
【請求項6】
a(aは3以上の整数)ビットのデータを記憶可能なメモリセルを含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに接続されるコントローラと
を備えるメモリシステムであって、
前記コントローラは、前記メモリセルへデータを書き込むために、
前記メモリセルにb(bはa未満の正の整数)ビットのデータを記憶させる第1書込動作と、
前記bビットのデータが記憶された前記メモリセルに、更にc(cはa-bと等しい正の整数)ビットのデータを記憶させる第2書込動作と、
を前記不揮発性メモリに実行させることが可能であり、
前記第2書込動作が実行される前記メモリセルに対応する誤りビット数がしきい値よりも小さい場合、前記第2書込動作に際して、前記コントローラは、前記不揮発性メモリに、前記bビットのデータを入力せず、前記cビットのデータを入力し、
前記誤りビット数が前記しきい値よりも小さくない場合、前記第2書込動作に際して、前記コントローラから前記不揮発性メモリに、前記bビットのデータ及び前記cビットのデータを入力する
メモリシステム。
【請求項7】
前記不揮発性メモリは、前記第1書込動作が実行された前記メモリセルからデータを読み出す読出動作を実行可能であり、
前記コントローラは、前記誤りビット数が前記しきい値よりも小さい場合、前記第2書込動作に際して、前記不揮発性メモリに前記読出動作を実行させ、前記読出動作によって読み出された前記データを前記コントローラに送信させずに、前記第2書込動作を実行させる
請求項6記載のメモリシステム。
【請求項8】
前記コントローラに接続された記憶装置を更に備え、
前記コントローラは、前記誤りビット数が前記しきい値よりも小さくない場合、前記第2書込動作に際して、前記記憶装置から前記bビットのデータを読み出し、前記bビットのデータを前記不揮発性メモリに入力する
請求項6記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記不揮発性メモリは、前記第1書込動作が実行された前記メモリセルからデータを読み出す読出動作を実行可能であり、
前記コントローラは、前記誤りビット数が前記しきい値よりも小さくない場合、前記第2書込動作に際して、前記不揮発性メモリに前記読出動作を実行させ、前記読出動作によって読み出された前記データを前記コントローラに送信させ、
前記コントローラは、前記送信されたデータに基づくデータを前記bビットのデータとして前記不揮発性メモリに入力する
請求項6記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記bビットのデータを前記不揮発性メモリに入力する前に、前記送信されたデータに対して誤り検出/訂正を実行する
請求項9記載のメモリシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、メモリシステムに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリと、不揮発性メモリに接続され、ホスト装置に接続可能なコントローラと、を備えるメモリシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2021/0295909
米国特許出願公開第2021/0406122
米国特許出願公開第2022/0215873
特開2020-30881号公報
特開2021-47970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
信頼性の低下を抑制しつつ、データの書き込みに要する時間を削減する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一の実施形態に係るメモリシステムは、a(aは3以上の整数)ビットのデータを記憶可能なメモリセルを含む不揮発性メモリと、不揮発性メモリに接続されるコントローラと、を備える。コントローラは、メモリセルへデータを書き込むために、メモリセルにb(bはa未満の正の整数)ビットのデータを記憶させる第1書込動作と、bビットのデータが記憶されたメモリセルに、更にc(cはa-bと等しい正の整数)ビットのデータを記憶させる第2書込動作と、を不揮発性メモリに実行させることが可能である。第1書込動作を実行してからしきい値時間の経過前に第2書込動作を実行する場合、第2書込動作に際して、コントローラは、不揮発性メモリに、bビットのデータを入力せず、cビットのデータを入力する。第1書込動作を実行してからしきい値時間の経過後に第2書込動作を実行する場合、第2書込動作に際して、コントローラは、不揮発性メモリに、bビットのデータ及びcビットのデータを入力する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係るメモリシステム10の構成を示す模式的なブロック図である。
メモリダイMDの一部の構成を示す模式的なブロック図である。
メモリセルアレイMCAの一部の構成を示す模式的な回路図である。
メモリセルアレイMCAの一部の構成を示す模式的な斜視図である。
メモリセルアレイMCAの一部の構成を示す模式的な断面図である。
周辺回路PCの一部の構成を示す模式的なブロック図である。
センスアンプモジュールSAMの一部の構成を示す模式的な回路図である。
コントローラCDの一部の構成を示す模式的なブロック図である。
1ビットのデータが記録されるメモリセルMCのしきい値電圧について説明するための模式的なヒストグラムである。
2ビットのデータが記録されるメモリセルMCのしきい値電圧について説明するための模式的な図である。
4ビットのデータが記録されるメモリセルMCのしきい値電圧について説明するための模式的な図である。
読出動作について説明するためのタイミングチャートである。
読出動作について説明するための模式的な断面図である。
読出動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
読出動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
データ出力動作について説明するためのタイミングチャートである。
書込動作について説明するためのタイミングチャートである。
書込動作について説明するための模式的なフローチャートである。
プログラム動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
プログラム動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
プログラム動作について説明するための模式的な断面図である。
ベリファイ動作について説明するための模式的な断面図である。
書込動作の実行順について説明するための模式的な断面図である。
書込動作の実行順について説明するための模式的なヒストグラムである。
書込動作の他の実行順について説明するための模式的な断面図である。
書込動作の他の実行順について説明するための模式的なヒストグラムである。
MLC書込動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
図27のデータ処理について説明するためのタイミングチャートである。
Fine書込動作に際して実行されるデータ処理の例について説明するための模式的なブロック図である。
図29のデータ処理について説明するためのタイミングチャートである。
Fine書込動作に際して実行されるデータ処理の他の例について説明するための模式的なブロック図である。
図31のデータ処理について説明するためのタイミングチャートである。
Fine書込動作に際して実行されるデータ処理の他の例について説明するための模式的なブロック図である。
図33のデータ処理について説明するためのタイミングチャートである。
第1実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第2実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第2実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第3実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第3実施形態に係るMLC書込動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
第3実施形態に係るFine書込動作に際して実行されるデータ処理について説明するための模式的なブロック図である。
図40のデータ処理について説明するためのタイミングチャートである。
第4実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第4実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第5実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第5実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第6実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
第7実施形態に係るコントローラCDの動作について説明するための模式的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、実施形態に係るメモリシステムを、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。また、以下の図面は模式的なものであり、説明の都合上、一部の構成等が省略される場合がある。また、複数の実施形態について共通する部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0008】
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成に「電気的に接続されている」と言った場合、第1の構成は第2の構成に直接接続されていても良いし、第1の構成が第2の構成に配線、半導体部材又はトランジスタ等を介して接続されていても良い。例えば、3つのトランジスタを直列に接続した場合には、2つ目のトランジスタがOFF状態であったとしても、1つ目のトランジスタは3つ目のトランジスタに「電気的に接続」されている。
【0009】
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成及び第3の構成の「間に接続されている」と言った場合、第1の構成、第2の構成及び第3の構成が直列に接続され、且つ、第2の構成が第1の構成を介して第3の構成に接続されていることを意味する場合がある。
【0010】
また、本明細書において、回路等が2つの配線等を「導通させる」と言った場合には、例えば、この回路等がトランジスタ等を含んでおり、このトランジスタ等が2つの配線の間の電流経路に設けられており、このトランジスタ等がON状態となることを意味する事がある。
(【0011】以降は省略されています)
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