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公開番号2024129790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2024003240
出願日2024-01-12
発明の名称トリアリールメタン色素、該色素を含有する着色組成物、カラーフィルター用着色剤およびカラーフィルター
出願人保土谷化学工業株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類C09B 11/12 20060101AFI20240919BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐熱性に優れるトリアリールメタン色素、及び該色素を用いる着色組成物により、良好な色特性を有するカラーフィルター用着色剤を提供する。
【解決手段】下式で表されるトリアリールメタン色素。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024129790000093.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">61</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">165</com:WidthMeasure> </com:Image>
[R1、R2はH、アルキル基等;R3、R4はH、ハロゲン原子、―OH、アルキル基等;R5~R8はH、ハロゲン原子、―OH、―NO2、―CN、アルキル基等;R9、R10はH、アルキル基、複素環基等;R5~R10は環を形成していてもよい。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表されるトリアリールメタン色素。
TIFF
2024129790000092.tif
63
165
[式(1)中、R

およびR

は、それぞれ独立に、―H、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、
置換基を有していてもよい炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基、または、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12のアシル基を表し、


およびR

は、それぞれ独立に、―H、ハロゲン原子、―OH、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、または、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシ基を表し、


~R

は、それぞれ独立に、―H、ハロゲン原子、―OH、―NO

、―CN、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、
置換基を有していてもよい炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基、または、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルコキシ基を表し、


およびR
10
は、それぞれ独立に、―H、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、
置換基を有していてもよい炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素原子数2~20の複素環基、または、
置換基を有していてもよい炭素原子数1~12のアシル基を表し、


~R
10
は、単結合、置換もしくは無置換のメチレン基もしくはビニレン基、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を介して、互いに結合して環を形成していてもよい。
Anは、ハロゲン化物イオンを除くアニオンを表し、
mは自然数を表す。]
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記一般式(1)において、R

およびR

が、置換基を有していてもよい炭素原子数1~6の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、または、置換基を有していてもよい炭素原子数6~10の芳香族炭化水素基である、請求項1に記載のトリアリールメタン色素。
【請求項3】
前記一般式(1)において、R

およびR

が、置換基を有していてもよい炭素原子数1~3の直鎖状のアルキル基である、請求項1に記載のトリアリールメタン色素。
【請求項4】
前記一般式(1)において、Anが、
炭素原子数1~24のパーフルオロアルキルスルホン酸アニオン、
炭素原子数1~24のパーフルオロアルキルスルホンイミドアニオン、
トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチドアニオン、または、
(PW
12

40

3-
、(P


18

62

6-

(SiW
12

40

4-
、(PMo
12

40

3-

(SiMo
12

40

3-
、(PW
12-x
Mo


40

3-

(P


18-y
Mo


40

6-
もしくは(SiW
12-x
Mo


40

4-
で表されるヘテロポリ酸アニオン(xは1~11の整数を表し、yは1~17の整数を表す)である、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のトリアリールメタン色素。
【請求項5】
前記トリアリールメタン色素のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)溶液を用いて、23~27℃で測定する紫外可視吸収スペクトル(350~800nmの波長範囲)における吸収帯の、極大吸収波長が590nm以上670nm以下の波長範囲にある、請求項1に記載のトリアリールメタン色素。
【請求項6】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のトリアリールメタン色素を含有する着色組成物。
【請求項7】
請求項4に記載のトリアリールメタン色素を含有する着色組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の着色組成物を含有するカラーフィルター用着色剤。
【請求項9】
請求項8に記載のカラーフィルター用着色剤を用いるカラーフィルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリアリールメタン色素、該色素を含有する着色組成物、該色素または該着色組成物を含有するカラーフィルター用着色剤および該着色剤を用いるカラーフィルターに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置や有機電界発光(有機EL)表示装置および、CCDやCMOSセンサなどの固体撮像素子には、カラーフィルターが使用されており、赤色画素(R)、緑色画素(G)、青色画素(B)を有している。カラーフィルターに用いられる着色剤としては顔料や染料などがあるが、カラーフィルター製造時において、200℃以上の高温や紫外線照射などの条件下にさらされることから、染料より耐熱性や耐光性などに優れる顔料が一般に使用されてきた。例えば、青色画素部を形成するための青色顔料としては、一般に、ε型銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:6)が用いられており、必要に応じて調色のため、これに紫色のジオキサジンバイオレット顔料(C.I.ピグメントバイオレット23)が少量併用されている。
【0003】
近年の傾向として、画像表示装置の省電力化が求められたり、バックライトの利用効率を向上させるためにカラーフィルターの高輝度化が求められている。特に青色画素部は赤や緑色画素部に比べ相対的にバックライトの利用効率が低く、改善が望まれている。
【0004】
顔料は一般的に溶剤に不溶なため、樹脂などを含むカラーフィルター中では微粒子状で存在している。そのため、顔料を用いたカラーフィルターは、顔料粒子表面で透過光が反射・散乱することにより、輝度の低下や色純度に影響し、また、反射による消偏作用のためにカラー表示装置のコントラスト比が低下することが知られている。
【0005】
輝度やコントラスト比の低下の問題を改善するため、着色剤として染料のみを用いる方法または染料と顔料を併用する方法などが提案されている。染料は溶剤に可溶であるため、染料を使用したカラーフィルターは、顔料のみを着色剤として使用した場合に比べ消偏作用が抑えられ、分光特性に優れており、輝度やコントラストなどの向上が期待されている。このため、特に青色画素部のカラーフィルターに対しては、一般的に顔料より溶解性に優れる染料の使用が注目されている。
【0006】
特に、トリアリールメタン色素は分光特性が良好であり、例えば特許文献1や2にはトリアリールメタン色素をカラーフィルター用着色剤として用いる試みがなされている。また、特許文献3には特定の構造を有するトリアリールメタン色素がアルカリ条件に対し高い安定性を示すことから注目されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-304766号公報
国際公開第2012/128318号
米国特許出願公開第2008/0108817号明細書
特開2012-83652号公報
【非特許文献】
【0008】
堀口 博 著、「綜説合成染料」、三共出版株式会社、1969年7月15日、p.79-109
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1や2記載のような、従来から知られるトリアリールメタン色素をカラーフィルターの調製に用いた場合、その製造工程における熱履歴などにより、色相が変化しやすいという問題があった。特許文献3記載のトリアリールメタン色素には、耐熱性に関する記載はない。染料が高い耐熱性を備えることは、カラーフィルターの製造過程において要求される特性である。このため、高い耐熱性を備え、かつ良好な色特性を発現する染料に対する需要は常に存在する。
本発明は、耐熱性に優れるトリアリールメタン色素を提供することを課題とし、該色素を用いる着色組成物により、良好な色特性(色域、輝度、コントラスト比など)を有するカラーフィルター用着色剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果得られたものであり、以下を要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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