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公開番号2024129684
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039038
出願日2023-03-13
発明の名称樹脂フォーム積層板
出願人旭化成建材株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08J 9/42 20060101AFI20240919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明の目的は、従来にない高いアルカリ耐性を有する樹脂フォーム積層板を提供することにある。
【解決手段】本発明の樹脂フォーム積層板は、樹脂フォーム板の片面又は両面上に、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物層を有することを特徴としている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂フォーム板の片面又は両面上に、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物層を有する樹脂フォーム積層板。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記樹脂フォーム板の片面又は両面上に直接繊維層が形成されており、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物が、該繊維層と共存する層を有し、かつ、該繊維層の表面上に前記アクリル系ポリマーラテックス混合物層を成している、請求項1に記載の樹脂フォーム積層板。
【請求項3】
常温で水酸化カルシウム飽和水溶液に2週間接触させた面において、接触前のL





色空間における色差ΔE

abに対して、色差として2以上の数値差を示す個所の面積合計が、前記接触させた面に占める割合として50%未満である、請求項1又は2に記載の樹脂フォーム積層板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ性の成分と接触する可能性のある環境下にて使用される樹脂フォーム積層板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂フォーム板は緩衝材や断熱材等、各種の産業分野において幅広く使用され、その用途は今後更に広がっていくものと思われる。このような中、用途によっては表面がアルカリ性を示す材料に接触させて使用する場合もあり、このような場合には樹脂フォーム板表面にアルカリ耐性を持たせる必要がある。材料表面にアルカリ耐性を持たせる方法としては、例えば特開平5-50542号公報、特開平6-297621号公報に記載されているように、材料表面にラテックス成分を塗工する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-50542号公報
特開平6-297621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記公報によればすべてのラテックス製品が、これを塗工するだけで優れたアルカリ耐性を示すように見受けられるところ、一口にアルカリ耐性といっても評価の方法が異なれば結果は異なるものであること、即ち、より厳しいアルカリ接触環境下においては、より高度なアルカリ耐性が必要であることが判明した。
【0005】
本発明はこのような課題を背景として、従来にない高いアルカリ耐性を有する樹脂フォーム積層板を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、特定のポリマーラテックスに特定の添加成分を加えて、その混合物を樹脂フォーム板上に層として形成させることにより、樹脂フォーム板のアルカリ耐性を飛躍的に向上させ、併せて防水性も付与し得ることを見出し、本技術を完成させる至った。
【0007】
即ち本発明は以下の通りである。
[1]
樹脂フォーム板の片面又は両面上に、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物層を有する樹脂フォーム積層板。
[2]
前記樹脂フォーム板の片面又は両面上に直接繊維層が形成されており、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物が、該繊維層と共存する層を有し、かつ、該繊維層の表面上に前記アクリル系ポリマーラテックス混合物層を成している、[1]に記載の樹脂フォーム積層板。
[3]
常温で水酸化カルシウム飽和水溶液に2週間接触させた面において、接触前のL





色空間における色差ΔE

abに対して、色差として2以上の数値差を示す個所の面積合計が、前記接触させた面に占める割合として50%未満である、[1]又は[2]に記載の樹脂フォーム積層板。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、強アルカリを示す成分に近接するような環境下においても、長期に亘り、もとの樹脂フォーム板の性能を損なうことなく、これを継続使用することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る樹脂フォーム積層板は前述の課題を改善した発明であって、樹脂フォーム板の片面又は両面上に、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物層を有する樹脂フォーム積層板である。
上記アクリル系ポリマーラテックス混合物層は、上記片面又は上記両面に直接隣接して設けられていてもよいし、後述の繊維層等の他の層を介して設けられていてもよい。
【0010】
本発明に係る樹脂フォーム積層板は、長期使用において高いアルカリ耐性示し、さらに充分な防水性をも有することが好ましい。また、樹脂フォーム板の表面に繊維層が形成されている場合であっても、炭素数12~14のアルコールのうち少なくともいずれか1成分、イソチアゾリノン誘導体、アクリル系ポリマーラテックス、を含むアクリル系ポリマーラテックス混合物が繊維層に十分なじむことができ、その性能を維持することが可能である。しかも、積層後の重量増も少なく、断熱材にあっては断熱性等の実用性能への影響がほとんどない。
(【0011】以降は省略されています)

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