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公開番号2024129645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038978
出願日2023-03-13
発明の名称液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240919BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】電磁ノイズの低減およびリンギングの影響を抑制するのに有利な技術を提供する。
【解決手段】第1方向に沿った素子列を構成する複数の液体吐出素子と前記複数の液体吐出素子を駆動するイネーブル信号を異なる遅延量で遅延させた複数の遅延信号を生成する遅延回路とを含み、前記遅延回路は、前記複数の液体吐出素子のうち第1液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の順方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第1回路と、前記複数の液体吐出素子のうち第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の逆方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第2回路と、を含み、前記素子列において、前記第1液体吐出素子群に含まれる1つ以上の液体吐出素子と前記第2液体吐出素子群に含まれる1つ以上の液体吐出素子とが交互に配されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿った素子列を構成する複数の液体吐出素子と、前記複数の液体吐出素子を駆動するイネーブル信号を異なる遅延量で遅延させた複数の遅延信号を生成する遅延回路と、を含む液体吐出ヘッド用基板であって、
前記遅延回路は、前記複数の液体吐出素子のうち第1液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の順方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第1回路と、前記複数の液体吐出素子のうち前記第1液体吐出素子群とは別の第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の逆方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第2回路と、を含み、
前記素子列において、前記第1液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子のうち1つ以上の液体吐出素子と、前記第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子のうち1つ以上の液体吐出素子と、が交互に配されていることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1回路が、前記第1液体吐出素子群に含まれるすべての液体吐出素子に前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始した後に、前記第2回路が、前記第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項3】
前記第1回路および前記第2回路は、それぞれ複数のバッファ回路を含み、
前記複数のバッファ回路のそれぞれの出力が、前記複数の液体吐出素子のうちそれぞれ対応する液体吐出素子に供給されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項4】
前記遅延回路において、前記第1回路と前記第2回路とが、直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項5】
前記第1回路の前記複数のバッファ回路のうち最後段のバッファ回路の出力が、前記第2回路に入力されることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項6】
前記遅延回路において、前記第1回路と前記第2回路とに独立して前記イネーブル信号が供給されることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項7】
前記イネーブル信号として前記第1回路に第1イネーブル信号が供給され、前記イネーブル信号として前記第2回路に第2イネーブル信号が供給され、
前記第1イネーブル信号が供給される期間が、前記第2イネーブル信号が供給される期間よりも長いことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項8】
前記複数の液体吐出素子のそれぞれに対応し、前記複数の液体吐出素子の駆動または非駆動の情報を保持する複数のメモリ素子をさらに含み、
前記複数の液体吐出素子は、前記複数の遅延信号のうち最初の遅延信号が供給される第1液体吐出素子を含み、
前記複数のメモリ素子のうち前記第1液体吐出素子に対応するメモリ素子から所定の順番で、前記複数のメモリ素子のそれぞれに前記情報が書き込まれることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項9】
前記複数のメモリ素子は、前記第1方向に沿って配され、
前記複数のメモリ素子に対して、前記順方向の順番に、前記情報が書き込まれることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド用基板。
【請求項10】
前記第1回路と前記第2回路とに、共通の前記イネーブル信号が供給されることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド用基板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッド用基板において、同時に複数の液体吐出素子を駆動すると電源線およびグラウンド線に大電流が流れる。この大電流の立ち上がりおよび立ち下がりにおいて、電源線とグラウンド線との誘導結合によって電磁ノイズが発生し、液体吐出ヘッド用基板に配されるロジック回路が誤作動を起こす可能性がある。特許文献1には、電磁ノイズを低減するために、液体吐出素子を駆動するイネーブル信号のタイミングを液体吐出素子ごとに遅延させ、電流の単位時間あたりの変化を小さくすることが示されている。また、電源線およびグラウンド線の寄生インダクタンスによって大電流が流れるとリンギングが発生し、液体吐出素子の駆動電圧が変動し、画像記録の品位が低下してしまう。リンギングの影響を抑制するために、特許文献1には、複数の液体吐出素子を駆動する順番を、1行分の画像を記録するライン時間ごとに切り替えることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-063120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電磁ノイズの低減やリンギングの影響を抑制することは、液体吐出ヘッド用基板を用いた液体吐出装置における画像記録の高品位化のために重要である。
【0005】
本発明は、電磁ノイズの低減およびリンギングの影響を抑制するのに有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板は、第1方向に沿った素子列を構成する複数の液体吐出素子と、前記複数の液体吐出素子を駆動するイネーブル信号を異なる遅延量で遅延させた複数の遅延信号を生成する遅延回路と、を含む液体吐出ヘッド用基板であって、前記遅延回路は、前記複数の液体吐出素子のうち第1液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の順方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第1回路と、前記複数の液体吐出素子のうち前記第1液体吐出素子群とは別の第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子に対して、前記第1方向の逆方向の順番に、前記複数の遅延信号から選択される遅延信号の供給を開始する第2回路と、を含み、前記素子列において、前記第1液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子のうち1つ以上の液体吐出素子と、前記第2液体吐出素子群に含まれる液体吐出素子のうち1つ以上の液体吐出素子と、が交互に配されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電磁ノイズの低減およびリンギングの影響を抑制するのに有利な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の液体吐出ヘッド用基板の構成例を示す図。
図1の液体吐出ヘッド用基板に配された遅延回路の構成例を示すブロック図。
図2の遅延回路に供給されるイネーブル信号と、遅延信号と、電源線を流れる電流および電圧と、の関係を示すタイミング図。
図1の液体吐出ヘッド用基板から液滴が吐出される順番および液滴の大小関係を示す図。
図1の液体吐出ヘッド用基板に配されたメモリ回路の構成例を示すブロック図。
図1の液体吐出ヘッド用基板におけるイネーブル信号、メモリタイミング信号、データ信号、クロック信号の関係を示すタイミング図。
図6のイネーブル信号とメモリタイミング信号との関係を説明する図。
図1の液体吐出ヘッド用基板の変形例を示す図。
図2の遅延回路の変形例を示す図。
図9の遅延回路に供給されるイネーブル信号と、遅延信号と、の関係を示すタイミング図。
図1の液体吐出ヘッド用基板から液滴が吐出される順番および液滴の大小関係を示す図。
図2の遅延回路の変形例を示す図。
図1の液体吐出ヘッド用基板の変形例を示す図。
図1の液体吐出ヘッド用基板を用いた液体吐出装置の構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴のすべてが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1~図13を参照して、本開示の実施形態による液体吐出ヘッド用基板について説明する。図1は、本実施形態の液体吐出ヘッド用基板100の構成例を示す回路図である。図1には、液体吐出ヘッド用基板100において液体吐出素子120として機能する抵抗体と、液体吐出素子120を駆動する駆動回路と、が示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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