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公開番号2024129434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038646
出願日2023-03-13
発明の名称固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01G 9/048 20060101AFI20240919BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】低背化が可能な構造を有する固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】複数のコンデンサ素子1が積層された積層体140を備える固体電解コンデンサ100であって、コンデンサ素子1は、誘電体層20を少なくとも一方の主面に有する弁作用金属基体10と、誘電体層20上に設けられ、弁作用金属基体10を陽極部31及び陰極部32に分離する分離部30と、陰極部32の誘電体層20上に設けられる固体電解質層40と、固体電解質層40上に設けられるカーボン層50と、いずれもカーボン層50上に設けられる、接着Ag層60及び陰極Ag層70と、を備え、接着Ag層60は、陰極Ag層70よりも陽極部31側においてコンデンサ素子1間に配置され、陰極Ag層70は、接着Ag層60よりも陰極部32側に配置され、接着Ag層60と陰極Ag層70はその組成が異なる、固体電解コンデンサ100。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
複数のコンデンサ素子が積層された積層体を備える固体電解コンデンサであって、
前記コンデンサ素子は、誘電体層を少なくとも一方の主面に有する弁作用金属基体と、
前記誘電体層上に設けられ、前記弁作用金属基体を陽極部及び陰極部に分離する分離部と、
前記陰極部の前記誘電体層上に設けられる固体電解質層と、
前記固体電解質層上に設けられるカーボン層と、
いずれも前記カーボン層上に設けられる、接着Ag層及び陰極Ag層と、を備え、
前記接着Ag層は、前記陰極Ag層よりも陽極部側において前記コンデンサ素子間に配置され、
前記陰極Ag層は、前記接着Ag層よりも陰極部側に配置され、
前記接着Ag層と前記陰極Ag層はその組成が異なる、固体電解コンデンサ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記接着Ag層に含まれるバインダーの量が前記陰極Ag層に含まれるバインダーの量より多い、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項3】
前記陰極Ag層の比抵抗が前記接着Ag層の比抵抗よりも低い、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項4】
前記接着Ag層が形成された領域よりも陽極部側の領域において、前記カーボン層が露出している、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項5】
前記カーボン層上に設けられた前記接着Ag層が前記分離部の上にまで延びている請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
【請求項6】
誘電体層を少なくとも一方の主面に有する弁作用金属基体の前記誘電体層上に分離部及び固体電解質層が設けられ、さらに前記固体電解質層上にカーボン層が設けられた弁作用金属基体を準備する工程と、前記カーボン層が設けられた前記弁作用金属基体の陰極部側の一部に陰極Ag層用組成物を付与して陰極Ag層を前記カーボン層上に形成する工程と、前記カーボン層が設けられた前記弁作用金属基体の前記陰極Ag層が形成された部位よりも陽極部側に接着Ag層用組成物を付与して接着Ag層を前記カーボン層上に形成する工程と、を行ってコンデンサ素子を作製する工程と、
前記コンデンサ素子同士を、前記接着Ag層を介して複数個接着して積層体を得る工程と、を行う、固体電解コンデンサの製造方法。
【請求項7】
前記陰極Ag層を前記カーボン層上に形成する工程では、前記カーボン層が設けられた前記弁作用金属基体の陰極部側の端部を含む一部を前記陰極Ag層用組成物に浸漬する、請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
【請求項8】
前記接着Ag層を前記カーボン層上に形成する工程では、前記陰極Ag層が形成された部位よりも陽極部側のカーボン層上に、ディスペンサにより前記接着Ag層用組成物を塗布する、請求項6又は7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
【請求項9】
前記陰極Ag層用組成物と前記接着Ag層用組成物の組成が異なる、請求項6又は7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、固体電解コンデンサが開示されている。
特許文献1に記載の固体電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子が積層された素子積層体を備えている。各コンデンサ素子においては、固体電解質層の少なくとも一部を覆う陰極引出層がカーボン層と導電性ペースト層を具備している。
コンデンサ素子同士は、陰極部間に介在する導電性接着剤層により並列に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/142972号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、各コンデンサ素子においてカーボン層の全面に導電性ペースト層が設けられ、導電性ペースト層の一部に導電性接着剤層が設けられている。
そのため、コンデンサ素子同士が厚さ方向に接続される部分において、[カーボン層/導電性ペースト層/導電性接着剤層/導電性接着剤層/導電性ペースト層/カーボン層]の順に層が重なった構成となる。
導電性ペースト層と導電性接着剤層は、いずれも金属を含む導電性樹脂層である。
【0005】
特許文献1に記載された構成であると、隣接する2つのコンデンサ素子のカーボン層の間に4層の導電性樹脂層が存在することになる。
しかしながら、隣接する2つのコンデンサ素子のカーボン層の間に存在する導電性樹脂層はコンデンサ素子間を接着する層であるので、コンデンサ素子間の接着の観点からはコンデンサ素子の間に1層あればよいと考えられる。
このため、特許文献1に記載の固体電解コンデンサの構成は、コンデンサ素子の間に多くの層が存在するためにその厚さが不必要に厚くなっているものといえ、さらなる低背化が図られるべきという問題があるといえる。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、低背化が可能な構造を有する固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の固体電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子が積層された積層体を備える固体電解コンデンサであって、前記コンデンサ素子は、誘電体層を少なくとも一方の主面に有する弁作用金属基体と、前記誘電体層上に設けられ、前記弁作用金属基体を陽極部及び陰極部に分離する分離部と、前記陰極部の前記誘電体層上に設けられる固体電解質層と、前記固体電解質層上に設けられるカーボン層と、いずれも前記カーボン層上に設けられる、接着Ag層及び陰極Ag層と、を備え、前記接着Ag層は、前記陰極Ag層よりも陽極部側において前記コンデンサ素子間に配置され、前記陰極Ag層は、前記接着Ag層よりも陰極部側に配置され、前記接着Ag層と前記陰極Ag層はその組成が異なる。
【0008】
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、誘電体層を少なくとも一方の主面に有する弁作用金属基体の前記誘電体層上に分離部及び固体電解質層が設けられ、さらに前記固体電解質層上にカーボン層が設けられた弁作用金属基体を準備する工程と、前記カーボン層が設けられた前記弁作用金属基体の陰極部側の一部に陰極Ag層用組成物を付与して陰極Ag層を前記カーボン層上に形成する工程と、前記カーボン層が設けられた前記弁作用金属基体の前記陰極Ag層が形成された部位よりも陽極部側に接着Ag層用組成物を付与して接着Ag層を前記カーボン層上に形成する工程と、を行ってコンデンサ素子を作製する工程と、前記コンデンサ素子同士を前記接着Ag層を介して複数個接着して積層体を得る工程と、を行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低背化が可能な構造を有する固体電解コンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、コンデンサ素子の一例を模式的に示す断面図である。
図2は、固体電解コンデンサの一例を模式的に示す斜視図である。
図3は、図2に示す固体電解コンデンサのA-A線断面図である。
図4は、接着Ag層と陰極Ag層が接している部分(図3で領域Cで示す領域)の拡大図である。
図5は、コンデンサ素子の別の一例を模式的に示す断面図である。
図6は、固体電解コンデンサの別の一例を模式的に示す斜視図である。
図7は、図6に示す固体電解コンデンサのB-B線断面図である。
図8は、分離部、固体電解質層及びカーボン層が形成された弁作用金属基体を準備する工程の一例を示す模式図である。
図9は、陰極Ag層を形成する工程の一例を示す模式図である。
図10は、接着Ag層を形成する工程の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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