TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024128601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037654
出願日2023-03-10
発明の名称駆動装置
出願人株式会社SOKEN,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B60L 53/24 20190101AFI20240913BHJP(車両一般)
要約【課題】外部充電と外部給電とのうちの少なくとも一方をより適正に実行する。
【解決手段】駆動装置は、3相コイルを有するモータと、蓄電装置と、蓄電装置からの直流電力を3相交流電力に変換してモータに供給するインバータとを備える。駆動装置は、3相コイルが接続された中性点に外部電源装置から供給される電力をモータおよびインバータによる電圧変換を伴って蓄電装置に供給する外部充電と、蓄電装置からの電力をインバータおよびモータによる電圧変換を伴って中性点を介して駆動装置の外部に供給する外部給電と、のうちの少なくとも一方の際には、インバータの3相の全てを駆動する第1モード、または、インバータの3相のうち2相を駆動する第2モードを実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
3相コイルを有するモータと、蓄電装置と、前記蓄電装置からの直流電力を3相交流電力に変換して前記モータに供給するインバータと、を備える駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記3相コイルが接続された中性点に外部電源装置から供給される電力を前記モータおよび前記インバータによる電圧変換を伴って前記蓄電装置に供給する外部充電と、前記蓄電装置からの電力を前記インバータおよび前記モータによる電圧変換を伴って前記中性点を介して前記駆動装置の外部に供給する外部給電と、のうちの少なくとも一方の際には、前記インバータの3相の全てを駆動する第1モード、または、前記インバータの前記3相のうち2相を駆動する第2モードを実行する、
駆動装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記モータに関連する情報、前記インバータに関連する情報、前記蓄電装置に関連する情報、前記中性点に関連する情報、外部環境に関連する情報、のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1モードまたは前記第2モードを実行する、
駆動装置。
【請求項3】
請求項2記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記外部電源装置から前記中性点への電力または電流に関連する供給関連値が供給閾値以下であるときには、前記第2モードでインターリーブ駆動を実行し、前記供給関連値が前記供給閾値よりも大きいときには、前記第1モードで前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項4】
請求項3記載の駆動装置であって、
前記モータと前記インバータと前記蓄電装置とに冷却媒体を循環させる冷却装置を更に備え、
前記駆動装置は、前記蓄電装置の昇温要求が行なわれている場合、前記供給関連値が前記供給閾値未満のときには、前記第1モードで前記インターリーブ駆動を実行し、前記供給関連値が前記供給閾値以上のときには、前記第2モードで前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項5】
請求項3記載の駆動装置であって、
前記モータおよび前記インバータを熱源として車両の車室内の暖房を行なう暖房装置を更に備え、
前記駆動装置は、前記車室内の暖房要求が行なわれている場合、前記供給関連値が前記供給閾値未満のときには、前記第1モードで前記インターリーブ駆動を実行し、前記供給関連値が前記供給閾値以上のときには、前記第2モードで前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項6】
請求項2ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記インバータの温度が第2温度閾値よりも高いときには、前記第1モードでインターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項7】
請求項2ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記モータの温度が第1温度閾値よりも高く且つ前記インバータの温度が第2温度閾値よりも高い場合、前記インバータが前記モータに比して熱的に厳しいときには、前記第1モードで前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項8】
請求項2ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記モータの温度が第1温度閾値よりも高いときおよび/または前記インバータの温度が第2温度閾値よりも高いときには、前記モータの温度が前記第1温度閾値以下で且つ前記インバータの温度が前記第2温度閾値以下のときに比して、前記外部電源装置から前記中性点への電力または電流を制限するように、前記外部電源装置に指示する、
駆動装置。
【請求項9】
請求項1ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記第1モードまたは前記第2モードでインターリーブ駆動を実行し、
更に、前記駆動装置は、前記第2モードでは、前記3相のうちインダクタンス値のズレが最小となる前記2相を駆動2相として前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
【請求項10】
請求項9記載の駆動装置であって、
前記モータと前記インバータと前記蓄電装置とに冷却媒体を循環させる冷却装置を更に備え、
前記駆動装置は、前記蓄電装置の昇温要求が行なわれている場合、前記第2モードでは、前記3相のうちインダクタンス値のズレが最大となる前記2相を前記駆動2相として前記インターリーブ駆動を実行する、
駆動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、3相コイルを有するモータと、蓄電装置と、蓄電装置からの直流電力を3相交流電力に変換してモータに供給するインバータと、を備える駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1の駆動装置は、3相コイルが接続された中性点に外部電源装置から供給される電力をモータおよびインバータによる電圧変換を伴って蓄電装置に供給する外部充電の際に、インバータのスイッチング素子のデューティ値を設定してインバータを制御する。また、特許文献2の駆動装置は、外部充電の際に、モータの回転子角に基づいてモータの3相電流の1つをゼロにし、モータのトルクをゼロにするための残りの2相電流を設定し、インバータを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開2020/0177014号明細書
米国特許出願公開2020/0189409号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駆動装置は、外部充電と、蓄電装置からの電力をインバータおよびモータによる電圧変換を伴ってモータの中性点を介して駆動装置の外部に供給する外部給電と、のうちの少なくとも一方の際に、常時、特許文献1のように、インバータの3相の全てを駆動する第1モードを実行する場合、モータの発熱量が大きくなる傾向がある。一方、駆動装置は、外部充電と外部給電とのうちの少なくとも一方の際に、常時、特許文献2のように、インバータの3相のうち2相を駆動する第2モードを実行する場合、インバータの発熱量が大きくなる傾向がある。これらを踏まえて、外部充電と外部給電とのうちの少なくとも一方をより適正に実行することが求められている。
【0005】
本開示の駆動装置は、外部充電と外部給電とのうちの少なくとも一方をより適正に実行することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の駆動装置は、
3相コイルを有するモータと、蓄電装置と、前記蓄電装置からの直流電力を3相交流電力に変換して前記モータに供給するインバータと、を備える駆動装置であって、
前記駆動装置は、前記3相コイルが接続された中性点に外部電源装置から供給される電力を前記モータおよび前記インバータによる電圧変換を伴って前記蓄電装置に供給する外部充電と、前記蓄電装置からの電力を前記インバータおよび前記モータによる電圧変換を伴って前記中性点を介して前記駆動装置の外部に供給する外部給電と、のうちの少なくとも一方の際には、前記インバータの3相の全てを駆動する第1モード、または、前記インバータの前記3相のうち2相を駆動する第2モードを実行する、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示の駆動装置は、3相コイルが接続された中性点に外部電源装置から供給される電力をモータおよびインバータによる電圧変換を伴って蓄電装置に供給する外部充電と、蓄電装置からの電力をインバータおよびモータによる電圧変換を伴って中性点を介して駆動装置の外部に供給する外部給電と、のうちの少なくとも一方の際には、インバータの3相の全てを駆動する第1モード、または、インバータの3相のうち2相を駆動する第2モードを実行する。これにより、駆動装置は、外部充電と外部給電とのうちの少なくとも一方をより適正に実行することができる。
【0009】
本開示の駆動装置において、前記駆動装置は、前記モータに関連する情報、前記インバータに関連する情報、前記蓄電装置に関連する情報、前記中性点に関連する情報、外部環境に関連する情報、のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1モードまたは前記第2モードを実行するものとしてもよい。こうすれば、駆動装置は、各種情報のうちの少なくとも1つに基づいて第1モードまたは第2モードを実行することができる。ここで、モータに関連する情報は、モータの温度を含む。インバータに関連する情報は、インバータの温度を含む。蓄電装置に関連する情報は、蓄電装置の温度を含む。中性点に関連する情報は、外部電源装置から中性点への電力および電流を含む。外部環境に関連する情報は、モータおよびインバータを熱源として車両の車室内の暖房を行なう暖房装置を駆動装置が備える場合、暖房要求の有無および車室内の温度を含む。
【0010】
各種情報のうちの少なくとも1つに基づいて第1モードまたは第2モードを実行する態様の本開示の駆動装置において、前記駆動装置は、前記外部電源装置から前記中性点への電力または電流に関連する供給関連値が供給閾値以下であるときには、前記第2モードでインターリーブ駆動を実行し、前記供給関連値が前記供給閾値よりも大きいときには、前記第1モードで前記インターリーブ駆動を実行するものとしてもよい。ここで、第1モードのインターリーブ駆動は、モータの3相の相電流の位相が互いに120度ずつズレるようにインバータが駆動される。例えば、第1モードのインターリーブ駆動は、インバータの3相のスイッチング素子のデューティ制御における各相のキャリア(例えば、三角波、ノコギリ波、逆ノコギリ波など)の位相を互いに120度ずつズラすことにより、モータの3相の相電流の位相を互いに120度ずつズラすものとしてもよい。第2モードのインターリーブ駆動は、モータの2相の相電流が互いに180度ズレるようにインバータが駆動される。例えば、第2モードのインターリーブ駆動は、インバータの2相のスイッチング素子のデューティ制御における各相のキャリアの位相を互いに180度ズラすことにより、モータの2相の相電流の位相を互いに180度ズラすものとしてもよい。発明者らは、実験や解析、機械学習などにより、以下のことを確認した。供給関連値が小さい場合、第1モードでインターリーブ駆動を実行するときに、第2モードでインターリーブ駆動を駆動するときに比して、モータおよびインバータを含む駆動部全体の発熱量が大きくなり、外部充電の効率が低くなる。一方、供給関連値が大きい場合、第2モードでインターリーブ駆動を実行するときに、第1モードでインターリーブ駆動を駆動するときに比して、駆動部全体の発熱量が大きくなり、外部充電の効率が低下する。これを踏まえて、駆動装置は、供給関連値が供給閾値以下であるときには、第2モードでインターリーブ駆動を実行し、供給関連値が供給閾値よりも大きいときには、第1モードでインターリーブ駆動を実行する。これにより、駆動装置は、駆動部全体の発熱量を抑制することができる。この結果、駆動装置は、外部充電を効率よく行なうことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
車両用エアー傘
2か月前
個人
設置部材
4か月前
個人
電池交換式自動車
1か月前
個人
自動車盗難防止装置
2か月前
個人
車内雨傘載置収納具
4か月前
個人
荷台雨除け装置
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
個人
キャンピングトレーラー
3か月前
株式会社タイヨー産業
補助枕
4か月前
個人
連結式、キャンピングカー
1か月前
日本精機株式会社
表示システム
26日前
個人
移動手段のミラーカバー。
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動車両
3か月前
日本精機株式会社
表示システム
4か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
25日前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
8日前
個人
全自動解除式シートベルト
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
4か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
個人
車両の座席装置
2か月前
スズキ株式会社
車両制御装置
1か月前
豊田合成株式会社
車両
8日前
株式会社ニフコ
カップホルダ
4か月前
個人
視認ペダル操作システム
3か月前
アピオ株式会社
荷物用支持具
2か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
3か月前
個人
テーブル付きハンドルガード具
3か月前
個人
セパレート型キャンピングカー
2か月前
ダイハツ工業株式会社
レバー
1か月前
株式会社コーワ
フィルター清掃装置
3か月前
続きを見る