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公開番号2024128365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037307
出願日2023-03-10
発明の名称印刷装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 29/54 20060101AFI20240913BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】キャリッジの規制状態と規制解除状態とを容易に切り換える。
【解決手段】ヘッド5と、キャリッジ4と、キャリッジ4の移動を規制する規制状態と、キャリッジ4の移動を可能にする規制解除状態と、を切り換えるロック機構部100と、ロック機構部100を規制状態と規制解除状態とで切り換える動力をロック機構部100に伝達する伝達機構112と、伝達機構112を構成する少なくとも一つの伝達歯車113に回転力を加えることが可能に構成され、伝達歯車113を回転させることで規制状態と規制解除状態とを切り換え可能な切り換え機構120と、を備え、切り換え機構120は、軸部121と、軸部121が第1方向P1に移動することで伝達歯車113に嵌合する嵌合部122と、を有し、嵌合部122が伝達歯車113に嵌合した状態で軸部121を回転させることで伝達歯車113を回転可能な印刷装置1。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
搬送される媒体に液体を吐出するヘッドと、
前記ヘッドを保持し、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向に往復移動するキャリッジと、
前記幅方向における前記キャリッジの移動を規制する規制状態と、前記幅方向における前記キャリッジの移動を可能にする規制解除状態と、を切り換えるロック機構部と、
前記ロック機構部を前記規制状態と規制解除状態とで切り換える動力を生成する駆動源と、
前記駆動源と前記ロック機構部との間に配置され、伝達歯車を含んで構成され、前記駆動源が生成した前記動力を前記ロック機構部に伝達する伝達機構と、
前記伝達歯車に前記駆動源が生成した前記動力とは異なる回転力を加えることが可能に構成され、前記伝達歯車を回転させることで前記ロック機構部の前記規制状態と前記規制解除状態とを切り換え可能な切り換え機構と、
を備え、
前記切り換え機構は、
前記伝達歯車の回転軸方向に延設される軸部と、前記軸部が前記回転軸方向に沿う第1方向に移動することで前記伝達歯車に嵌合する嵌合部と、を有し、
前記嵌合部が前記伝達歯車に嵌合した状態で前記軸部を回転させることで、前記伝達歯車を回転可能に構成されていることを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載された印刷装置において、
前記キャリッジは、前記幅方向において、前記ヘッドによって前記媒体に記録を行うことが可能な記録領域と、前記記録領域から外れた待機位置と、に移動可能であり、
前記ロック機構部は、前記キャリッジが前記待機位置に位置した状態において前記規制状態と規制解除状態とを切り換えることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記伝達歯車は、側面に前記嵌合部が嵌合される被嵌合部が形成され、
前記切り換え機構は、前記軸部の前記第1方向における先端に前記嵌合部を有し、前記軸部が前記第1方向に移動することで前記被嵌合部に前記嵌合部が嵌合することを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載された印刷装置において、
前記軸部の前記第1方向における端部は、前記第1方向に進むにつれて細くなっていることを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記切り換え機構は、前記軸部の前記第1方向とは反対の第2方向の端部に把持部を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記切り換え機構は、前記軸部を前記第1方向とは反対の第2方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記切り換え機構は、前記軸部を前記第1方向に移動させすぎることを規制する規制部を有することを特徴とする印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、様々な印刷装置が使用されている。このうち、搬送される媒体に液体を吐出するヘッドを保持し媒体の搬送方向と交差する幅方向に往復移動するキャリッジを備える印刷装置がある。例えば、特許文献1には、記録ヘッドを保持し印刷用紙の搬送方向と交差する幅方向に往復移動するキャリッジを備えるプリンターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-88399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のプリンターのような、搬送される媒体に液体を吐出するヘッドを保持し幅方向に往復移動するキャリッジを備える印刷装置においては、印刷装置の移動時などにおいてキャリッジが幅方向に移動しないようにロック機構部を有する場合がある。特許文献1のプリンターは、ロック機構部としてのキャリッジロック機構が設けられている。一般的に、ロック機構部は電源をオンしたタイミングや電源をオンにしてロック解除指示を送信したタイミングなどに伴いロックが解除されるが、例えば、電源トラブルなどが発生し電源をオンにできない場合などがあると、キャリッジを移動させることが困難な場合があった。電源をオンにできない場合にキャリッジを移動させるには、印刷装置を分解し直接歯車などを手動で回転させることや狭いスペースで工具を使用することなどが必要となり、印刷装置を損傷させる虞が発生することや作業者に大きな負荷をかけることとなる。このため、例えば、電源をオンにできない場合などにおいてもキャリッジのロック状態とロック解除状態とを容易に切り換えることが可能な構成が好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の印刷装置は、搬送される媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを保持し、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向に往復移動するキャリッジと、前記幅方向における前記キャリッジの移動を規制する規制状態と、前記幅方向における前記キャリッジの移動を可能にする規制解除状態と、を切り換えるロック機構部と、前記ロック機構部を前記規制状態と規制解除状態とで切り換える動力を生成する駆動源と、前記駆動源と前記ロック機構部との間に配置され、伝達歯車を含んで構成され、前記駆動源が生成した前記動力を前記ロック機構部に伝達する伝達機構と、前記伝達歯車に前記駆動源が生成した前記動力とは異なる回転力を加えることが可能に構成され、前記伝達歯車を回転させることで前記ロック機構部の前記規制状態と前記規制解除状態とを切り換え可能な切り換え機構と、を備え、前記切り換え機構は、前記伝達歯車の回転軸方向に延設される軸部と、前記軸部が前記回転軸方向に沿う第1方向に移動することで前記伝達歯車に嵌合する嵌合部と、を有し、前記嵌合部が前記伝達歯車に嵌合した状態で前記軸部を回転させることで、前記伝達歯車を回転可能に構成されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施例に係る印刷装置の概略図。
図1の印刷装置の側面断面図であって規制状態を表す図。
図1の印刷装置の側面断面図であって規制解除状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視図であって規制状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視図であって規制解除状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視断面図であって切り換え機構を伝達歯車に嵌合させていない状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視断面図であって切り換え機構を伝達歯車に嵌合させている状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視図であって切り換え機構を伝達歯車に嵌合させていない状態を表す図。
図1の印刷装置の斜視図であって切り換え機構を伝達歯車に嵌合させている状態を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、搬送される媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを保持し、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向に往復移動するキャリッジと、前記幅方向における前記キャリッジの移動を規制する規制状態と、前記幅方向における前記キャリッジの移動を可能にする規制解除状態と、を切り換えるロック機構部と、前記ロック機構部を前記規制状態と規制解除状態とで切り換える動力を生成する駆動源と、前記駆動源と前記ロック機構部との間に配置され、伝達歯車を含んで構成され、前記駆動源が生成した前記動力を前記ロック機構部に伝達する伝達機構と、前記伝達歯車に前記駆動源が生成した前記動力とは異なる回転力を加えることが可能に構成され、前記伝達歯車を回転させることで前記ロック機構部の前記規制状態と前記規制解除状態とを切り換え可能な切り換え機構と、を備え、前記切り換え機構は、前記伝達歯車の回転軸方向に延設される軸部と、前記軸部が前記回転軸方向に沿う第1方向に移動することで前記伝達歯車に嵌合する嵌合部と、を有し、前記嵌合部が前記伝達歯車に嵌合した状態で前記軸部を回転させることで、前記伝達歯車を回転可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、伝達歯車に回転力を加えることが可能に構成され伝達歯車を回転させることで規制状態と規制解除状態とを切り換え可能な切り換え機構を備え、切り換え機構は軸部と軸部が第1方向に移動することで伝達歯車に嵌合する嵌合部とを有し、嵌合部が伝達歯車に嵌合した状態で軸部を回転させることで伝達歯車を回転可能に構成されている。このため、ユーザーは、例えば、電源トラブルなどが発生し電源をオンにできない場合などにおいても、軸部を第1方向に移動させて回転させるだけでキャリッジの規制状態と規制解除状態とを容易に切り換えることができる。
【0009】
本発明の第2の態様の印刷装置は、第1の態様に従属する態様であって、前記キャリッジは、前記幅方向において、前記ヘッドによって前記媒体に記録を行うことが可能な記録領域と、前記記録領域から外れた待機位置と、に移動可能であり、前記ロック機構部は、前記キャリッジが前記待機位置に位置した状態において前記規制状態と規制解除状態とを切り換えることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、キャリッジは幅方向において記録領域と待機位置とに移動可能であり、ロック機構部はキャリッジが待機位置に位置した状態において規制状態と規制解除状態とを切り換える。このような構成とすることで、所望の待機位置にキャリッジを確りと固定することが可能になり、例えば、規制状態においてキャリッジの幅方向における移動を効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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