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公開番号2024128281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037183
出願日2023-03-10
発明の名称デバッグ装置、デバッグシステム、デバッグ方法及びデバッグプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 11/36 20060101AFI20240913BHJP(計算;計数)
要約【課題】フォールトトレラントサーバにおいて、片系でデバッグを実施し、デバッグを実施しない方で業務を継続することを可能にする。
【解決手段】デバッグ装置は、同期して動作するシステムの各々のメモリのデバッグ領域に、デバッグされるプログラムの中でブレークポイントが設定される命令を含む部分を読み出し、前記同期して動作するシステムのうちのデバッグに用いられるシステムにおいて前記命令をブレークポイント命令で書き換え、前記デバッグ領域のページアウトを抑制するように構成された設定部と、ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの同期を解除するように構成された例外処理部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
デバッグ装置であって、
同期して動作するシステムの各々のメモリのデバッグ領域に、デバッグされるプログラムの中でブレークポイントが設定される命令を含む部分を読み出し、前記同期して動作するシステムのうちのデバッグに用いられるシステムにおいて前記命令をブレークポイント命令で書き換え、前記デバッグ領域のページアウトを抑制するように構成された設定部と、
ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの同期を解除するように構成された例外処理部と、
を備えるデバッグ装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記例外処理部は、ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの入出力モジュールの二重化を維持する、請求項1に記載のデバッグ装置。
【請求項3】
前記例外処理部は、ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの入出力モジュールをシステムごとに切り離す、請求項1に記載のデバッグ装置。
【請求項4】
同期を解除した後、前記同期して動作するシステムのうちの前記デバッグに用いられるシステム以外のシステムをマスタにして前記デバッグに用いられるシステムを組み込むことによって同期させるように構成された復帰処理部をさらに備える、請求項1に記載のデバッグ装置。
【請求項5】
前記設定部はデバッグ端末によって制御される、請求項1に記載のデバッグ装置。
【請求項6】
フォールトトレラントサーバと、
請求項1から5のいずれか一項に記載のデバッグ装置と、
を備えるデバッグシステム。
【請求項7】
デバッグ方法であって、
同期して動作するシステムの各々のメモリのデバッグ領域に、デバッグされるプログラムの中でブレークポイントが設定される命令を含む部分を読み出し、前記同期して動作するシステムのうちのデバッグに用いられるシステムにおいて前記命令をブレークポイント命令で書き換え、前記デバッグ領域のページアウトを抑制するステップと、
ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの同期を解除するステップと、
を有するデバッグ方法。
【請求項8】
同期して動作するシステムの各々のメモリのデバッグ領域に、デバッグされるプログラムの中でブレークポイントが設定される命令を含む部分を読み出し、前記同期して動作するシステムのうちのデバッグに用いられるシステムにおいて前記命令をブレークポイント命令で書き換え、前記デバッグ領域のページアウトを抑制するように構成された設定部、および
ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの同期を解除するように構成された例外処理部、
としてコンピュータを機能させるためのデバッグプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デバッグ装置、デバッグシステム、デバッグ方法及びデバッグプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザがデバッグを行う場合、サーバのレジスタ、スタック、メモリデータ等のデバッグ情報を得るために、業務AP、あるいはOS、ドライバ等にブレークポイントを設定し、設定したブレークポイントで業務APないしはシステム全体を止める必要がある。
【0003】
一方、システム全体が止まることを防止するように構成されたサーバ、すなわち、構成部品の一部が故障しても正常に処理を続行するサーバとしてフォールトトレラント(Fault-Tolerant(FT))サーバがある。フォールトトレラントサーバとはハードウェアの部品を二重化し、障害発生時にもシステムが停止することのない仕組みを備えた非常に可用性が高いサーバである。
【0004】
FTサーバは可用性のためにシステムが二重化されており、両方のシステムのメモリの内容を同一にした上で、各システムのプロセッサをクロック単位で同期させて冗長化させるロックステップ技術により、両方のシステムで全く同じ動作をしている。これにより、故障発生時には対象となるCPUサブシステムを論理的に切り離し、正常な方で動作を続行させることができる。
【0005】
しかし、通常の手段ではFTサーバの片方のシステムのみにブレークポイントを設定するといった操作ができないため、デバッグを行うためにブレークポイントを設定した場合、FTサーバの両方のシステムを止める必要がある。すなわち、二重化されているFTサーバにおいては、両系のプロセッサとメモリをクロック単位で同期させて冗長化させるロックステップ技術により、両系切り離し後であっても片系のみブレークポイントで停止するような運用はできない。そのため、汎用サーバと同様に、デバッグのためにブレークポイントを設定した際は業務APないしはシステム全体を止める必要があった。
【0006】
関連技術には、ファイルの再配置を行うときにスワップアウトを禁止するもの(特許文献1)、FTサーバの同期ずれなどの原因を調査するために両系のCPUの情報を外部にある1台のデバッガで確認するもの(特許文献2)、FTサーバの同期を解除して2つのシステムに分割し、一方で業務を継続し、もう一方でバックアップを採取することで、業務に影響を与えることなく、バックアップの採取を行うもの(特許文献3)、プログラムに設定されたブレークポイントを監視し、所定の条件が満たされる場合、プログラムの実行を停止するもの(特許文献4)、FTサーバの同期を意図的に一時的に解除することで、それぞれ独立して動作する2つのシステムに分割するもの(特許文献5)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭62-245445号公報
特許5477725号公報
特開2013-206052号公報
特開2013-206061号公報
特開2022-036778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
FTサーバにおいて二重化されているシステムは両系とも同じ動作をしているため、本来デバッグを実施するのは片方のシステムのみで十分であり、デバッグを実施しない方のシステムで業務を継続できるはずである。しかし、上述の理由によりそうした運用ができないことが課題だった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、デバッグ装置、デバッグシステム、デバッグ方法及びデバッグプログラムを提供する。
【0010】
また、本発明の第一の態様は、デバッグ装置が、同期して動作するシステムの各々のメモリのデバッグ領域に、デバッグされるプログラムの中でブレークポイントが設定される命令を含む部分を読み出し、前記同期して動作するシステムのうちのデバッグに用いられるシステムにおいて前記命令をブレークポイント命令で書き換え、前記デバッグ領域のページアウトを抑制するように構成された設定部と、
ブレークポイント例外が発生したとき、前記同期して動作するシステムの同期を解除するように構成された例外処理部と、
を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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