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公開番号2024128261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037146
出願日2023-03-10
発明の名称タイヤ用ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240913BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐摩耗性、ウェット性能、および低転がり抵抗性を維持向上し、これらをバランスよく高度に両立させたタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下配合したタイヤ用ゴム組成物であって、前記熱可塑性樹脂が、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成され、前記熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率が0%以上5%未満、軟化点が80℃以上160℃以下、且つ、数平均分子量Mnが1100以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下配合したタイヤ用ゴム組成物であって、前記熱可塑性樹脂が、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成され、前記熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率が0%以上5%未満、軟化点が80℃以上160℃以下、且つ、数平均分子量Mnが1100以下であることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記イソプレン系ゴムが天然ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ジエン系ゴムのガラス転移温度Tg
A
と前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度Tg
B
との差(Tg
B
-Tg
A
)が120℃以上200℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
の関係を満たす
【請求項4】
更に、炭素数8~24の脂肪酸由来のグリセリンモノ脂肪酸エステルを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、水添C9系石油樹脂、水添C5/C9系石油樹脂、水添ジシクロペンタジエン系樹脂および水添C9/ジシクロペンタジエン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂に加え、前記熱可塑性樹脂と相違する他の熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率および前記他の熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率の加重平均が0%を超え5%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に乗用車用タイヤのトレッド部に用いるタイヤ用ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗用車用タイヤのトレッド部に使用されるタイヤ用ゴム組成物には、スチレンブタジエンゴム(SBR)を主体とする配合が採用されてきた。しかしながら、近年、環境保護の観点から、天然ゴム(NR)を主体とする配合を採用することが検討されている(例えば、特許文献1を参照)。即ち、従来用いられていたスチレンブタジエンゴム(合成ゴム)は再生ゴムとして利用することが困難であるが、これを再生可能材料である天然ゴムに切り替えることで、タイヤ(ゴム組成物)中に占める再生可能原料やリサイクル原料の比率を高くし、環境負荷を低減することが可能になる。
【0003】
しかしながら、スチレンブタジエンゴムを単純に天然ゴムに置き換えただけでは、乗用車用タイヤのトレッド部として求められる性能を十分に得られない虞があった。例えば、天然ゴムはスチレンブタジエンゴムに比べてガラス転移温度が低い傾向があり、また他のポリマーや配合剤との相溶性が相違するため、天然ゴム主体のゴム組成物に切り替えると、トレッドゴムに求められる耐摩耗性、ウェット性能および低転がり抵抗性等の性能に影響を及ぼすという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6092986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、耐摩耗性、ウェット性能および低転がり抵抗性を維持向上し、これらをバランスよく高度に両立するようにしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下配合したタイヤ用ゴム組成物であって、前記熱可塑性樹脂が、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成され、前記熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率が0%以上5%未満、軟化点が80℃以上160℃以下、且つ、数平均分子量Mnが1100以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムを主体としたジエン系ゴムに、上述の特性を有する熱可塑性樹脂を配合したので、イソプレン系ゴムと熱可塑性樹脂との相溶性を向上させ、耐摩耗性、ウェット性能および低転がり抵抗性を従来レベル以上に維持向上することができる。特に、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成された熱可塑性樹脂の芳香族プロトン含有率を0%以上5%未満にすることにより、イソプレン系ゴムとの相溶性が向上し、耐摩耗性および低転がり抵抗性のバランスを向上することができる。
【0008】
また、イソプレン系ゴムが天然ゴムであることが好ましい。さらに、ジエン系ゴムのガラス転移温度Tg
A
と前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度Tg
B
との差(Tg
B
-Tg
A
)が120℃以上200℃以下であるとよい。
【0009】
タイヤ用ゴム組成物は、更に、炭素数8~24の脂肪酸由来のグリセリンモノ脂肪酸エステルを含むとよく、シリカの分散性を改良し、低転がり抵抗性をいっそう優れたものにすることができる。
【0010】
熱可塑性樹脂は、水添C9系石油樹脂、水添C5/C9系石油樹脂、水添ジシクロペンタジエン系樹脂および水添C9/ジシクロペンタジエン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つであるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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