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公開番号
2024127001
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023035817
出願日
2023-03-08
発明の名称
検査装置及び検査方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝インフラシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人iX
主分類
G01N
29/32 20060101AFI20240912BHJP(測定;試験)
要約
【課題】検出精度を向上できる検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、検査装置は、素子部及び搬送部を含む。素子部は、第1周期Tpを有する複数の第1バースト波を含む第1超音波を送信可能な第1送信素子と、第1周期Tpを有する複数の第2バースト波を含む第2超音波を送信可能な第2送信素子と、第1超音波が入射する第1受信素子と、第2超音波が入射する第2受信素子と、を含む。第1受信素子と第2受信素子との間の第1距離L1(m)、複数の第1信号の1つと、複数の第2信号の1つと、の第1時間差Δt1(s)、空間における第1超音波及び第2超音波の伝搬速度vx(m/s)、第1周期Tp(s)、及び、第1時間幅Tw(s)は、n×Tp+Tw/4 < Δt1+L1/vx < (n+1)×Tp-Tw/4を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1周期Tpを有する複数の第1バースト波を含む第1超音波を送信可能な第1送信素子と、
前記第1周期Tpを有する複数の第2バースト波を含む第2超音波を送信可能な第2送信素子と、
前記第1超音波が入射する第1受信素子と、
前記第2超音波が入射する第2受信素子と、
を含む素子部と、
前記第1送信素子と前記第1受信素子との間、及び、前記第2送信素子と前記第2受信素子との間の空間中を第1方向に沿って検査対象を搬送可能な搬送部と、
を備え、
前記第1送信素子から前記第1受信素子への第2方向は、前記第1方向と交差し、
前記第1受信素子は、前記第1超音波に応じた第1受信信号を出力可能であり、
前記第2受信素子は、前記第2超音波に応じた第2受信信号を出力可能であり、
前記第1受信信号は、前記複数の第1バースト波にそれぞれ対応する複数の第1信号を含み、前記複数の第1信号の1つは、第1時間幅Twを有し、
前記第2受信信号は、前記複数の第2バースト波にそれぞれ対応する複数の第2信号を含み、前記複数の第2信号の1つは、前記第1時間幅Twを有し、
前記第1受信素子と前記第2受信素子との間の第1距離L1(m)、前記複数の第1信号の1つと、前記複数の第2信号の1つと、の第1時間差Δt1(s)、前記空間における前記第1超音波及び前記第2超音波の伝搬速度vx(m/s)、前記第1周期Tp(s)、及び、前記第1時間幅Tw(s)は、
n×Tp+Tw/4 < Δt1+L1/vx < (n+1)×Tp-Tw/4
を満たし、
前記nは、0以上の整数である、検査装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記nは、0または1である、請求項1記載の検査装置。
【請求項3】
前記第1送信素子から前記第2送信素子への第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差した、請求項1に記載の検査装置。
【請求項4】
前記第1送信素子の前記第1方向における位置は、前記第2送信素子の前記第1方向における位置と異なる、請求項1~3のいずれか1つに記載の検査装置。
【請求項5】
前記素子部は、複数の前記第2送信素子、及び、複数の前記第2受信素子を含み、
前記複数の第2受信素子の1つは、前記複数の第2受信素子のうちで前記第1受信素子に最も近く、
前記第1距離L1は、前記第1受信素子と、前記複数の第2受信素子の前記1つと、の間の距離であり、
前記複数の第2受信素子の前記1つに、前記複数の第2送信素子の1つから送信された前記第2超音波が入射する、請求項1または2に記載の検査装置。
【請求項6】
前記素子部は、第1列を含み、
前記第1列は、前記第1送信素子及び前記複数の第2送信素子を含み、
前記複数の第2送信素子は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿って並ぶ、請求項5に記載の検査装置。
【請求項7】
前記素子部は、第1列及び第2列を含み、
前記第1列から前記第2列への方向は、前記第1方向に沿い、
前記第1列は、前記第1受信素子、及び、前記複数の第2受信素子の一部を含み、
前記複数の第2受信素子の前記一部は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿って並び、
前記第2列は、前記複数の第2受信素子の別の一部を含み、
前記複数の第2受信素子の前記別の一部は、前記第3方向に沿って並ぶ、請求項5に記載の検査装置。
【請求項8】
前記素子部は、
前記第1周期Tpを有する複数の第3バースト波を含む第3超音波を送信可能な第3送信素子と、
前記第3超音波が入射する第3受信素子と、
をさらに含み、
前記第3受信素子は、前記第3超音波に応じた第3受信信号を出力可能であり、
前記第3受信信号は、前記複数の第3バースト波にそれぞれ対応する複数の第3信号を含み、前記複数の第3信号の1つは、前記第1時間幅Twを有し、
前記第2受信素子と前記第3受信素子との間の第2距離L2(m)、前記複数の第2信号の1つと、前記複数の第3信号の1つと、の第2時間差Δt2(s)、前記伝搬速度vx(m/s)、前記第1周期Tp(s)、及び、前記第1時間幅Tw(s)は、
m×Tp+Tw/4 < Δt2+L2/vx < (m+1)×Tp-Tw/4
を満たし、
前記mは、0以上の整数である、請求項1に記載の検査装置。
【請求項9】
第1周期Tpを有する複数の第1バースト波を含む第1超音波を送信可能な複数の第1送信素子と、
前記第1超音波が入射する複数の第1受信素子と、
を含む素子部と、
前記複数の第1送信素子と前記複数の第1受信素子との間の空間中を第1方向に沿って検査対象を搬送可能な搬送部と、
を備え、
前記複数の第1受信素子のそれぞれは、前記第1超音波に応じた第1受信信号を出力可能であり、
前記第1受信信号は、前記複数の第1バースト波にそれぞれ対応する複数の第1信号を含み、
前記複数の第1信号の1つは、第1時間幅Twを有し、
前記複数の第1送信素子の1つと、前記複数の第1送信素子の別の1つと、の間の第1距離L1(m)、前記空間における前記第1超音波の伝搬速度vx(m/s)、前記第1周期Tp(s)、及び、前記第1時間幅Tw(s)は、
n×Tp+Tw/4 < L1/vx < (n+1)×Tp-Tw/4
を満たし、
前記複数の第1送信素子の前記別の1つは、前記複数の第1送信素子のうちで、前記複数の第1送信素子の前記1つの隣であり、
前記nは、0以上の整数である、検査装置。
【請求項10】
前記複数の第2送信素子の1つから前記複数の第2送信素子の別の1つへの第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差し、
前記複数の第2送信素子の前記別の1つは、前記複数の第2送信素子の前記1つの隣であり、
前記複数の第2送信素子の前記1つに供給される第2駆動信号の位相は、前記複数の第2送信素子の前記別の1つに供給される別の第2駆動信号の位相に対してシフトしている、請求項1に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、検査装置及び検査方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば超音波などを用いた検査装置がある。検出精度の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-42612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、検出精度を向上できる検査装置及び検査方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、検査装置は、素子部及び搬送部を含む。前記素子部は、第1周期Tpを有する複数の第1バースト波を含む第1超音波を送信可能な第1送信素子と、前記第1周期Tpを有する複数の第2バースト波を含む第2超音波を送信可能な第2送信素子と、前記第1超音波が入射する第1受信素子と、前記第2超音波が入射する第2受信素子と、を含む。前記搬送部は、前記第1送信素子と前記第1受信素子との間、及び、前記第2送信素子と前記第2受信素子との間の空間中を第1方向に沿って検査対象を搬送可能である。前記第1送信素子から前記第1受信素子への第2方向は、前記第1方向と交差する。前記第1受信素子は、前記第1超音波に応じた第1受信信号を出力可能である。前記第2受信素子は、前記第2超音波に応じた第2受信信号を出力可能である。前記第1受信信号は、前記複数の第1バースト波にそれぞれ対応する複数の第1信号を含む。前記複数の第1信号の1つは、第1時間幅Twを有する。前記第2受信信号は、前記複数の第2バースト波にそれぞれ対応する複数の第2信号を含む。前記複数の第2信号の1つは、前記第1時間幅Twを有する。前記第1受信素子と前記第2受信素子との間の第1距離L1(m)、前記複数の第1信号の1つと、前記複数の第2信号の1つと、の第1時間差Δt1(s)、前記空間における前記第1超音波及び前記第2超音波の伝搬速度vx(m/s)、前記第1周期Tp(s)、及び、前記第1時間幅Tw(s)は、n×Tp+Tw/4 < Δt1+L1/vx < (n+1)×Tp-Tw/4を満たす。前記nは、0以上の整数である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図2は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的側面図である。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図9(a)及び図9(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る検査装置の動作を例示する模式図である。
図12(a)及び図12(b)は、第1実施形態に係る検査装置の一部を例示する模式的断面図である。
図13(a)及び図13(b)は、第2実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図14(a)及び図14(b)は、第2実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図15は、第3実施形態に係る検査方法を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的平面図である。
図2は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式的側面図である。
図3(a)、図3(b)、図4(a)、図4(b)、図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図1(a)、図1(b)、図2に示すように、実施形態に係る検査装置110は、素子部10E及び搬送部60を含む。検査装置110は、制御部70を含んで良い。
【0009】
図1(a)及び図1(b)に示すように、素子部10Eは、第1送信素子11、第2送信素子12、第1受信素子21及び第2受信素子22を含む。
【0010】
第1送信素子11は、第1超音波11wを送信可能である。第2送信素子12は、第2超音波12wを送信可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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