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公開番号2024126752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035353
出願日2023-03-08
発明の名称軌条車両
出願人株式会社日立製作所,東海旅客鉄道株式会社
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類B61D 17/18 20060101AFI20240912BHJP(鉄道)
要約【課題】膜体を側膜や天井膜に備えて軌条車両の軽量化を促進できることに加えて、広い車内空間を確保するとともに、汚損や摩擦痕等の発生を抑制できる軌条車両を提供する。
【解決手段】床部を備えた台枠と、前記台枠の幅方向の両端部に側構体の長手方向に沿って立設されるとともに窓部を有する側構体と、前記側構体の車内側の面に沿って備えられる側膜と、を有する軌条車両において、前記側膜は、前記窓部に対応する部位に窓開口部を有し、前記窓開口部の周縁部を前記側構体に向けて押圧する窓キセ部が設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
床部を備えた台枠と、
前記台枠の幅方向の両端部に長手方向に沿って立設されるとともに窓部を有する側構体と、
前記側構体の車内側の面に沿って備えられる側膜と、
を有する軌条車両において、
前記側膜は、前記窓部に対応する部位に窓開口部を有し、
前記窓開口部の周縁部を前記側構体に向けて押圧する窓キセ部が設けられること、
を特徴とする軌条車両。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載の軌条車両において、
前記床部に載置されるとともに肘掛部を有する座席をさらに有し、
前記側膜は、前記肘掛部に対応する部位に肘掛開口部を有し、
前記肘掛開口部の周縁部を前記側構体に向けて押圧する肘掛キセ部が設けられること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項2に記載の軌条車両において、
前記肘掛部の上面と、前記肘掛キセ部の下部の面とが、ほぼ連続すること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項3に記載の軌条車両において、
前記側構体の長手方向に交差する断面形状が前記軌条車両の車内側から車外側に膨らむ形態であること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項4に記載の軌条車両において、
前記側膜の上端縁が前記側構体の上端部に固定されるとともに、前記側膜の下端縁が前記側構体の下端部に固定されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項6】
請求項5に記載の軌条車両において、
前記側膜の前記上端縁または前記下端縁のいずれか一方は、弾性体を介して前記側構体に接続されるとともに前記側膜に張力が付加されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項7】
請求項6に記載の軌条車両において、
前記側膜の上端部が、前記側構体の上部に固定される荷棚に接続されること、
を特徴とする軌条車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
敷設された軌道に沿って運行される軌条車両は、一般的に、床面をなす台枠と、台枠の長手方向の両端部に立設される妻構体と、台枠の幅方向の両端部に立設される側構体と、妻構体および屋根構体の上端部に載置される屋根構体からなる6面体の軌条車両構体を有する。台枠の上面には上床が備えられ、この上床の上面に座席等が備えられる。側構体および屋根構体の車内側には、断熱材や遮音材が備えられ、これら断熱材や遮音材を覆う態様でそれぞれ側材と天井材などの内装材が備えられ、快適な車内環境を提供している。
【0003】
特許文献1に、部品点数を削減するとともに、側構体および屋根構体と内装材との位置決め作業に係わる製作工数を低減でき、軽量な内装材を有する軌条車両が開示されている。かかる軌条車両は、台枠と、台枠の上面に備えられるとともに床部をなす上床と、台枠の幅方向の端部に立設される側構体と、側構体の上端部に載置される屋根構体と、を有し、側構体の車内側に備えられる側膜と、屋根構体の車内側に備えられる天井膜と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-214269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記軌条車両によれば、側構体の車内側に備えられる内装材としての機能を備える側膜と、屋根構体の車内側に備えられる内装材としての機能を備える天井膜と、を備えることにより、部品点数の削減および軽量化に寄与することができる。
【0006】
しかしながら、一般的に側構体のレール方向に交差する断面形状は、車内側から車外側に少し膨らむ形態である。このため、側構体の上部に側膜の上端縁を固定して、側構体の下部にその下端縁を固定した場合、側膜の高さ方向の中央部は側構体の車内側の面に沿わないで、軌条車両の車内の幅方向の中央部に向かってせり出すことにより、利用可能な車内空間が小さくなるという懸念がある。さらに、軽量化に優れる膜体は、不燃性や通気性や柔軟性を備え軽量性に優れるものの、乗客等が頻繁に触れると汚損したり摩擦痕が付いたりしやすい傾向がある。
【0007】
本発明は、膜体を側膜や天井膜に備えて軌条車両の軽量化を促進できることに加えて、広い車内空間を確保するとともに、汚損や摩擦痕等の発生を抑制できる軌条車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、代表的な本発明の軌条車両の一つは、
床部を備えた台枠と、
前記台枠の幅方向の両端部に長手方向に沿って立設されるとともに窓部を有する側構体と、
前記側構体の車内側の面に沿って備えられる側膜と、
を有する軌条車両において、
前記側膜は、前記窓部に対応する部位に窓開口部を有し、
前記窓開口部の周縁部を前記側構体に向けて押圧する窓キセ部が設けられることにより達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、膜体を側膜や天井膜に備えて軌条車両の軽量化を促進できることに加えて、広い車内空間を確保するとともに、汚損や摩擦痕等の発生を抑制できる軌条車両を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、鉄道車両の側面図である。
図2は、鉄道車両の長手方向に交差する断面図(図1のA-A断面図)である。
図3は、鉄道車両の側構体と側内装部、及び座席の長手方向に交差する断面図(図2のB部の拡大図)である。
図4は、鉄道車両の幅方向の中央部の中心線Fから鉄道車両の側構体の車内側の面を見た図(図2、3のC矢視図)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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