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公開番号2024126703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035274
出願日2023-03-08
発明の名称塔状構造物の倒壊方法
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E04G 23/08 20060101AFI20240912BHJP(建築物)
要約【課題】塔状構造物をより安全に倒壊させることができる塔状構造物の倒壊方法を提供する。
【解決手段】塔状構造物の倒壊方法では、塔状構造物の柱のうち少なくとも倒壊側最前列の柱以外の柱(5R)を完全に切断し、かつ、完全切断される当該柱(5R)の少なくとも一部については倒壊側から見てV字形又は逆V字形の切断部が形成されるように切断して切断部上方の切断面が切断部下方の切断面上に乗るようにする。その後、塔状構造物の上部に取り付けられた引き倒しワイヤを引っ張って塔状構造物を倒壊させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
塔状構造物の倒壊方法であって、
塔状構造物の柱のうち少なくとも倒壊側最前列の柱以外の柱を倒壊起点部で完全に切断し、かつ、完全切断される当該柱の少なくとも一部については倒壊側から見てV字形又は逆V字形の切断部が形成されるように切断して切断部上方の切断面が切断部下方の切断面上に乗るようにし、
前記塔状構造物の上部に取り付けられた引き倒しワイヤを引っ張って前記塔状構造物を倒壊させる、塔状構造物の倒壊方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記倒壊側最前列の前記柱以外の前記柱の完全切断時に、前記倒壊側最前列の前記柱を、前記塔状構造物の倒壊側に一部切断されない部分を残しつつ前記倒壊起点部で部分切断する、請求項1に記載の塔状構造物の倒壊方法。
【請求項3】
前記倒壊側最前列の前記柱以外の前記柱の切断の前又は後に、前記塔状構造物の前記上部の反倒壊側に支持ワイヤの一端を取り付け、かつ、前記支持ワイヤの他端を下方に延ばして固定しておき、
前記引き倒しワイヤを引っ張って前記塔状構造物を倒壊させる直前に前記支持ワイヤの固定を解除する、請求項2に記載の塔状構造物の倒壊方法。
【請求項4】
前記引き倒しワイヤは、一本のワイヤの両端が前記塔状構造物の前記上部に取り付けられ、かつ、当該ワイヤの中央部が倒壊側に延ばされて滑車が取り付けられて構成されており、
前記引き倒しワイヤを引っ張って前記塔状構造物を倒壊させる際には、前記滑車を介して前記引き倒しワイヤによって前記塔状構造物の前記上部を引っ張る、請求項1又は2に記載の塔状構造物の倒壊方法。
【請求項5】
前記滑車が金属板又は金属棒に取り付けられており、前記引き倒しワイヤを引っ張って前記塔状構造物を倒壊させる際には、前記金属板又は前記金属棒を掴んだ重機車両によって前記引き倒しワイヤを引っ張る、請求項4に記載の塔状構造物の倒壊方法。
【請求項6】
前記倒壊側最前列の前記柱以外の前記柱がH形鉄骨柱であり、当該H形鉄骨柱の一対のフランジをV字形又は逆V字形に切断すると共に、一対の前記フランジの切断部の頂点をつなぐように当該H形鉄骨柱のウェブを水平に切断する、請求項1に記載の塔状構造物の倒壊方法。
【請求項7】
前記倒壊側最前列の前記柱以外の前記柱が鉄筋コンクリート柱であり、当該鉄筋コンクリート柱のコンクリート部分をV字形又は逆V字形に切断すると共に、内部の全ての垂直に延在する鉄筋を切断する、請求項1に記載の塔状構造物の倒壊方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塔状構造物の倒壊方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
塔状構造物の解体方法はいくつか考えられる。上部から順に解体して順次地上に降ろす方法は、工期が長くなるという問題がある。あるいは、大型クレーンで塔状構造物全体を持ち上げつつその最下部を切断した後に地上に寝かせる方法でも、塔状構造物を持ち上げられるような大型クレーンを設置できる環境が必要である。一方、塔状構造物を倒壊させて地上で解体する方法もある。倒壊後に地上に横たわった塔状構造物を解体できるため、工期を短縮できるという利点がある。下記特許文献1は、塔状構造物ではないが壁体を倒壊させる方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭52-154223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1の方法も含めて、構造物の倒壊時には構造物の柱を水平に部分切断又は完全切断して、構造物を倒壊しやすくすることが行われている。しかし、柱を切断するため倒壊させるまで不安定にならないようにする必要がある。特に、塔状構造物は、重心が高く、風などの影響も受けやすいため、倒壊させるまで不安定にならないようにすることは重要である。
【0005】
従って、本発明の目的は、塔状構造物をより安全に倒壊させることのできる塔状構造物の倒壊方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る塔状構造物の倒壊方法では、塔状構造物の柱のうち少なくとも倒壊側最前列の柱以外の柱を完全に切断し、かつ、完全切断される当該柱の少なくとも一部については倒壊側から見てV字形又は逆V字形の切断部が形成されるように切断して切断部上方の切断面が切断部下方の切断面上に乗るようにし、前記塔状構造物の上部に取り付けられた引き倒しワイヤを引っ張って前記塔状構造物を倒壊させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、塔状構造物をより安全に倒壊させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る塔状構造物の倒壊方法を行う建屋の斜視図である。
上記塔状構造物の柱の配置と当該柱へのワイヤの設置状態を示す断面図である。
鉄骨柱(倒壊側最前列以外)の切断形態を示す斜視図である。
鉄骨柱(倒壊側最前列)の切断形態を示す斜視図である。
引き倒しワイヤの保持形態を示す平面図である。
上記実施形態の変形例に係る鉄筋コンクリート柱(倒壊側最前列以外)の切断形態を示す斜視図である。
上記変形例に係る鉄筋コンクリート柱(倒壊側最前列)の切断形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態に係る塔状構造物の倒壊方法について、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1~図4に示されるように、本実施形態の塔状構造物1の下部は建屋2の一部として構成されており、その上部が建屋2の屋上から上方に向けて立設されている。ここでは、屋上から上方に突出している塔状構造物1の上部を地上へと倒壊させて地上で解体する。即ち、塔状構造物1の屋上の高さレベルが倒壊起点部3となる。
(【0011】以降は省略されています)

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