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公開番号2024126448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034829
出願日2023-03-07
発明の名称蓋付き容器
出願人アスベル株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 43/16 20060101AFI20240912BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】簡易な操作で蓋を開くことができるとともに、手を備えることなく蓋が開いた状態を維持でき、且つ、蓋の開閉に伴う構成部品の損傷・変形を抑制することができる蓋付き容器を提供する。
【解決手段】蓋付き容器1は、容器本体10と、蓋14と、弾性部材12と、を備える。蓋14は、容器本体10に対して回動可能であって、容器本体10の開口を閉じる閉姿勢と、開口を開ける開姿勢との間で姿勢変化可能である。弾性部材12は、容器本体10と蓋14との間に連設され、蓋14が開姿勢となる方向に弾性付勢力を付与する。容器本体10は係合爪部10hを有し、蓋14は被係合部14fを有する。第1中心軸Ax10廻りにレバー11が回動することで、蓋14は容器本体10の開口縁10bに沿ってX方向にスライド移動され、これにより係合爪部10hと被係合部14fとの係合状態が解除されて蓋14が開姿勢となる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
蓋付き容器であって、
粒状物または液状物を収容可能な収容空間を有する容器本体と、
前記容器本体の開口を閉じる閉姿勢と、前記開口を開ける開姿勢との間で前記容器本体に対して蓋回転軸を中心として回動可能に取り付けられた蓋と、
前記容器本体と前記蓋との間に設けられ、前記蓋が開姿勢となる方向に弾性付勢力を付与する弾性部材と、
を備え、
前記容器本体および前記蓋の一方は、係合部を有し、前記容器本体および前記蓋の他方は、前記蓋が閉姿勢に位置する状態で前記弾性部材の弾性付勢力に抗して前記蓋が閉姿勢に維持されるように前記係合部と係合する被係合部を有し、
前記蓋付き容器は、前記蓋回転軸を中心として前記蓋が回動可能となり、かつ、前記係合部と前記被係合部との係合を解除する解除方向に前記蓋が変位可能となるように前記蓋を支持した状態で前記容器本体に対して変位可能に取り付けられた支持部材を、さらに備える、
蓋付き容器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記支持部材は、前記蓋回転軸から前記蓋回転軸を中心とする径方向に離間して配置された部材回転軸を中心として前記容器本体に回動可能に取り付けられている、
請求項1に記載の蓋付き容器。
【請求項3】
前記容器本体は、1の側壁における外面に設けられ、ユーザが把持可能な取手を有し、
前記支持部材は、前記取手の上方に配置されている、
請求項2に記載の蓋付き容器。
【請求項4】
前記支持部材は、前記蓋が前記開姿勢にある状態において、前記係合部と前記被係合部とが互いに係合する係合位置と、前記係合部と前記被係合部との係合が解除された解除位置との間で前記容器本体に対して変位可能であり、
前記弾性部材は、前記蓋が開姿勢となる方向に前記蓋を付勢する蓋付勢部と、前記係合位置へ向けて前記支持部材を付勢する部材付勢部と、を有する、
請求項2または請求項3に記載の蓋付き容器。
【請求項5】
前記弾性部材は、
板状のゴム部材を用いて前記蓋付勢部と前記部材付勢部とが一体形成されており、
前記弾性部材の一端部である前記部材付勢部の端部が前記容器本体に取り付けられ、前記弾性部材の他端部である前記蓋付勢部の端部が前記蓋に取り付けられ、
前記支持部材が前記係合位置にある状態において、前記蓋付勢部と前記部材付勢部とが前記蓋付勢部と前記部材付勢部との連続箇所を中心にU字状に屈曲された屈曲姿勢と、前記支持部材が前記解除位置にある状態において、前記蓋部材の端部と前記部材付勢部の端部とが前記連続箇所を中心に前記屈曲姿勢よりも伸び広がった伸張姿勢との間で姿勢変化可能に設けられている、
請求項4に記載の蓋付き容器。
【請求項6】
前記蓋回転軸は、前記蓋が前記閉姿勢にある状態において、前記部材回転軸の真上の位置、または、前記真上の位置に対して前記部材回転軸が延びる方向と直交する水平方向における一方向に離れた位置に配置され、
前記係合部および前記被係合部は、前記部材回転軸が延びる方向と直交する前記水平方向の前記一方向とは反対向きに相対移動されることで前記係合が解除される、
請求項2または請求項3に記載の蓋付き容器。
【請求項7】
前記支持部材は、前記蓋回転軸および前記部材回転軸を保持する保持部と、前記保持部から前記一方向に延びる被操作部と、を有する、
請求項6に記載の蓋付き容器。
【請求項8】
前記支持部材は、樹脂材料を用いて形成されている、
請求項2または請求項3に記載の蓋付き容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋付き容器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
調味料等の収納には、蓋付き容器が用いられる。これは、調味料等に外部から埃や水分等が混入するのを防ぐためである。近年では、簡易な操作で蓋を開くことができるとともに、手を添えるなどしなくても蓋が開いた状態を維持することができる蓋付き容器が開発されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示の蓋付き容器は、容器本体と、レバーと、蓋と、蓋パッキンと、を備える。容器本体は、筒の底部分が閉じられた部材であって、1つの側壁外面から外方に延びるように設けられた取手を有する。蓋は、容器本体の開口を閉じることができるように設けられている。なお、特許文献1に開示の蓋付き容器では、蓋は容器本体における取手が設けられた側とは反対側の開口縁を支点に開閉できるように設けられている。
【0004】
蓋パッキンは、蓋の下面に取り付けられており、蓋で容器本体の開口を閉じた際に、容器本体の側壁内面と蓋との間に密に介挿される。そして、蓋パッキンは、蓋の内壁における支点側の部分に沿うように延びる舌部を有する。レバーは、容器本体における取手の上方に配置され、外側に位置する操作端部を押下することで蓋の下方に位置する押上端部が跳ね上げられるように容器本体に軸支されている。ユーザは、レバーの操作端部を押下することで蓋を開くことができる。そして、蓋が開いた状態では、蓋パッキンにおける舌部の付勢力により蓋が開いた状態が維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7032710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示の蓋付き容器では、レバーの押上端部やその周辺部分が損傷・変形することがあると考えられる。その理由について、図8を用いて説明する。図8では、蓋94を閉めた状態での蓋付き容器9の一部構成を示す。
【0007】
ユーザが蓋付き容器9の蓋94を開けようとした場合には、ユーザは、取手90eを把持した状態で、把持する手の親指等でレバー91の操作端部91aを押下する(矢印D1)。これにより、容器本体90に対する支軸Ax9廻りにレバー91が回動して押上端部91eが押し上げられる(矢印D2)。レバー91の押上端部91eの押し上げによって、蓋94の開閉端部94hも押し上げられ、蓋94は、開状態となる(矢印D3)。なお、蓋94が開状態となる際には、蓋94に取り付けられた蓋パッキン93のフランジ部93aが容器本体90における側壁90cの内面90c1を摺動する。
【0008】
上記のようなメカニズムで蓋94を開く蓋付き容器9では、蓋94の閉状態が蓋パッキン93と容器本体90との摩擦抵抗により維持される構成となっているので、所定以上の摩擦抵抗がかかるように蓋パッキン93を設けることが必要である。このため、蓋付き容器9では、蓋94を開けようとした際にレバー91の押上端部93やその近傍(矢印D4の部分等)に力がかかってしまう。なお、容器本体90の側壁90cに対する蓋パッキン93の摩擦抵抗については、蓋94を閉じた状態での収容空間90aへの水分等の侵入を防ぐという観点からも、ある程度の大きさを確保しておくことが必要になる。よって、上記特許文献1に開示の蓋付き容器9では、ユーザが蓋94の開閉操作を繰り返すうちにレバー91の押上端部91eやその周辺部分(矢印D4の部分等)が損傷・変形することがあると考えられる。
【0009】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、簡易な操作で蓋を開くことができるとともに、手を備えることなく蓋が開いた状態を維持でき、且つ、蓋の開閉に伴う構成部品の損傷・変形を抑制することができる蓋付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る蓋付き容器は、容器本体と、蓋と、弾性部材と、を備える。前記容器本体は、粒状物または液状物を収容可能な収容空間を有する。前記蓋は、前記容器本体の開口を閉じる閉姿勢と、前記開口を開ける開姿勢との間で前記容器本体に対して蓋回転軸を中心として回動可能に取り付けられている。前記弾性部材は、前記容器本体と前記蓋との間に設けられ、前記蓋が開姿勢となる方向に弾性付勢力を付与する。
(【0011】以降は省略されています)

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