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公開番号2024125731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033749
出願日2023-03-06
発明の名称二成分現像剤及び画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 9/113 20060101AFI20240911BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温で定着し且つ小粒子径であるトナー粒子を使用した場合であっても、キャリア現像及び現像メモリの発生を抑制できる二成分現像剤を提供する。
【解決手段】二成分現像剤はトナー及びキャリアを含有し、前記トナーはトナー粒子の表面に外添剤が付着している。前記外添剤は平均一次粒子径が10nm~25nmの微粉体を含み、前記微粉体はアルミニウムを含む。トナー濃度を4質量%としたときの前記二成分現像剤の見掛密度は1.7g/cm3~2.0g/cm3である。0.1cm互いに離隔して平行に配置され200mTの磁場がある2枚の電極間に、トナー濃度が4質量%の前記二成分現像剤を充填率20%で充填して形成される磁気穂に対し電圧を印加したときの前記電極1cm2あたりの抵抗値が、電圧1000Vで1GΩ以上であり、電圧600Vで22GΩ以下である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
トナー及びキャリアを含有する二成分現像剤であって、
前記トナーは、トナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーであり、
前記外添剤は、平均一次粒子径が10nm以上25nm以下の微粉体を含み、
前記微粉体はアルミニウムを含み、
二成分現像剤中のトナー濃度を4質量%としたときの、前記二成分現像剤の見掛密度は1.7g/cm

以上2.0g/cm

以下であり、
0.1cm互いに離隔して平行に配置され200mTの磁場がある2枚の電極間に、トナー濃度を4質量%とした前記二成分現像剤を充填率20%で充填して形成される長さ0.1cmの磁気穂に対し、1000Vの電圧を印加したときの抵抗値は前記電極1cm

あたり1GΩ以上であり、且つ600Vの電圧を印加したときの抵抗値は前記電極1cm

あたり22GΩ以下であることを特徴とする二成分現像剤。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載の二成分現像剤であって、
二成分現像剤中のトナー濃度を4質量%から12質量%まで変化させたときの1質量%変化あたりにおける、前記磁気穂に600Vの電圧を印加したときの抵抗値の変化量は、前記電極1cm

あたり1.0GΩ以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記トナーは、密度0.9g/cm

以上1.1g/cm

以下に圧縮したときの体積抵抗率が2.0×10
14
Ω・cm以上3.7×10
14
Ω・cm以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記微粉体による前記トナー粒子表面の被覆率は、25%以上55%以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記トナー粒子の平均一次粒子径は4μm以上7μm以下であり、
90℃における前記トナー粒子の見掛粘度は、100000Pa・s以上200000Pa・s以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
前記トナー粒子の平均一次粒子径をDとすると、粒子径が0.6×D以下である前記トナー粒子の粒子数は、前記トナー粒子の粒度分布全体の20%以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤であって、
0.1cm互いに離隔して平行に配置され200mTの磁場がある2枚の電極間に、トナー濃度を12質量%とした前記二成分現像剤を充填率20%で充填して形成される長さ0.1cmの磁気穂に対し、600Vの電圧を印加したときの抵抗値は、前記電極1cm

あたり30GΩ以下であることを特徴とする二成分現像剤。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の二成分現像剤を用いることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、トナーとキャリアとを含有する二成分現像剤、及びその二成分現像剤を用いる画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式による画像形成に用いる現像剤は、トナーのみで構成される一成分現像剤と、トナーとキャリアとを含有する二成分現像剤とに区分される。二成分現像剤(以下において、単に現像剤ともいう)は、トナーの帯電量が安定し、高画質な画像を得やすいことから広く使用されている。トナーは、トナー粒子(トナーコア)の表面に外添剤を付着させたものが広く使用されている。
【0003】
二成分現像剤においては、キャリア現像や現像メモリという現象が発生する問題がある。ここで、キャリア現像とは、トナーだけでなくキャリアも像担持体である感光体表面へと移動してしまう現象をいう。現像メモリとは、マグネットローラ(現像ローラ)上にトナーが残ることによって、トナーが残った部分とそうでない部分とで画像の濃度差が生ずる現象をいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-127536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小粒子径で且つ低温で定着するトナー粒子を使用した二成分現像剤においては、キャリア現像の発生と、現像メモリの発生とを同時に解決することが難しい。その理由は、以下のとおりである。
【0006】
トナー粒子の低温定着化及び小粒子径化が進むと、キャリアのトナースペントが起こりやすくなり、現像メモリが発生しやすくなる。この現像メモリの発生を抑制するために、マグネットローラのスリーブへの引力を弱めようとキャリアを低磁化すると、キャリア現像が発生しやすくなる。図1はこのキャリア現像の発生を説明する模式図であり、現像剤の抵抗が低いとマグネットローラのスリーブから感光体へと負電荷リークが発生しやすくなり、キャリア現像が誘発される。そこで、マグネットローラのスリーブから感光体ドラムへの負電荷リークを抑えるためにキャリアを高抵抗化すると、現像剤中のトナー及び補給されたトナーの帯電分布が均一になるまでに時間が必要となり現像メモリが発生しやすくなる。図2及び図3は現像剤中のトナー及び補給されたトナーの帯電分布の変化を説明するグラフであり、図2は現像剤の抵抗が低い場合の帯電分布の変化、図3は現像剤の抵抗が高い場合の帯電分布の変化を示している。図2に示すように現像剤の抵抗が低い場合には帯電分布が短時間で均一になる一方、図3に示すように現像剤の抵抗が高い場合には帯電分布がなかなか均一にはならず、均一になるまでに時間を要する。図3の破線部に示す高帯電のトナーはキャリアに纏わり付き、マグネットローラ上に残りやすいため、現像メモリが発生する原因となる。
【0007】
このような挙動により、キャリア現像の問題と現像メモリの問題とを同時に解決するには至らないという課題があった。
【0008】
本開示の二成分現像剤は斯かる事情に鑑みて見出されたものであり、小粒子径で且つ低温で定着するトナー粒子を使用した場合にあっても、キャリア現像及び現像メモリの発生を抑制できる二成分現像剤及びその二成分現像剤を用いる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた本開示の二成分現像剤は、トナー及びキャリアを含有する二成分現像剤であって、前記トナーはトナー粒子の表面に外添剤が付着したトナーであり、前記外添剤は平均一次粒子径が10nm以上25nm以下の微粉体を含み、前記微粉体はアルミニウムを含み、二成分現像剤中のトナー濃度を4質量%としたときの前記二成分現像剤の見掛密度は1.7g/cm

以上2.0g/cm

以下であり、0.1cm互いに離隔して平行に配置され200mTの磁場がある2枚の電極間に、トナー濃度を4質量%とした前記二成分現像剤を充填率20%で充填して形成される長さ0.1cmの磁気穂に対し、1000Vの電圧を印加したときの抵抗値は前記電極1cm

あたり1GΩ以上であり、且つ600Vの電圧を印加したときの抵抗値は前記電極1cm

あたり22GΩ以下であることを特徴とする。
【0010】
上記の二成分現像剤にあっては、二成分現像剤中のトナー濃度を4質量%から12質量%まで変化させたときの1質量%変化あたりにおける、前記磁気穂に600Vの電圧を印加したときの抵抗値の変化量は、前記電極1cm

あたり1.0GΩ以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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