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公開番号2024125516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033366
出願日2023-03-06
発明の名称ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤの氷上性能(氷上での制動性)を向上させるために数多くの手法が提案されている。本発明は、氷上性能をさらに高めたゴム組成物の提供を課題とする。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、および多層グラフェンを0.1~10質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、および多層グラフェンを0.1~10質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記多層グラフェンが、10層以上のグラフェンから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記多層グラフェンのBET比表面積が15m

/g以上であり、かつ平均粒子径が10μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記ジエン系ゴム100質量部中、ブタジエンゴムが30質量部以上を占めることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
請求項1に記載のゴム組成物を使用したスタッドレスタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものであり、詳しくは、氷上性能に優れるゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤの氷上性能(氷上での制動性)を向上させるために数多くの手法が提案されている。例えば、下記特許文献1には、ジエン系ゴム成分100重量部に対し、カーボンブラックをホウ素又はホウ素を含む化合物と共に加熱し黒鉛化させ得られた、モース硬度が8以上のホウ素を含有する複合グラファイト粒子を1~25重量部配合してなることを特徴とするスタッドレスタイヤ用ゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-303389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術よりも氷上性能をさらに高めたゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を配合するとともに、多層グラフェンを特定量でもって配合したゴム組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0006】
すなわち本発明はジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、および多層グラフェンを0.1~10質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物を提供するものである。
また本発明は、前記ゴム組成物を使用したスタッドレスタイヤを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、および多層グラフェンを0.1~10質量部配合してなることを特徴としているので、従来技術よりも氷上性能をさらに高めたゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、ゴム組成物に配合することができる任意のジエン系ゴムを用いることができ、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、エチレン-プロピレン-ジエンターポリマー(EPDM)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、その分子量やミクロ構造はとくに制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
また、氷上性能を向上させるという観点から、ジエン系ゴム100質量部中、ブタジエンゴムが30質量部以上、好ましくは40質量部以上を占めることが好ましい。
また、ジエン系ゴムは、ガラス転移温度(Tg)が-50℃以下であることが好ましい。このようにTgを規定することにより、氷上性能が向上する。
なおジエン系ゴムが複数種類含まれる場合において、本明細書で言うTgは、各ゴムのガラス転移温度に、各ゴムの重量分率を乗じた積の合計、すなわち加重平均に基づき算出される値とする。なお計算時には各成分の重量分率の合計を1.0とする。本発明で言うガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量測定(DSC)により20℃/分の昇温速度条件によりサーモグラムを測定し、転移域の中点の温度を指すものとする。
さらに好ましい前記平均Tgは、-60℃以下である。
【0010】
(カーボンブラックおよび/または白色充填剤)
本発明に使用されるカーボンブラックとしては、具体的には、例えば、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPE、SRF等のファーネスカーボンブラックが挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、カーボンブラックは、氷上性能向上の観点から、窒素吸着比表面積(N

SA)が10~300m

/gであるのが好ましく、50~150m

/gであるのがさらに好ましい。
なお窒素吸着比表面積(N

SA)は、JIS K 6217-2:2001「第2部:比表面積の求め方-窒素吸着法-単点法」にしたがって測定した値である。
(【0011】以降は省略されています)

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