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公開番号2024124735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032619
出願日2023-03-03
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類A61M 25/06 20060101AFI20240906BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体(患者)の体動等に起因してカテーテル本体の先端が血管から抜けることを容易且つ効果的に防止できるカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル10は、生体B内に挿入され留置される留置部16を有し、留置部16の基端側のハブ延出部36の外周部361には、外周部361から径方向外方に突出したアンカー部18が設けられる。アンカー部18は、カテーテル10の軸方向及び周方向に対して傾斜する方向に延在する。カテーテル10の軸線Lを中心とする第1回転方向R1にカテーテル10を回転させることで、アンカー部18を生体Bの対象部位Tに係止することができる。第1回転方向R1とは逆方向である第2回転方向R2にカテーテル10を回転させることで、アンカー部18を生体Bの対象部位Tから離脱させることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
管状のカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の基端に接続されるカテーテルハブと、
を備え、
生体に対して少なくとも先端が挿入され前記生体内に一部が留置されるカテーテルであって、
前記カテーテルは、前記生体内に挿入され留置される留置部を有し、
前記留置部の外周部には、前記外周部から径方向外方に突出したアンカー部が設けられ、
前記アンカー部は、前記カテーテルの軸方向及び周方向に対して傾斜する方向に延在し、
前記カテーテルの軸線を中心とする第1回転方向に前記カテーテルを回転させることで、前記アンカー部を前記生体の対象部位に係止することができ、
前記第1回転方向とは逆方向である第2回転方向に前記カテーテルを回転させることで、前記アンカー部を前記生体の前記対象部位から離脱させることができる、カテーテル。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1記載のカテーテルにおいて、
前記留置部は、前記カテーテル本体の基端部及び前記カテーテルハブの先端部の少なくともいずれか一方に配置される、カテーテル。
【請求項3】
請求項1又は2記載のカテーテルにおいて、
前記アンカー部は、前記カテーテルの前記軸線を中心として螺旋状に形成されたねじ山状突起である、カテーテル。
【請求項4】
請求項1又は2記載のカテーテルにおいて、
前記アンカー部は、針先を有した鉤状突起である、カテーテル。
【請求項5】
請求項4記載のカテーテルにおいて、
前記鉤状突起は、前記留置部の前記第1回転方向及び前記留置部の前記軸方向の少なくともいずれか一方の方向に互いに間隔を空けて複数設けられる、カテーテル。
【請求項6】
請求項1又は2記載のカテーテルにおいて、
前記留置部の基端側には、前記第1回転方向を示すマークを備える、カテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体の対象部位に留置されるカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のカテーテルは、先端が開口したカテーテルと、カテーテルの基端に接続されるカテーテルハブと、カテーテルの内部に配置される内針とを備える。患者の皮膚に内針の先端を穿刺すると共にカテーテルの先端を挿入した後、内針を抜去し、カテーテルを生体内に留置してカテーテルを通じて薬液の注入が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-103504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カテーテルの先端を皮下に留置した状態で、患者の体動等によってカテーテルの先端が血管から抜けてしまうことがある。特許文献1のカテーテルでは、カテーテルの先端を留置した状態で、カテーテルハブの先端と共に患者に対して縫合糸等を巻き付けることで、患者の体動等によってカテーテルの先端が皮膚から脱抜することを防止している。しかしながら、患者に対するカテーテルの固定作業が繁雑であると共に、カテーテルの固定状態が安定しないという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の態様は、管状のカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端に接続されるカテーテルハブと、を備え、生体に対して少なくとも先端が挿入され前記生体内に一部が留置されるカテーテルであって、前記カテーテルは、前記生体内に挿入され留置される留置部を有し、前記留置部の外周部には、前記外周部から径方向外方に突出したアンカー部が設けられ、前記アンカー部は、前記カテーテルの軸方向及び周方向に対して傾斜する方向に延在し、前記カテーテルの軸線を中心とする第1回転方向に前記カテーテルを回転させることで、前記アンカー部を前記生体の対象部位に係止することができ、前記第1回転方向とは逆方向である第2回転方向に前記カテーテルを回転させることで、前記アンカー部を前記生体の前記対象部位から離脱させることができる、カテーテルである。
【0007】
このカテーテルによれば、カテーテルの留置部を生体内に留置するとき、留置部を第1回転方向に回転させながら生体内に挿入することで、生体に対してアンカー部を係合させることができるため、生体(患者)の体動等に起因してカテーテル本体の先端が血管から抜けることを容易且つ効果的に防止できる。カテーテルを第2回転方向に回転させることで、生体に対する留置部の固定を容易に解除することができる。
【0008】
(2)上記の(1)記載のカテーテルにおいて、前記留置部は、前記カテーテル本体の基端部及び前記カテーテルハブの先端部の少なくともいずれか一方に配置されてもよい。
【0009】
この構成により、生体に向けてカテーテルを挿入するとき、留置部の先端が皮膚に到達するまではカテーテルを回転させる必要がなく、留置部が生体の対象部位に到達するタイミング(挿入の最終段階)で回転させればよいため、生体に対するカテーテルの係止が簡単であり、且つカテーテルの挿入操作が容易である。
【0010】
(3)上記の(1)又は(2)記載のカテーテルにおいて、前記アンカー部は、前記カテーテルの前記軸線を中心として螺旋状に形成されたねじ山状突起であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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