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公開番号
2024124697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023032563
出願日
2023-03-03
発明の名称
相図の作成方法及び融点の推定方法
出願人
住友金属鉱山株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/04 20120101AFI20240906BHJP(計算;計数)
要約
【課題】精度が高い相図を作成する相図の作成方法及び融点の推定方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る相図の作成方法は、2種類以上の物質を有する混合物の相転移温度を測定し、組成と相転移温度とに関する複数の第1データを取得する工程と、前記混合物の組成と相転移温度との関係を示す既知のデータを第2データとして取得する工程と、前記第1データ及び前記第2データの少なくとも一方の重み付けを行い、最適化する工程と、前記第1データ及び前記第2データを最適化した後のデータに基づいて、相図を作成する工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2種類以上の物質を有する混合物の相転移温度を測定し、組成と相転移温度とに関する複数の第1データを取得する工程と、
前記混合物の組成と相転移温度との関係を示す既知のデータを第2データとして取得する工程と、
前記第1データ及び前記第2データの少なくとも一方の重み付けを行い、最適化する工程と、
前記第1データ及び前記第2データを最適化した後のデータに基づいて、相図を作成する工程と、
を含む相図の作成方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記重み付けは、非線形最小二乗法、ベイズ最適化、グリッドサーチ、ランダムサーチ、第一原理計算又は機械学習を用いて行う請求項1に記載の相図の作成方法。
【請求項3】
前記混合物が、スラグである請求項1に記載の相図の作成方法。
【請求項4】
請求項1に記載の相図の作成方法を用いて、前記混合物に含まれる2種類の物質の共晶点を求める融点の推定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、相図の作成方法及び融点の推定方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
複数種類の金属、化合物等を含む混合物の組成等を把握することは、混合物から回収対象である金属等の目的物質を回収する上で重要である。例えば、非鉄金属製錬においては、一般に、付加価値が高い有価金属は熔融物等の原料にわずかに含まれるのみであり、原料に含まれる付加価値が低い金属等はスラグとして有価金属と分離されるため、スラグの物性等は有価金属の回収プロセスにおける回収率に影響する。そのため、有価金属を効率良く回収するためには、スラグの物性等を把握して、有価金属とスラグとの分離を適切に行う必要がある。
【0003】
スラグ等のように複数の化合物を含む物質から有価金属のような目的物質を回収する方法として、例えば、石炭燃料、バイオマス燃料等の複数種類の燃料を含む対象燃料の燃料により生じる灰の溶融温度を推定し、特定の灰成分を回収する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7001568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、混合物から目的物質とそれ以外の物質とを分離し、目的物質を回収する場合、目的物質以外の物質の物性等に関する正確な情報がないと、目的物質を適正に回収できない場合がある。
【0006】
例えば、原料から有価金属を回収する際、原料から分離されるスラグに含まれる化合物等の融点等の相転移温度の情報が必要になるが、こうした化合物等の相転移温度の情報がないか、あっても精度が必ずしも十分ではない、という問題があった。また、作業員が実際にスラグ中の多数の化合物の融点を測定してデータを準備し、精度が良い相図を作成することは困難であると共に、非常に時間を要することになり、現実的ではない、という問題があった。
【0007】
本発明の一態様は、精度が高い相図を簡易に作成できる相図の作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
2種類以上の物質を有する混合物の相転移温度を測定し、組成と相転移温度とに関する複数の第1データを取得する工程と、
前記混合物の組成と相転移温度との関係を示す既知のデータを第2データとして取得する工程と、
前記第1データ及び前記第2データの少なくとも一方の重み付けを行い、最適化する工程と、
前記第1データ及び前記第2データを最適化した後のデータに基づいて、相図を作成する工程と、
を含む相図の作成方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様は、精度が高い相図を簡易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
混合物の組成と融点との相図の一例を示す図である。
第2データを追加した混合物の組成と融点との相図の一例を示す図である。
NaCl及びSrCl
2
を含む混合物の組成と融点との関係を示す理想的な相転移線が形成された相図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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