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公開番号2024123767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031427
出願日2023-03-01
発明の名称医療機器セット及び医療機器
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61M 5/142 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】繰り返しの着脱操作に対する通信部の耐久性、並びに、通信部の静電気及び電磁ノイズに対する耐性、を向上可能なコネクタ部を備える、医療機器セット及び医療機器を提供する。
【解決手段】本開示に係る医療機器セットは、第1コネクタ部を備える第1医療機器と、第2コネクタ部を備える第2医療機器と、を備え、前記第1コネクタ部は、第1通信部と、前記第1通信部を覆う第1カバー部と、を備え、前記第2コネクタ部は、前記第1通信部との間の距離が所定距離以下の場合に前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、前記第2通信部を覆う第2カバー部と、を備え、前記第1コネクタ部及び前記第2コネクタ部は、前記第1通信部及び前記第2通信部が相互に接触しておらず、相互間に前記第1カバー部及び前記第2カバー部を挟む状態、かつ、前記第1通信部及び前記第2通信部の相互間の距離が前記所定距離以下の状態、で相互に接続可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
第１コネクタ部を備える第１医療機器と、
前記第１コネクタ部と接続可能な第２コネクタ部を備える第２医療機器と、を備え、
前記第１医療機器の前記第１コネクタ部は、
第１通信部と、
前記第１通信部が外部に露出しないように、前記第１通信部を覆う第１カバー部と、を備え、
前記第２医療機器の前記第２コネクタ部は、
前記第１通信部との間の距離が所定距離以下の場合に前記第１通信部と通信可能な第２通信部と、
前記第２通信部が外部に露出しないように、前記第２通信部を覆う第２カバー部と、を備え、
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部は、前記第１通信部及び前記第２通信部が相互に接触しておらず、相互間に前記第１カバー部及び前記第２カバー部を挟む状態、かつ、前記第１通信部及び前記第２通信部の相互間の距離が前記所定距離以下の状態、で相互に接続可能である、医療機器セット。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記第１カバー部の外面、及び、前記第２カバー部の外面は、前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部の接続状態で、前記第１通信部及び前記第２通信部が対向する対向方向で対向する、第１対向面部、及び、第２対向面部、を備え、
前記第１カバー部の前記第１対向面部、及び、前記第２カバー部の前記第２対向面部は、前記対向方向と略直交する平面状の面により構成されている、請求項１に記載の医療機器セット。
【請求項３】
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部は、機械的又は磁気的に接続可能である、請求項１又は２に記載の医療機器セット。
【請求項４】
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部の一方のコネクタ部は、他方のコネクタ部に電力を送電可能な送電部を備え、
前記他方のコネクタ部は、前記一方のコネクタ部から送電された電力を受電可能な受電部を備える、請求項１又は２に記載の医療機器セット。
【請求項５】
前記第１医療機器及び前記第２医療機器の少なくとも一方の医療機器は、前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部の接続状態を検知可能な接続検知部を備える、請求項１又は２に記載の医療機器セット。
【請求項６】
前記第１医療機器は、液体を送液可能な送液ポンプであり、
前記第２医療機器は、前記送液ポンプに接続可能な、前記送液ポンプの周辺機器である、請求項１又は２に記載の医療機器セット。
【請求項７】
別の医療機器が備える対応コネクタ部と接続可能なコネクタ部を備える医療機器であって、
前記コネクタ部は、
前記別の医療機器が備える対応通信部との間の距離が所定距離以下の場合に前記対応通信部と通信可能な通信部と、
前記通信部が外部に露出しないように、前記通信部を覆うカバー部と、を備え、
前記コネクタ部は、前記通信部が前記対応通信部と接触せずに前記対応通信部との間に前記カバー部を挟む状態、かつ、前記通信部と前記対応通信部との間の距離が前記所定距離以下となる状態、で前記対応コネクタ部に接続可能に構成されている、医療機器。
【請求項８】
前記カバー部の外面は、前記コネクタ部及び前記対応コネクタ部の接続状態で、前記通信部及び前記対応通信部が対向する対向方向と略直交して延在し、前記対向方向で前記対応通信部と対向する平面状の対向面部を備える、請求項７に記載の医療機器。
【請求項９】
前記コネクタ部は、前記対応コネクタ部と、機械的又は磁気的に接続可能である、請求項７又は８に記載の医療機器。
【請求項１０】
前記コネクタ部は、前記対応コネクタ部に電力を送電可能な送電部を備える、請求項７又は８に記載の医療機器。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は医療機器セット及び医療機器に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、有線通信又は無線通信により相互に通信可能な複数の医療機器セットが知られている。この種の医療機器セットとしては、例えば、薬液等の液体を送液可能な医療用ポンプとしてのＰＣＡ（Patient Controlled Analgesia）ポンプと、このＰＣＡポンプと通信可能に接続される周辺機器としてのＰＣＡスイッチと、が挙げられる。ＰＣＡスイッチを操作することにより、持続的に投与されている量とは別に、一定量の薬液を、ＰＣＡポンプから患者に投与することができる。特許文献１には、この種のＰＣＡポンプ及びＰＣＡスイッチの医療機器セットとして、ポンプ及びボーラススイッチの医療機器セットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－０２４３１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載のポンプ及びボーラススイッチは、使用時に接続されるが、例えば、病院内での持ち運び、病院と患者の自宅との間での持ち運び、等においては取り外される。このように、繰り返し着脱される医療機器のコネクタ部は、繰り返しの着脱操作によって、その通信部としての電気接点部が損傷するおそれがある。
【０００５】
また、医療機器のコネクタ部において通信部としての電気接点部が外部に露出していると、静電気や電磁ノイズの影響を受け易い。
【０００６】
本開示は、繰り返しの着脱操作に対する通信部の耐久性、並びに、通信部の静電気及び電磁ノイズに対する耐性、を向上可能なコネクタ部を備える、医療機器セット及び医療機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の第１の態様としての医療機器セットは、
（１）
第１コネクタ部を備える第１医療機器と、
前記第１コネクタ部と接続可能な第２コネクタ部を備える第２医療機器と、を備え、
前記第１医療機器の前記第１コネクタ部は、
第１通信部と、
前記第１通信部が外部に露出しないように、前記第１通信部を覆う第１カバー部と、を備え、
前記第２医療機器の前記第２コネクタ部は、
前記第１通信部との間の距離が所定距離以下の場合に前記第１通信部と通信可能な第２通信部と、
前記第２通信部が外部に露出しないように、前記第２通信部を覆う第２カバー部と、を備え、
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部は、前記第１通信部及び前記第２通信部が相互に接触しておらず、相互間に前記第１カバー部及び前記第２カバー部を挟む状態、かつ、前記第１通信部及び前記第２通信部の相互間の距離が前記所定距離以下の状態、で相互に接続可能である、医療機器セット、である。
【０００８】
本開示の１つの実施形態としての医療機器セットは、
（２）
前記第１カバー部の外面、及び、前記第２カバー部の外面は、前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部の接続状態で、前記第１通信部及び前記第２通信部が対向する対向方向で対向する、第１対向面部、及び、第２対向面部、を備え、
前記第１カバー部の前記第１対向面部、及び、前記第２カバー部の前記第２対向面部は、前記対向方向と略直交する平面状の面により構成されている、上記（１）に記載の医療機器セット、である。
【０００９】
本開示の１つの実施形態としての医療機器セットは、
（３）
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部は、機械的又は磁気的に接続可能である、上記（１）又は（２）に記載の医療機器セット、である。
【００１０】
本開示の１つの実施形態としての医療機器セットは、
（４）
前記第１コネクタ部及び前記第２コネクタ部の一方のコネクタ部は、他方のコネクタ部に電力を送電可能な送電部を備え、
前記他方のコネクタ部は、前記一方のコネクタ部から送電された電力を受電可能な受電部を備える、上記（１）から（３）のいずれか１つに記載の医療機器セット、である。
（【００１１】以降は省略されています）

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