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公開番号
2024122830
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023117684
出願日
2023-07-19
発明の名称
物品携帯用ホルダー
出願人
個人
代理人
個人
主分類
B65D
67/02 20060101AFI20240902BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】様々な断面形状や高さを有し、重量の大きな物品も保持して携帯可能な、簡易な構造で嵩張らない物品携帯用ホルダーを提供する。
【解決手段】ホルダー本体と、一対の紐体と、前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーとからなり、前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、前記一対の紐体は、前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端が前記物品支持部の先端に係止され、他方の両端を、前記物品の頂部上を跨がせて、前記ホルダー本体の上端縁中央に設けた環体に挿通させた上で、前記ストッパーに係合可能とすることにより、前記一対の紐体が前記物品の上部前記物品の直上に位置するように構成したことを特徴とする物品携帯用ホルダー。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
飲料入りのカップ・ペットボトル・缶等の物品の持ち運びに適用される物品携帯用ホルダーであって、
間隙を残した略逆円錐台の周側面の前記間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長して前記物品の底部を支持可能な物品支持部とした扁平体からなるホルダー本体と、
ベルトと、
一対の紐体と、
前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーと
からなり、
前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、
前記一対の紐体は前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端が前記物品支持部の先端に係止され、
前記ベルトは一端が前記ホルダー本体の上端縁中央に取り付けられ、他端が前記紐体の他方の両端に連結されていることにより、
前記ベルトが前記物品の直上に位置するように構成したこと
を特徴とする物品携帯用ホルダー。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
飲料入りのカップ・ペットボトル・缶等の物品の持ち運びに適用される物品携帯用ホルダーであって、
間隙を残した略逆円錐台の周側面の前記間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長して前記物品の底部を支持可能な物品支持部とした扁平体からなるホルダー本体と、
一対の紐体と、
前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーと
からなり、
前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、
前記一対の紐体は、前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端が前記物品支持部の先端に係止され、他方の両端が前記ホルダー本体の上端縁中央の一か所に、または、上端縁中央を挟み間隔を空けて取り付けられていることにより、
前記一対の紐体が前記物品の直上に位置するように構成したこと
を特徴とする物品携帯用ホルダー。
【請求項3】
飲料入りのカップ・ペットボトル・缶等の物品の持ち運びに適用される物品携帯用ホルダーであって、
間隙を残した略逆円錐台の周側面の前記間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長し前記物品の底部を支持可能な物品支持部とし、該物品支持部をさらに細帯状に延長してベルト体としてなる扁平体からなるホルダー本体と、
一対の紐体と、
前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーと
からなり、
前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、
前記一対の紐体は前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端がそれぞれ前記ホルダー本体の両側端に係止され、
前記ベルト体は先端が前記ホルダー本体の上端縁中央に取り付けられていることにより、
前記ベルト体が前記物品の直上に位置するように構成したこと
を特徴とする物品携帯用ホルダー。
【請求項4】
前記ホルダー本体の上端縁の少なくとも対向する2か所を長さ調節または\かつ着脱可能な紐状体またはベルト状体からなる物品固定部材で接続してなること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の物品携帯用ホルダー。
【請求項5】
飲料入りのカップ・ペットボトル・缶等の物品の持ち運びに適用される物品携帯用ホルダーであって、
間隙を残した略逆円錐台の周側面の前記間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長して前記物品の底部を支持可能な物品支持部とした扁平体からなるホルダー本体と、
一対の紐体と、
前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーと
からなり、
前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、
前記一対の紐体は、前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端が前記物品支持部の先端に係止され、他方の両端を、前記物品の頂部上を跨がせて、前記ホルダー本体の上端縁中央に設けた環体に挿通させた上で、前記ストッパーに係合可能とすることにより、
前記一対の紐体が前記物品の直上に位置するように構成したこと
を特徴とする物品携帯用ホルダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料入りカップ・ペットボトル・缶・箱状の紙パック・水筒あるいは携帯電話等の物品を保持したままぶら下げて持ち運ぶための、持ち手付きの物品携帯用ホルダーに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
テイクアウト用飲料カップは、一般に「テーパーカップ」と呼ばれる略逆円錐台形のカップであり、ストローを挿入できる蓋付きのものが広く普及しているが、飲みかけのまま持ち運ぶ際には手が塞がり、中身の飲料の熱さや冷たさが直接手に伝わるため、手提げ袋とともに供される場合もある。しかし、一般的な手提げ袋に入れてぶら下げて持ち運ぶと袋の中でカップの姿勢が安定せず、蓋付きであっても飲料がこぼれるおそれがあった。また、飲料を飲む際に手提げ袋からカップを取り出すのには手間が掛かり、かといって袋に入れたまま飲むことは見栄えがしないという問題があった。また、近年では、環境保全のためのプラスティックごみの削減という観点からも、むやみな手提げ袋の提供は控えられるべきである。
【0003】
近年では飲料カップの胴部のみを保持する円筒状のホルダー本体に持ち手を設けたカップホルダーが考案されている。かかる形状のカップホルダーは、飲料カップの胴部上方を保持した状態でぶら下げて携帯でき、テーブル等に置く際にも飲料カップ自体の底面を直接置けるため、比較的安定性を保ち易い。しかし、かかる先行技術に係るカップホルダーの多くはサイズ調節ができず、対応可能なカップの大きさや形状が限定されていた。サイズ調節が可能なものも、ボタンやベルト、ホックなどでサイズを調節するため、カップに十分に密着させて保持できない場合があり、最悪の場合、カップが脱落するおそれがあった。また、持ち手をカップホルダー本体に固定した場合、カップの大きさに合わせてカップホルダー本体の直径が変わることで持ち手の両端の位置も変化して、手で持つ箇所が飲料カップの重心からずれるため、持ち運び時に不安定となるという問題があった。そのため、本願発明者はかかる問題を解決するべく、特許文献1に開示されたカップホルダー(以下、「従来発明」と記す。)を開発し、商品化している。
特開2021-66456号公開特許公報
【0004】
従来発明は、間隙を残した略逆円錐台の周側面をなす扁平体からなるホルダー本体の内径をストッパーで任意の位置で固定可能な紐体によって細かく調節可能とするという構成により、市販のほぼすべての飲料カップの胴部を保持し、ベルトの持ち手により手軽に安定的にぶら下げて持ち歩けるカップホルダーである。しかし、従来発明に係るカップホルダーは、飲料カップよりも大型で重量も大きなペットボトルや缶入りの飲料といった物品の携帯には保持力が不十分であった。特に、従来発明は略逆円錐台状のホルダー本体により携行する物品の胴部を保持する構造であり、物品の底部を支える構成を有していなかったため、直径が一様のペットボトルや缶入りの飲料、あるいは胴部が四角い紙パック入り飲料などを確実に保持することはできないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来発明のかかる問題を解消すべく創作されたものであり、物品の外径に応じて簡単にホルダー本体の内径のサイズ調節が可能という従来発明の特徴を備えた上で、さらに物品の底部を支持する構成を有することにより、いわゆるテーパーカップに限らず、様々な断面形状や高さを有しより重量の大きな物品をも保持して携帯可能とする、簡易な構造で嵩張らない物品携帯用ホルダーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載した物品携帯用ホルダーは、間隙を残した略逆円錐台の周側面の前記間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長して前記物品の底部を支持可能な物品支持部とした扁平体からなるホルダー本体と、ベルトと、一対の紐体と、前記一対の紐体を挿通して任意の位置で固定可能なストッパーとからなり、前記ホルダー本体は左右両端縁に前記一対の紐体を挿通可能な紐体保持部の対を一対または複数対備え、前記一対の紐体は前記紐体保持部の対を係合して前記ホルダー本体の間隙の幅を調節可能に連結するとともに、一方の両端が前記物品支持部の先端に係止され、前記ベルトは一端が前記ホルダー本体の上端縁中央に取り付けられ、他端が前記紐体の他方の両端に連結されていることにより、前記ベルトが前記物品の直上に位置するように構成したことを特徴とする。
【0007】
ホルダー本体をなす扁平体は、展開状態では上下両端縁が緩やかな同心円弧をなす略扇形であり、筒状に丸めた際に、その左右両端縁がテーパーカップのような飲料カップの胴部上方の周側面に対して適宜の間隙を残して対面するように大きさを設定する。本発明では、さらに、ホルダー本体の間隙に対向する位置の下端縁の一部を下方に帯状に延長して物品の底部を支持可能な物品支持部としているため、物品はホルダー本体により胴部を締め付けられて保持されるとともに、物品支持部により底部を支持される形となる。
【0008】
前記紐体保持部は、挿通した紐体を自由に移動可能とできれば形状や構造は限定されないが、たとえば、ホルダー本体の左右両端に帯状の布をループ状に縫い付けることで容易に形成できる。また、紐体保持部は、別部材を用いる代わりにホルダー本体の両端部に設けた貫通孔であってもよいし、ホルダー本体の両端部全体をループ状に折り返して縫い付けて形成してもよい。紐体保持部は、ホルダー本体の左右両端に少なくとも一対を設けるものとし、別部材や貫通孔を紐体保持部とする場合は少なくとも二対設けることがより好適である。前記紐体の素材や構造は特に限定されず、ベルト状やリボン状の紐体も適用できるが、様々な紐状の洋服のフードや袖口、またパンツの裾などを締めるために用いられるドローコードが好適である。なお、「一対の紐体」は、必ずしも別々の紐2本からなることを意味するものではなく、1本の紐を折り返したり、両端を接続した輪の状態で適宜接続・係止して一対の紐体として適用してもよい。また、一対の紐体は物品支持部の先端に係止されるが、これは必ずしも物品支持部の先端に固定することのみに限られず、紐体の始点をホルダー本体の他の位置に固定した上で、物品支持部の先端を経由させることも含むものとする。
【0009】
物品の胴部の大きさに対応したサイズ調節は、ホルダー本体の前記間隙を紐体によって拡縮することにより行われる。本発明の好ましい一実施形態によれば、紐体は間隙を跨いで紐体保持部の対を係合させているため、物品を挿入後、紐体の末端を上方に向けて保持した状態でストッパーを引き下げると、ストッパーより下方の紐体の長さが減少する。すると、ホルダー本体の左右両端が互いに引き寄せられて間隙が狭まり、内径が縮小したホルダー本体が物品の胴部を締め付ける形に密着して保持する。ここでストッパーを閉鎖すると、ストッパーより下方の紐体の長さ、ひいては間隙の幅が固定されるので、物品の密着保持状態が維持される。
【0010】
前記ベルトは、物品を持ち運ぶ際の持ち手であり、バックル等により長さ調節が可能ないわゆるストラップベルトが好適である。ベルトの幅は任意であるが、ベビーカーや自転車等のハンドルに吊り下げたりする場合に、容易に吊り下げ位置がずれないよう適宜の幅を有するものが好適である。ベルトは、一端がホルダー本体の中央上端縁に取り付けられ、他端は前記間隙の位置から上方に伸びた紐体の末端に連結する。そのため、物品の大きさに合わせてホルダー本体の直径が変わっても、ベルトは常に物品の直上に位置し、物品の重心がベルトを持つ手の鉛直下に来ることで、ベルトが1本しかなくても物品を安定して保持することができる。なお、ベルトと紐体の両端部との連結方法は任意であり、たとえば、ベルトの他端をループ状として紐体の両端部を通して結び付けたり、該ループ状の他端に通したバックルあるいはリング等に紐体の両端部を固定したりすることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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