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公開番号2024122786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030529
出願日2023-02-28
発明の名称インデフレーションシステム及びインデフレーションシステムの制御方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 25/10 20130101AFI20240902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】バルーンカテーテル内の圧力を目標値に維持可能とする。
【解決手段】インデフレーションシステムは、バルーンカテーテル内で流体を移動させることによりカテーテル内を加圧又は減圧するポンプを備える。ポンプは、流体が充填されたリザーバ内で移動して流体を移動させることが可能な押し子と、押し子に対して荷重を加えて、押し子をリザーバ内で移動させる駆動部とを有する。インデフレーションシステムは、駆動部により押し子に対して加えられる荷重を検出する力検出部と、検出した荷重に基づき制御信号を出力して駆動部を制御する制御部とを備える。制御部は、バルーン内の圧力が予め定められた目標値へ到達するまでカテーテル内を加圧するように駆動部を制御し、バルーン内の圧力が目標値へ到達した後、力検出部が検出した荷重に対応するカテーテル内の圧力と目標値との間の差分に応じた制御量を示す制御信号を駆動部へ出力する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
遠位部にバルーンが設けられたカテーテル内で流体を移動させることにより前記カテーテル内を加圧又は減圧するポンプを備えたインデフレーションシステムであって、
前記ポンプは、
前記流体が充填されたリザーバ内に設けられ、前記リザーバの長手方向に移動して前記流体を移動させることが可能な押し子と、
前記押し子に対して荷重を加えることにより、前記押し子を前記リザーバ内で移動させる駆動部と、
を有し、
前記駆動部により前記押し子に対して加えられる荷重を検出する力検出部と、
前記力検出部が検出した前記荷重に基づき制御信号を出力して前記駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記バルーン内の圧力が予め定められた目標値へ到達するまで前記カテーテル内を加圧するように、前記駆動部を制御し、
前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する、
インデフレーションシステム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記カテーテル内の圧力を検出する圧力検出部を更に備え、
前記制御部は、前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記圧力検出部が検出した前記圧力と前記目標値との間の差分に更に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する、
請求項1に記載のインデフレーションシステム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分と、前記制御量との関係を示す、予め設定された予測関係式を参照して、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分に応じた制御量を決定し、
前記決定された制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する、
請求項1に記載のインデフレーションシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記力検出部から前記荷重を取得する処理と、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分を取得する処理と、前記取得された差分に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する処理と、を予め定められた時間間隔で繰り返す、請求項1に記載のインデフレーションシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、ユーザからの指示に応じて、前記カテーテル内を減圧するための制御信号を前記駆動部へ出力する、請求項1に記載のインデフレーションシステム。
【請求項6】
遠位部にバルーンが設けられたカテーテル内で流体を移動させることにより前記カテーテル内を加圧又は減圧するポンプを備えたインデフレーションシステムの制御方法であって、
前記ポンプは、
前記流体が充填されたリザーバ内に設けられ、前記リザーバの長手方向に移動して前記流体を移動させることが可能な押し子と、
前記押し子に対して荷重を加えることにより、前記押し子を前記リザーバ内で移動させる駆動部と、
を有し、
前記駆動部により前記押し子に対して加えられる荷重を検出する力検出部と、
前記力検出部が検出した前記荷重に基づき制御信号を出力して前記駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部が、
前記バルーン内の圧力が予め定められた目標値へ到達するまで前記カテーテル内を加圧するように、前記駆動部を制御する工程と、
前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する工程と、
含む、インデフレーションシステムの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インデフレーションシステム及びインデフレーションシステムの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
バルーンカテーテルとは、遠位部にバルーンが設けられたカテーテルである。バルーンカテーテルは患者の体内に挿入され、バルーンが目標位置に配置された後に、カテーテル内の加圧又は減圧によりバルーンを拡張又は収縮させる。一般に、カテーテル内の加圧又は減圧は、血管形成バルーン用加圧器(インデフレータ)を用いて手動又は電力駆動により拡張流体を注入又は排出することにより行われている。
【0003】
バルーンカテーテルを用いた治療においては、バルーンカテーテル内の圧力を一定の目標値で維持する必要がある。例えば、経皮的冠動脈インターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)においては、冠動脈病変部においてバルーンを拡張させ、ステントを留置又は圧着させるために、カテーテルの内圧を目標値で維持する必要がある。このような内圧の維持を行うためには、注入圧力と拡張径の関係を元に、カテーテル内に注入する拡張流体の量を調整する必要がある。
【0004】
特許文献1には、体管内に配置されたバルーンカテーテルの圧力制御に関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-245299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バルーンカテーテル、及び、バルーンカテーテルと加圧器とを接続するチューブ等は、例えば樹脂等の、弾性を持つ材料により構成されることが一般的である。これらの材料は高圧により膨張するため、膨張の結果、拡張流体の流路の容積が拡大し、圧力が低下する場合がある。したがって、従来の構成の圧力制御は、バルーンカテーテルの内圧が目標値へ到達した後、内圧が変動する場合があり、内圧を目標値に維持するという点で改善の余地があった。
【0007】
本開示の目的は、バルーンカテーテル内の圧力を目標値に維持可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示によれば、インデフレーションシステムは、
(1)遠位部にバルーンが設けられたカテーテル内で流体を移動させることにより前記カテーテル内を加圧又は減圧するポンプを備えたインデフレーションシステムであって、
前記ポンプは、
前記流体が充填されたリザーバ内に設けられ、前記リザーバの長手方向に移動して前記流体を移動させることが可能な押し子と、
前記押し子に対して荷重を加えることにより、前記押し子を前記リザーバ内で移動させる駆動部と、
を有し、
前記駆動部により前記押し子に対して加えられる荷重を検出する力検出部と、
前記力検出部が検出した前記荷重に基づき制御信号を出力して前記駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記バルーン内の圧力が予め定められた目標値へ到達するまで前記カテーテル内を加圧するように、前記駆動部を制御し、
前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する。
【0009】
(2)(1)のインデフレーションシステムにおいて、
前記カテーテル内の圧力を検出する圧力検出部を更に備え、
前記制御部は、前記バルーン内の圧力が前記目標値へ到達した後、前記圧力検出部が検出した前記圧力と前記目標値との間の差分に更に応じた制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する。
【0010】
(3)(1)又は(2)のインデフレーションシステムにおいて、
前記制御部は、
前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分と、前記制御量との関係を示す、予め設定された予測関係式を参照して、前記力検出部が検出した前記荷重に対応する前記カテーテル内の圧力と前記目標値との間の差分に応じた制御量を決定し、
前記決定された制御量を示す前記制御信号を前記駆動部へ出力する。
(【0011】以降は省略されています)

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