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公開番号2024122622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030278
出願日2023-02-28
発明の名称ガイドワイヤ操作時に送液可能な医療機器
出願人テルモ株式会社
代理人個人
主分類A61M 25/14 20060101AFI20240902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、ガイドワイヤの抜き差しをすることなく、より簡便に、より効率的に、造影剤や薬液などの剤を目的部位に送達することができる医療機器を提供する。
【解決手段】ガイドワイヤ4が挿通可能である第1管状体1と、剤が送液可能である第2管状体2との2つの管状体を長軸方向に備え、第1管状体と第2管状体とを連通させる連通孔3をさらに備える、生体管内の目的部位に剤を送達するための医療機器A。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生体管内の目的部位に剤を送達するための医療機器であって、
長軸方向に2つの管状体を備え、
第1管状体は、ガイドワイヤが挿通可能であり、
第2管状体は、剤が送液可能であり、
および第1管状体と第2管状体とを連通させる連通孔をさらに備える、
前記医療機器。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
第1管状体および第2管状体が略同軸上に配置されている、請求項1に記載の医療機器。
【請求項3】
第1管状体および第2管状体が略並行に配置されている、請求項1に記載の医療機器。
【請求項4】
連通孔が、ガイドワイヤによって開閉可能であるように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療機器。
【請求項5】
第1管状体の先端部が、第2管状体の先端部より突出するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療機器。
【請求項6】
第1管状体が、第2管状体に対して摺動可能であるように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療機器。
【請求項7】
第1管状体が、その側面に剤を吐出する吐出口をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療機器。
【請求項8】
吐出口が、ガイドワイヤによって開閉可能であるように構成される、請求項7に記載の医療機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体管内の目的部位に剤を送達するための医療機器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、血管や尿管等の生体管において、狭窄などの病変が生じた場合には、その治療にカテーテルが用いられてきた。例えば、血管等において、塞栓療法や造影剤、薬液等の注入のためには、細径のマイクロカテーテルが用いられてきた。マイクロカテーテルなどのカテーテルを使用する際には、カテーテルを患部にたどり着かせるために、しばしばガイドワイヤが使用される。しかしながら、ガイドワイヤの使用に際して、例えば、マイクロカテーテルを操作して遠位部の血管を造影するときには、造影剤の投与のためにマイクロカテーテル内のガイドワイヤを引き抜く必要があるため操作が煩雑となるなどの課題
が生じていた。
【0003】
したがって、ガイドワイヤを用いたマイクロカテーテルの操作の利便性を向上させるために、種々のカテーテルが開発されてきた。このような例として、第1ルーメンが形成される内管と、内管の一部を覆って内管の外周面との間に第2ルーメンが形成されるカテーテル組立体(特許文献1)、中空率が50~80%の合成樹脂製モノフィラメントを基本構造とした、自己ガイド型カテーテル(特許文献2)、および近位溶液管腔およびガイドワイヤ管腔を有する遠位先端部を有するマイクロカテーテル(特許文献3)などが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-187771号公報
特開平6-277294号公報
特表2014-517725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記課題はいまだ十分に解決されていない。したがって、本発明は、ガイドワイヤの抜き差しをすることなく、より簡便に、より効率的に、造影剤や薬液などの剤を目的部位に送達することができる医療機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進める中で、ガイドワイヤを挿通する管状体と、剤を送液する管状体との間に連通孔を設けることで、より効率的に剤を目的部位に送達できることを初めて見出し、かかる知見に基づいてさらに研究を続けた結果、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明は、以下に関する。
[1]生体管内の目的部位に剤を送達するための医療機器であって、
長軸方向に2つの管状体を備え、
第1管状体は、ガイドワイヤが挿通可能であり、
第2管状体は、剤が送液可能であり、
および第1管状体と第2管状体とを連通させる連通孔をさらに備える、
前記医療機器。
[2]第1管状体および第2管状体が略同軸上に配置されている、[1]に記載の医療機器。
[3]第1管状体および第2管状体が略並行に配置されている、[1]に記載の医療機器。
[4]連通孔が、ガイドワイヤによって開閉可能であるように構成されている、[1]~[3]のいずれか1つに記載の医療機器。
【0008】
[5]第1管状体の先端部が、第2管状体の先端部より突出するように構成されている、[1]~[3]のいずれか1つに記載の医療機器。
[6]第1管状体が、第2管状体に対して摺動可能であるように構成されている、[1]~[3]のいずれか1つに記載の医療機器。
[7]第1管状体が、その側面に剤を吐出する吐出口をさらに備える、[1]~[3]のいずれか1つに記載の医療機器。
[8]吐出口が、ガイドワイヤによって開閉可能であるように構成される、[7]に記載の医療機器。
【発明の効果】
【0009】
以上、本発明によれば、簡便な機構により剤を送達する経路や方向を容易に切り替えることができるため、簡単な作業で、目的部位により効率的に剤を送達することができる。それによって、剤を送達する操作時間も短縮されることになり、剤を送達される対象の負担も軽減することができる。
また、本発明によれば、剤を管状体の周囲多方向に容易に送達することができる。さらに本発明によれば、剤をカテーテル基端からカテーテル先端に送達する際に、送達のための液圧によりガイドワイヤを移動させることなく、効率的に剤を送達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の第1実施態様に係る医療機器を示す概念図である。
図2は、本発明の第1実施態様に係る医療機器の使用例を示す模式図である。図中の矢印は、医療機器の使用時の剤の流れを表す。
図3は、本発明の第2実施態様に係る医療機器の使用例を示す模式図である。図中の矢印は、医療機器の使用時の剤の流れを表す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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