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公開番号
2024122158
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029539
出願日
2023-02-28
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
G03G
21/00 20060101AFI20240902BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】駆動系電源と制御系電源の2系統のACDCコンバータを有する電源ユニットを用いた構成の場合に、スリープ状態のときに消費電力をより低減する。
【解決手段】待機状態からスリープ状態に移行する場合、リレー回路124により駆動系コンバータ123に対する外部の商用電源からの交流電圧の供給を停止させ、駆動系コンバータ123からDCコントローラ101への駆動用電圧の出力を停止させる。それに加え、スリープ状態では切替回路303によりリファレンス信号の出力元をリファレンス回路304からリファレンス回路133に切り替えることで、制御系コンバータ130が出力する制御用電圧の電圧レベルを待機状態の時よりも低い電圧レベルへ変更する。したがって、スリープ状態では、制御用電圧を待機状態と同じ高い電圧レベルで出力し続けるよりも低い電圧レベルで出力させるようにしたので、従来よりも消費電力を低減することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
記録材に画像を形成する画像形成装置において、
入力された交流電圧を直流の制御用電圧に変換して出力する第1のACDCコンバータと、入力された交流電圧を直流の駆動用電圧に変換して出力する第2のACDCコンバータを有する電源ユニットと、
前記駆動用電圧が入力されることにより動作する動作部と、
前記制御用電圧により駆動する第1制御部と、
前記制御用電圧により駆動し、前記第2のACDCコンバータから入力された前記駆動用電圧を制御して前記動作部に出力する第2制御部と、を備え、
前記電源ユニットは、画像形成を待機している待機状態から前記待機状態よりも消費電力の少ないスリープ状態に移行する際に、前記第2のACDCコンバータによる前記駆動用電圧の出力が停止されると共に、前記第1のACDCコンバータから出力される前記制御用電圧の電圧レベルが画像形成時の第1電圧値よりも低い第2電圧値に変更される、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記電源ユニットは、前記スリープ状態から前記待機状態に移行する際に、前記第2のACDCコンバータによる前記駆動用電圧の出力が開始されると共に、前記第1のACDCコンバータから出力される前記制御用電圧の電圧レベルが前記第2電圧値から前記第1電圧値に変更される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1のACDCコンバータは、交流電圧を直流電圧に変換する変換回路と、変換後の直流電圧を分圧して前記第1電圧値を出力する第1抵抗分割回路と、変換後の直流電圧を分圧して前記第2電圧値を出力する第2抵抗分割回路と、前記第1抵抗分割回路と前記第2抵抗分割回路を切り替える切替回路とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2制御部は、前記切替回路を制御して前記制御用電圧の出力を前記第1抵抗分割回路から前記第2抵抗分割回路に切り替えることにより、前記制御用電圧の電圧レベルを変更する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記電源ユニットは、前記第2のACDCコンバータからの前記駆動用電圧の出力の開始と停止を切り替えるリレー回路を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2制御部は、前記リレー回路を制御して前記駆動用電圧の出力を開始又は停止する、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、モータ等の動作部を動作させるために、外部から入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する電源ユニットを備えている。従来、1つのACDCコンバータとその後段にDCDCコンバータを設けた電源構成であるが、スリープ状態のときの消費電力を低減できるようにした画像形成装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の画像形成装置ではスリープ状態に移行する際に、DCDCコンバータが停止されることで消費電力の低減が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-67494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した特許文献1に記載の装置では、画像形成時に動作部が動作することに伴い、DCDCコンバータから出力される直流電圧の電圧レベルに変動が生じやすい。それ故、DCDCコンバータから出力される直流電圧が動作部の他に各種制御を行う制御部にも印加される構成である場合には、制御部の回路が直流電圧の変動により影響を受けて、制御部の動作が安定しなくなる虞があった。
【0005】
そこで、動作部に印加する駆動用電圧と、制御部に印加する制御用電圧とを別々のACDCコンバータから出力するように、駆動系電源と制御系電源の2系統のACDCコンバータを有する電源ユニットを用いることが従来から考えられている。そうした電源ユニットを用いた場合に消費電力を低減させるには、スリープ状態に移行する際に、駆動用のACDCコンバータ(駆動系電源)を停止させればよい。しかしながら、最近ではより一層の消費電力の低減が求められており、上記の電源ユニットを用いた構成で、スリープ状態のときに消費電力をより低減できる装置が望まれていたが、未だそうした装置は提案されていない。
【0006】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、駆動系電源と制御系電源の2系統のACDCコンバータを有する電源ユニットを用いた構成の場合に、スリープ状態のときに消費電力をより低減できる画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成装置において、入力された交流電圧を直流の制御用電圧に変換して出力する第1のACDCコンバータと、入力された交流電圧を直流の駆動用電圧に変換して出力する第2のACDCコンバータを有する電源ユニットと、前記駆動用電圧が入力されることにより動作する動作部と、前記制御用電圧により駆動する第1制御部と、前記制御用電圧により駆動し、前記第2のACDCコンバータから入力された前記駆動用電圧を制御して前記動作部に出力する第2制御部と、を備え、前記電源ユニットは、画像形成を待機している待機状態から前記待機状態よりも消費電力の少ないスリープ状態に移行する際に、前記第2のACDCコンバータによる前記駆動用電圧の出力が停止されると共に、前記第1のACDCコンバータから出力される前記制御用電圧の電圧レベルが画像形成時の第1電圧値よりも低い第2電圧値に変更される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、駆動系電源と制御系電源の2系統のACDCコンバータを有する電源ユニットを用いた構成の場合に、スリープ状態のときにより一層の消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。
電源ユニットの構成を示すブロック図。
リファレンス回路を示す回路図。
電源制御処理を示すフローチャート。
制御用電圧の出力レベルを表すグラフ。
電圧レベルが異なる制御用電圧の積算電力を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<画像形成装置>
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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