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公開番号2024121877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029089
出願日2023-02-28
発明の名称金属閉鎖形スイッチギヤ
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02B 1/30 20060101AFI20240902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】スイッチギヤのケーブル室コンパートメント内における作業時の安全性を向上させる。
【解決手段】筐体内で上下段となる2台の遮断器と、該筐体内部に形成された母線室コンパートメントと、該母線室コンパートメントの上下にそれぞれ形成された2つの遮断器室コンパートメントと、それぞれの該遮断器室コンパートメントの前方に形成された制御室コンパートメントと、それぞれの該遮断器室コンパートメントの後方に区分して形成され前記遮断器の負荷側に対応する2つのケーブル室コンパートメントと、接地母線を収納する共通コンパートメントと、を備え、前記母線室コンパートメント、2つの前記遮断器室コンパートメント、前記制御室コンパートメント、2つの前記ケーブル室コンパートメント、及び前記共通コンパートメントのそれぞれの境界を、所定の保護等級で接地された金属製仕切板で区分した金属閉鎖形スイッチギヤ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
該筐体内で上下段となるように配設された2台の遮断器と、
該筐体内部に形成された母線室コンパートメントと、
該母線室コンパートメントの上下にそれぞれ形成された2つの遮断器室コンパートメントと、
それぞれの該遮断器室コンパートメントの前方に形成された制御室コンパートメントと、
それぞれの該遮断器室コンパートメントの後方に区分して形成され前記遮断器の負荷側に対応する2つのケーブル室コンパートメントと、
接地母線を収納する共通コンパートメントと、を備え、
前記母線室コンパートメント、2つの前記遮断器室コンパートメント、前記制御室コンパートメント、2つの前記ケーブル室コンパートメント、及び前記共通コンパートメントのそれぞれの境界を、所定の保護等級で接地された金属製仕切板で区分した金属閉鎖形スイッチギヤ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記共通コンパートメントは、2つの前記ケーブル室コンパートメントから独立するように、金属製の共通コンパートメント仕切板によって区分された請求項1に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項3】
前記筐体の背面側に2つの前記ケーブル室コンパートメントにアクセスするための開閉部を有する請求項2に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項4】
前記開閉部は、工具を用いて閉鎖され、該工具によってのみ開放可能な請求項3に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項5】
前記開閉部は、鍵により施錠され、該鍵による解錠によってのみ開放可能な請求項3に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項6】
前記筐体は、主回路ケーブルを床下から引き込む下引込口を備え、
上段側の前記ケーブル室コンパートメント内で延在し上段側に位置する前記遮断器の負荷側に接続される上段側主回路ケーブルを、下段側に位置する前記遮断器の負荷側に接続される下段側主回路ケーブルを延在させるための下段側の前記ケーブル室コンパートメントと区分して延在させるために、前記筐体内の前記下段側に所定の保護等級で接地された金属製ダクト状仕切板で区分して形成した通路を前記下引込口までつながるように配置した請求項2、3、4又は5に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項7】
前記金属製ダクト状仕切板は、前記通路を前記下引込口まで延ばすために、前記共通コンパートメント仕切板との干渉を避ける切欠部を有する請求項6に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項8】
前記筐体は、主回路ケーブルを天井から引き込む上引込口を備え、
下段側の前記ケーブル室コンパートメント内で延在し下段側に位置する前記遮断器の負荷側に接続される下段側主回路ケーブルを、上段側に位置する前記遮断器の負荷側に接続される上段側主回路ケーブルを延在させるための上段側の前記ケーブル室コンパートメントと区分して延在させるために、前記筐体内の前記上段側に所定の保護等級で接地された金属製ダクト状仕切板で区分して形成した通路を前記上引込口までつながるように配置した請求項2、3、4又は5に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項9】
前記開閉部は、2つの前記ケーブル室コンパートメントの仕切りに合わせて上下に分割された複数の背面扉を備え、
上段側の前記ケーブル室コンパートメント、及び下段側の前記ケーブル室コンパートメントのそれぞれに対して、対応するいずれかの該背面扉を開放することで独立してアクセス可能とする請求項3、4又は5に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項10】
前記筐体の背面側に前記共通コンパートメントにアクセスするための共通コンパートメント開閉部を有し、
該共通コンパートメント開閉部は、該共通コンパートメントの仕切形状に合わせ非金属製または所定の保護等級で接地された金属製のカバーを備え、該カバーは、工具を用いて締結され、該工具によってのみ開放可能な請求項2に記載の金属閉鎖形スイッチギヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、金属閉鎖形スイッチギヤに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電気機器類が金属で閉鎖された筐体に収納されて長期間安全に使用できるように絶縁性能を持たせた金属閉鎖形スイッチギヤ(金属閉鎖形配電盤)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-212779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の2段積み金属閉鎖形スイッチギヤの基本構成は、例えば、制御回路や制御機器を収納する制御室コンパートメントと、電力回路で事故が発生した場合や金属閉鎖形スイッチギヤの点検を行う場合等に電力回路における電流を遮断するための遮断器を収納する遮断器室コンパートメントと、遮断器の電源側及び隣接盤との主回路接続を担う母線を収納した母線室コンパートメントと、遮断器の負荷側で外部から引き込まれた主回路ケーブルが収納されるケーブル室コンパートメントと、を仕切板によって区分している。
【0005】
しかし、従来の2段積み金属閉鎖形スイッチギヤでは、ケーブル室コンパートメントを上下の遮断器ごとに仕切板で区分していない。そして、作業者が無電流化した上段側の主回路ケーブル、又は無電流化した下段側の主回路ケーブルにアクセスしたい場合に、ケーブル室コンパートメント内における安全性をより向上させるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本実施形態の金属閉鎖形スイッチギヤは、筐体と、該筐体内で上下段となるように配設された2台の遮断器と、該筐体内部に形成された母線室コンパートメントと、該母線室コンパートメントの上下にそれぞれ形成された2つの遮断器室コンパートメントと、それぞれの該遮断器室コンパートメントの前方に形成された制御室コンパートメントと、それぞれの該遮断器室コンパートメントの後方に区分して形成され前記遮断器の負荷側に対応する2つのケーブル室コンパートメントと、接地母線を収納する共通コンパートメントと、を備え、前記母線室コンパートメント、2つの前記遮断器室コンパートメント、前記制御室コンパートメント、2つの前記ケーブル室コンパートメント、及び前記共通コンパートメントのそれぞれの境界を、所定の保護等級で接地された金属製仕切板で区分している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を説明する側面図である。
図2は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を説明する斜視図である。
図3は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を背面側から見た場合における、上段側の主回路ケーブル及び下段側の主回路ケーブルと、上段側のケーブル室コンパートメント及び下段側のケーブル室コンパートメントと、ダクト状仕切板と、の位置関係を説明する説明図である。
図4は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの上下に並ぶ正面扉を説明する正面図である。
図5は、共通コンパートメントを説明するための拡大斜視図である。
図6は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの2つのケーブル室コンパートメントにアクセス可能とする開閉部の上下に分割された背面扉を説明する背面図である。
図7は、実施形態1の金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、上段側のケーブル室コンパートメントが充電されている状態から、上段側のケーブル室コンパートメントを無電流化してアクセス可能な状態にするまでの操作手順を示すフロー図である。
図8は、実施形態2の金属閉鎖形スイッチギヤの側面図である。
図9は、実施形態2の金属閉鎖形スイッチギヤの背面仕切板よりも筐体の外側に配設された背面扉を説明する背面図である。
図10は、実施形態2の金属閉鎖形スイッチギヤの上下の2つのケーブル室コンパートメントにアクセス可能とする開閉部の上下に分割された背面仕切板を説明する背面図である。
図11は、実施形態2の金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、下段側のケーブル室コンパートメントが充電されている状態から、下段側のケーブル室コンパートメントを無電流化してアクセス可能な状態にするまでの操作手順を示すフロー図である。
図12は、実施形態3の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を説明する側面図である。
図13は、実施形態3の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を説明する斜視図である。
図14は、実施形態3の金属閉鎖形スイッチギヤの内部を背面側から見た場合における、上段側の主回路ケーブル及び下段側の主回路ケーブルと、上段側のケーブル室コンパートメント及び下段側のケーブル室コンパートメントと、ダクト状仕切板との位置関係を説明する説明図である。
図15は、実施形態3の金属閉鎖形スイッチギヤの上下の2つのケーブル室コンパートメントにアクセス可能とする開閉部の上下に分割された背面扉を説明する背面図である。
図16は、実施形態4の金属閉鎖形スイッチギヤの側面図である。
図17は、実施形態4の金属閉鎖形スイッチギヤのケーブル室コンパートメントにアクセス可能とする開閉部の上下に分割された背面仕切板を説明する背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態1のスイッチギヤ)
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態1に係る金属閉鎖形スイッチギヤ1(以下、スイッチギヤ1とする)の構造について説明する。図1においてその内部が側面図で示されるスイッチギヤ1は、例えば、電気機器類が金属で閉鎖された筐体11に収納されており、絶縁性能を持たせている。また、スイッチギヤ1は、所謂、上下2段積み金属閉鎖形スイッチギヤである。図2は、実施形態1のスイッチギヤ1の筐体11内部を説明する斜視図である。なお、実施形態1のスイッチギヤ1の構造は、図1、図2に示す例に限定されるものではない。
【0009】
以下の説明では、X軸Y軸Z軸直交座標系を用いる。X軸方向は、+X方向と-X方向とを含む。Y軸方向は、+Y方向と-Y方向とを含む。Z軸方向は、+Z方向(上方向)と-Z方向(下方向)とを含む。例えば、X軸Y軸平面は水平面であり、Z軸方向は鉛直方向である。
【0010】
図1、図2に示す筐体11は、例えば矩形板状の底板114と、筐体11の幅方向(Y軸方向)において対向する一対の側壁111、側壁112(図2、図3参照)と、筐体11の正面側(-X方向側)に位置する正面扉113a及び正面扉113bと、平板状の天井110と、筐体11の背面側(+X方向側)に位置する開閉部6と、を備えている。筐体11は、例えば、X軸方向を前後方向とし、Y軸方向を幅方向とし、Z軸方向を上下方向としている。
なお、図2における側壁111は、筐体11の内部を説明するために一部を切り欠いて図示している。
(【0011】以降は省略されています)

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