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公開番号2024121583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028755
出願日2023-02-27
発明の名称C-アリールヒドロキシグリコサイド誘導体等の化合物の製造方法
出願人株式会社トクヤマ,国立大学法人大阪大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07H 7/04 20060101AFI20240830BHJP(有機化学)
要約【課題】C-アリールヒドロキシグリコサイド誘導体等の化合物を高収率で製造することができる方法を提供する。
【解決手段】化合物(I)と、アルカリ金属を含む塩基とを接触させて、化合物(II)を製造する方法を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(II):
JPEG
2024121583000029.jpg
44
157
[式中、
Arは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、又は、置換基を有していてもよいアリールアルケニル基を表す。]
で表される化合物(II)を製造する方法であって、
下記式(I):
JPEG
2024121583000030.jpg
59
158
[式中、
Rは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、
Arは、前記と同義である。]
で表される化合物(I)と、アルカリ金属を含む塩基とを、アルコールを含む溶媒中で接触させる工程を含む、方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
化合物(I)とアルカリ金属を含む塩基とを、-20℃以上0℃以下の温度で、0.5分間以上20分間以下、接触させる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アルカリ金属を含む塩基が、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属炭酸塩及びアルカリ金属アミドから選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
アルカリ金属を含む塩基が、アルカリ金属アルコキシドである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
アルカリ金属アルコキシドが、ナトリウムメトキシドである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
アルコールが、炭素数1以上5以下のアルコールである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
炭素数1以上5以下のアルコールが、メタノールである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
化合物(I)とアルカリ金属を含む塩基とを、アルコールを含む溶媒中で接触させた後、得られた反応混合物と強酸性陽イオン交換樹脂とを接触させる工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
強酸性陽イオン交換樹脂が、H型の強酸性陽イオン交換樹脂である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
下記式(IV):
JPEG
2024121583000031.jpg
43
158
[式中、R
100
は、置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Arは、前記と同義である。]
で表される化合物(IV)を製造する方法であって、
請求項1又は2に記載の方法により化合物(II)を製造した後、製造された化合物(II)と、下記式(III):
JPEG
2024121583000032.jpg
30
156
[式中、R
100
は、前記と同義である。]
で表される化合物(III)とを接触させる工程を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、C-アリールヒドロキシグリコサイド誘導体等の化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
SGLT-2阻害剤は、抗糖尿病薬として有用である。なお、「SGLT-2」は、ナトリウム-グルコース共輸送担体-2を意味する。SGLT-2阻害剤としては、例えば、カナグリフロジン(1-(β-D-グリコピラノシル)-4-メチル-3-[5-(4-フルオロフェニル)-2-チエニルメチル]ベンゼン)、エンパグリフロジン((1S)-1,5-アンヒドロ-1-C-{4-クロロ-3-[(4-{[(3S)-オキソラン-3-イル]オキシ}フェニル)メチル]フェニル}-D-グルシトール)、イプラグリフロジン((1S)-1,5-アンヒドロ-1-C-{3-[(1-ベンゾチオフェン-2-イル)メチル]-4-フルオロフェニル}-D-グルシトール-(2S)-ピロリジン-2-カルボン酸)、ダパグリフロジン((2S,3R,4R,5S,6R)-2-[4-クロロ-3-(4-エチルオキシベンジル)フェニル]-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-チオール)等が知られている。
【0003】
SGLT-2阻害剤の製造方法として、1-(β-D-グリコピラノシル)-4-メチル-3-[5-(4-フルオロフェニル)-2-チエニルメチル]ベンゼン前駆体の保護基を脱保護してカナグリフロジンを合成することが提案されている(特許文献1参照)。1-(β-D-グリコピラノシル)-4-メチル-3-[5-(4-フルオロフェニル)-2-チエニルメチル]ベンゼン前駆体は、C-アリールヒドロキシグリコサイド誘導体とも称され、SGLT-2阻害剤を製造するための中間体として注目されている(特許文献1~2及び非特許文献1~3)。
【0004】
C-アリールヒドロキシグリコサイド誘導体の製造方法として種々の提案がされており、例えば、-78℃の超低温下において、D-グルコノラクトン誘導体にアリールリチウムを作用させてアリール基を付加反応させる方法(非特許文献1及び3)、-20~-10℃の低温下において、D-グルコノラクトン誘導体にArMgBr・LiCl(Arはアリール基を表す)等のターボグリニャール試薬を作用させてアリール基を付加反応させる方法(非特許文献2)、リチウムトリn-ブチルマグネサート(nBu

MgLi)から得られたマグネシウムアート錯体を用いて、-15℃程度の温度環境下、D-グルコノラクトン誘導体にアリール基を付加反応させる方法(特許文献2)等が知られている。また、ニッケル触媒存在下でチオエステル誘導体に有機亜鉛試薬を反応させることによりカップリングが起こり、ケトン誘導体が得られることが報告されている(非特許文献4及び5)。
【0005】
また、下記式(X)で表されるレムデシビル(Remdesivir)は、抗ウイルス薬として用い得る化合物である。レムデシビルは、例えば、RSウイルス、コロナウイルス等の一本鎖RNAウイルスに対して抗ウイルス活性を示す。
【0006】
JPEG
2024121583000001.jpg
50
164
【0007】
特許文献3には、レムデシビル及びその中間体の製造方法が開示されている。特許文献3には、クロロトリメチルシラン(TMSCl)及びn-ブチルリチウム存在下、下記式(XI)で表されるラクトンと、下記式(Ar’’)で表されるブロモピラゾールとを、-78℃で反応させることにより、下記式(XII)で表されるヒドロキシヌクレオシドが得られることが記載されている。このヒドロキシヌクレオシドは、レムデシビル合成のための中間体として用いることができる。なお、「Bn」はベンジル基を表す。
【0008】
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2024121583000002.jpg
55
164
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
WO2010/043682号公報
WO2015/012110号公報
WO2012/012776号公報
【非特許文献】
【0010】
J.Med.Chem.2008,51,1145-1149
Org.Lett.2014,16,4090-4093
J.Org.Chem.1989,54,610-612
Tetrahedron Letters 2002,43,1039-1042
Chem.Eur.J.2018,24,8774-8778
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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